ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ヤスアキさん(仮名・60代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

僕「お聞きした生年月日・生誕時刻・生誕地による西洋占星術出生図(ホロスコープ)によれば、恵まれたご家庭に生まれ育ち……」

 

ヤスアキ「確かに、僕が小学生ぐらいまでは、家は裕福でした。私は1人っ子でしたので、オモチャでも何でも、欲しいものは買ってもらえました」

 

僕「ただ、変化の多いご家庭でした」

 

ヤスアキ「確かに、波乱万丈の人生でした」

 

僕「遺産相続の星もあります……」

 

ヤスアキ「父は小さな工場を経営していましたが……連帯保証人になっていた知人が大きな借金を残して夜逃げして……」

 

僕「お父様が代わりに借金を払うことになった?」

 

ヤスアキ「工場を処分しても、まだ返済しきれず、父は昼・夜と仕事を掛け持ちし、母も知り合いの店で昼働き、夜はホステスをしました」

 

僕「大きな変化でしたね」

 

ヤスアキ「変化はまだあって……僕が高校入学した頃、母はお客の男性と駆け落ちしました」

 

僕「お母様が家を出た? 父子家庭になったのですね?」

 

ヤスアキ「今思えば、人の借金を返すための終わりのない貧乏暮らしに、母は嫌気を覚えたのでしょうが……思春期の私は母を恨みました」

 

僕「無理もありません」

 

ヤスアキ「我が家の働き手が半分になり、家事の担い手もいなくなったので、私は高校を辞めました」

 

僕「そうなったんですね?」

 

ヤスアキ「故郷を離れて都会に出て、父に仕送りするつもりでした。母が戻ってきたら『あんたのせいで、こうなった』って言ってやりたかったっていうのもあります。でも……」

 

僕「何かあったんですね?」

 

ヤスアキ「父と私の窮状を聞いた知人の会社が、私を住み込みで雇い入れ、定時制高校に編入させてくれるって提案をしたんです」

 

僕「働きながら、高校に行けることになったんですね?」

 

ヤスアキ「はい、ホッとしました。父とオンボロ四畳半ひと間で窮屈に暮らしてましたから……。社長さん宅でひと部屋与えられて、嬉しかったです。ところが……」

 

僕「また、何かあったんですか?」

 

ヤスアキ「その社長さんは父と同世代ながら未婚1人暮らしだったんです。私には優しく『もうひとりのお父さんだと思ってくれ』って言ってきたんですが……」

 

僕「親切な方ですね」

 

ヤスアキ「私が定時制高校から帰ってくると、晩ご飯を出してくれて『高校どうだった? なにか困ったことはあるか?』とか『好きな女の子はいるのか?』『オナニーはしているのか?』なんて、聞いてきて……」

 

僕「それって……まさか……」

 

ヤスアキ「その社長さんがゲイだと、私にもすぐわかりました。でも、大恩人だし、社長さんから離れると、仕事も学校も辞めなきゃならない。父にも迷惑かかりますから……」

 

僕「社長さんを受け入れたんですか? ヤスアキさんはそれまでノンケ(異性愛)だったんですよね?」

 

ヤスアキ「当時の私は童貞で、ゲイの自覚なかったですが、女の子への興味もまだなかったんです」

 

僕「社長さんが怖くなかったですか?」

 

ヤスアキ「震えるくらい怖かったですが……、イイ人だと思ってたし、『痛くしないから任せなさい』って言うので……好奇心もありました」

 

僕「社長さんは、お尻を狙ってくるわけではなかった?」

 

ヤスアキ「社長さん、そこは興味なく、私の『前』だけ攻めてきました」

 

僕「どうでしたか?」

 

ヤスアキ「恐怖心とか、抵抗感がなくなると……、正直言って気持ちよかったです」

 

僕「ヤスアキさんが社長さんを愛撫することは?」

 

ヤスアキ「それはなかったです。社長さんは私をノンケ(異性愛)だと思っていて、一方的な奉仕だけでした。でも……」

 

僕「また、何かあったんですね?」

 

ヤスアキ「社長さん、週末は隣県のゲイバーに出かけて、若い男をお持ち帰りしてくるんです」

 

僕「嫉妬しましたか?」

 

ヤスアキ「それはありません。それ以前に、ちゃんと紹介されることは少なかったので……」

 

僕「紹介されても、困りますよね」

 

ヤスアキ「ただ、夜中に、トイレや水飲みで1階に降りていくと、知らない若い男性とバッタリ会うことがあって……」

 

僕「社長さんにお持ち帰りされた人だと……(わかりましたか)?」

 

ヤスアキ「はい、わかりました。向こうも、私が社長の愛人か何かだと認識したようで……」

 

僕「まさか……」

 

ヤスアキ「リビングのソファーで、お互いにやっちゃいました」

 

僕「ヤスアキさんは、相手が若い人だと、抵抗ない?」

 

ヤスアキ「無言で誘われて……嫌じゃなかったです」

 

僕「社長さんにバレなかったですか?」

 

ヤスアキ「4人目ぐらいの時、お互いが果てて、ソファーでハアハア言っていたら、背後に社長さんが立って見てました」

 

僕「絶体絶命……ですね?」

 

ヤスアキ「今思えば、社長さんは私を許してました。でも、私はこれ以上、社長さんの世話にはなれないと思い込んだんです」

 

僕「まさか……」

 

ヤスアキ「私は社長さんの家を出て、定時制高校も辞め、隣県の都会のゲイバーに行って、雇ってくれるように頼んだんです」

 

僕「社長さんが行っていたゲイバーですか?」

 

ヤスアキ「そこに行って、他のゲイバーを紹介してもらおうとしたんです」

 

僕「まあ、それがいいですよね?」

 

ヤスアキ「でも、そこのゲイバーのママさん(男性)が『あの社長さんは土曜日しか来ない。日曜から金曜まで、うちで働きなさい。よそのゲイバーは、どこの馬の骨ともわからない人を雇わないよ』って言ってくれて……そのゲイバーで働き出したんです」

 

僕「そのママさん、いい人ですね?」

 

ヤスアキ「はい、でも、ある金曜の夜、ふと顔を上げたら、社長さんが入ってきて……」

 

僕「まずいですね?」

 

ヤスアキ「慌てて隠れようとしたら……ママさんが『いいから』っていう顔をして……」

 

僕「社長さんと再会したんですね?」

 

ヤスアキ「カウンターから出て、『申し訳ありませんでした』って社長さんに土下座しようとしたら……社長さんが手を握って『俺の方こそ悪かった。ホモ(原文ママ)の道に引きずり込んでしまった。一生かけて償うから、許して欲しい』って……」

 

僕「社長さんとは和解したんですね? 社長さん宅に戻りましたか? 定時制高校に復学は?」

 

ヤスアキ「はい、社長さん宅に戻って、定時制高校に再び通って、卒業しました。そして、社長さんの養子になったんです」

 

僕「それは……いいことだったんですね?」

 

ヤスアキ「もちろんです。社長さん、実は癌で長くないとわかって、ゲイバーに私を迎えに来たんです」

 

僕「ということは……」

 

ヤスアキ「定時制高校卒業の翌月に、社長さんは亡くなりました」

 

僕「ヤスアキさんが相続人?」

 

ヤスアキ「はい。でも、まだ20歳だった私に会社引き継ぐ力はありませんから、会社や株式は売却しました」

 

僕「社長さん宅も相続した?」

 

ヤスアキ「はい、父を呼んで、父の借金をすべて返済し、父子で穏やかに暮らそうとしました。が……」

 

僕「今度は……(何があった)?」

 

ヤスアキ「父が心筋梗塞で亡くなったんです。まだ50代だったのに……」

 

僕「借金返済のため、無理して働きづめだったから……でしょうか」

 

ヤスアキ「そうですね。今で言う非正規雇用で、健康診断も受けていませんでしたから……」

 

僕「それはそれは……。で、その後は?」

 

ヤスアキ「私が1番向いていると思った仕事は、ゲイバーだったんです。それで、社長さんの遺産でゲイバーを開きました」

 

僕「どうでしたか?」

 

ヤスアキ「当時、私は20代前半の若造でしたから……よりによって『20代の店』にしようとして……」

 

僕「30歳以上は入店禁止?」

 

ヤスアキ「いえ、30代以上は高めの値段設定にして、20代の若者が来ると、バンバンサービスしたんです」

 

僕「どうでしたか?」

 

ヤスアキ「1年もちませんでした」

 

僕「年齢差別が不評だった?」

 

ヤスアキ「それ以前に、ゲイバーで年齢確認のために『免許証見せて』が嫌がられました」

 

僕「免許証には、本名や住所も書いてますからね」

 

ヤスアキ「結局、中高年だけでなく、若い子も来なくなり……閉店しました」

 

僕「社長さんの遺産が減ってしまいましたね」

 

ヤスアキ「遺産はかなり減ったんですが……まだ家があったので、昼職して、週末ごとに男をお持ち帰りしました」

 

僕「社長さんと同じ行動?」

 

ヤスアキ「そうですね。ちょっと古いですけど、4LDKなんです。毎晩ずっとひとりだと……耐えられないです」

 

僕「寂しいんですね」

 

ヤスアキ「なんか、夜に目覚めると、年配男性が見えるような気がして……」

 

僕「社長さんが?」

 

ヤスアキ「父も数か月間、暮らしてたので、父かも……しれません」

 

僕「だから、誰か呼びたい? いっそ、売却して引っ越すとか?」

 

ヤスアキ「不動産屋に見積もりしてもらったんです。でも、築60年なんで……建物の資産価値はゼロなんです」

 

僕「土地は広いですよね?」

 

ヤスアキ「でも、田舎なんです。バス停までも遠いし……。土地売却益と家屋解体費用が、同じくらいなんです」

 

僕「お宅を解体して更地にして売っても、お金は残らない?」

 

ヤスアキ「本当は自宅(土地)を売却した金で、都会にマンションを買いたかったんですが……(無理だった)」

 

僕「お仕事は?」

 

ヤスアキ「昨年、定年退職しました」

 

僕「地方ですから、自家用車をお持ちですよね?」

 

ヤスアキ「定年後に事故を起こし、怖くなって免許返納しました」

 

僕「事故でお怪我したとかは?」

 

ヤスアキ「自損事故で、誰も怪我してません」

 

僕「それは、不幸中の幸いでした」

 

ヤスアキ「だから、バスでショッピングセンターに買い物に行ってます」

 

僕「大変ですか?」

 

ヤスアキ「荷物が重い時は、大変です。バス待ちのために、1時間近く、買いもしない店内をブラブラする時もあります」

 

僕「それはそれは……」

 

ヤスアキ「でも、帰ってもすることないですから、時間つぶしです」

 

僕「……」

 

ヤスアキ「たまに掃除したり、2人の父の墓参りしたり……の日々です」

 

僕「パートナーなどは?」

 

ヤスアキ「20年以上、誰もお持ち帰りできてません。田舎の中高年ゲイは悲惨ですよね。もしかすると、2人の父の霊がまだ家に居て、私の『お持ち帰り』を邪魔しているのかもしれません」

 

僕「お父様の霊が邪魔してって……それはさすがに(ない)……」

 

ヤスアキ「私の一生を振り返ると、やっぱり最も私を愛してくれたのは、2人の父でしたね」

 

僕「実のお父様と、社長さんですね?」

 

ヤスアキ「特に、2人目の父である社長さんに対して、逃げないで、ずっと添い遂げてあげればよかったと、後悔してます」

 

僕「……」

 

ヤスアキ「知り合いの息子とは言え……他人である16歳のガキを、よく息子同様に可愛がってくれたなと、思います」

 

僕「ヤスアキさんは、社長さんの養子になり、家を引き継ぎ、墓を護っているのですから……亡き社長さんも喜んでいるのでは?」

 

ヤスアキ「そうですね。私も誰か若い子を養子にしたいです」

 

僕「当てはあるのですか?」

 

ヤスアキ「時々、掲示板で募集するんです。田舎だし、(私が)年取っているんで、まだ誰ともリアルしてないんですが……。養子縁組して、自宅を相続させるって言ったら、希望者はいますかね?」

 

僕「アドバイスカードを引いてみましょう」

 

ヤスアキ「お願いします」

 

★ヤスアキさんの養子になる若いゲイ男性はいるでしょうか?

↑「金貨の7」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

ごみ箱を見ている男性は落胆しています。不満がおさまらないのです。

 

僕「養子は、お薦めしません。双方に不満が出てきます」

 

ヤスアキ「ですよね? 田舎の古い家1軒だけ相続に……釣られる若い子はいませんよね」

 

僕「もう1枚、引いてみましょう」

↑「ワンドの10」正位置。

 

ヤスアキ「旅ですか?」

 

僕「ホロスコープでは『旅や移動に縁がある』『旅で、思わぬ幸運がある』とあります」

 

ヤスアキ「まだ年金始まってないので、海外旅行するお金はありませんが……」

 

僕「国内旅行でもいいのでは? 名所旧跡でもいいし、温泉に浸かってもいいし、その地のゲイバーを訪ねてもいい。時間はあるんですよね?」

 

ヤスアキ「時間は有り余ってます」

 

僕「お体はお元気ですよね?」

 

ヤスアキ「今のところ、深刻な持病もありません。旅行……いいですね。動けるうちに行ってきますかね」

 

僕「それがいいです」

 

ヤスアキ「今日はありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の観音オラクルカードです。

↑「蓮の蜜」

「蓮」は神聖な花。「蜜」は花が動物に施す食料です。

 

つまり、「蓮の蜜」は天からあなたにくださるエネルギー源。あなたは素直に受け取ればいいのです。

 

「蓮の蜜」は、あなたの五体に滲みわたるでしょう。そして、更なる高みを目指しましょう。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)