ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
ジロウさん(仮名・60代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
ジロウ「4年前、同居していた母が亡くなりました」
僕「ご愁傷様でした」
ジロウ「私は、その時まだ、仕事をしていたので……。病院から連絡受けて駆け付けたんですが……。死に目には会えませんでした……」
僕「それはそれは……」
ジロウ「母の死の手続き等……私ひとりでおこないました」
僕「兄弟姉妹などは、いらっしゃらないですか?」
ジロウ「1人っ子です。父は10数年前に亡くなってます……」
僕「つまり……」
ジロウ「私には家族と呼べる者が誰もいなくなったんです」
僕「お母様と一緒に暮らしてきた? ということは、実家を離れて1人暮らししたいとか、彼氏と暮らしたいとか、考えたことも……?」
ジロウ「それはありましたけど……。父が病気で早期リタイアしたので、私が稼いで家にお金を入れないと、両親は暮らせなかったんです」
僕「ご両親を亡くされて……孤独感とか、喪失感とか……?」
ジロウ「人が1人死ぬって……いろいろあって面倒なことだな……と思いました」
僕「お葬式や、お墓を用意して納骨……役所での死亡届……遺品整理……。いろいろありますね」
ジロウ「家族葬にしましたし、隣県に父が眠る墓がありますから、母もそこに納骨しました。遺品整理は……いまだに終わっていません。自宅には母の持ち物がたくさんあって……」
僕「それは……(片づけた方がいい)」
ジロウ「そのままでも、誰にも迷惑かけないんです……。自分が死んだ時に一緒に処分してくれ……って思ってしまいます」
僕「お母様の想い出を残したい……?」
ジロウ「単に面倒くさいんです。私もあと何年生きられるかわかりませんし……」
僕「日本人男性の平均寿命は80代。90代でもお元気な方がいらっしゃいますよ」
ジロウ「そんなに生きたくないです。私は、今、生きてる価値ないんです。ただ、年金もらって消費するだけ……」
僕「お仕事は……」
ジロウ「65歳で完全に引退し、年金生活です」
僕「彼氏さんとか……(いないのですか)?」
ジロウ「ちゃんとした恋愛って、したことないんです。週末に男と出会ってどこかに泊まっても、日曜の朝には実家に帰らないと……」
僕「ご両親が心配する?」
ジロウ「親には『女ができたら、紹介しろ』って言われてたんです。もちろん、女はいないから紹介などできない。そのうちに男は去って行く……。その繰り返しです」
僕「……」
ジロウ「ワンナイトでも、その場限りでも、40歳そこそこまでは相手がいたんです。でも、ここ20年以上、誰もいないんです」
僕「趣味は?」
ジロウ「カタチの残る趣味はやるまいと思ってます」
僕「カタチの残る趣味?」
ジロウ「父が生前、盆栽を集めて育てていたんです。でも、父が入院したら、2~3週間で数十個全部枯れて、全部ごみになりました。母は、人形作りが好きだったんです。今も数十体の人形がうちにあります」
僕「盆栽が枯れたのは仕方ありませんが、お人形は誰かにあげるとか……?」
ジロウ「勤めていた頃、地域のバザーに参加することがあり、母に相談して、母の人形を出品したんです。でも、1体も売れませんでした」
僕「1つも売れなかった?」
ジロウ「女性の同僚に『売れなかったんだよね』と愚痴ったら、『100均のぬいぐるみの方がかわいい。手作りの味はあるけど、500円じゃ……』って言われました」
僕「……」
ジロウ「カタチの残る趣味は、家を狭くし、ごみを増やすだけって、身に沁みました」
僕「ということは……ジロウさんは、カタチの残らない趣味を……(している)?」
ジロウ「そうですね」
僕「趣味の内容をうかがっていいですか?」
ジロウ「朝起きたら、ウオーキングします」
僕「健康にいいですね」
ジロウ「スーパーで買い物して、帰宅したら、ブランチを作って食べます」
僕「手作り料理、いいですね?」
ジロウ「トーストと目玉焼きと生野菜だけなので、料理と言えるかどうか……」
僕「健康的ですよ」
ジロウ「午後は、ずっとケーブルテレビですけどね」
僕「毎日ですか?」
ジロウ「旅行に行っても、きれいな景色見ても、美味しいもの食べても、感想を話す相手がいないんです」
僕「誰かと会話は……ないんですか? 買い物の時だけ?」
ジロウ「スーパーではセルフレジですから、誰とも話しません。2か月に1回以外は……」
僕「2か月に1回?」
ジロウ「年金支給日です」
僕「銀行でおろす際に、ATMではなく、あえて窓口で銀行員と話すとか?」
ジロウ「ボーイを呼ぶんです」
僕「ウリ専(男性版風俗)ボーイ?」
ジロウ「サポート希望者を呼ぶ時もあります。20代のかわいい子を選びます」
僕「エッチして……会話もする?」
ジロウ「良い子だったら、泊まってもらうんです」
僕「追加料金を払って?」
ジロウ「そうです。私はバニラ(アナルセックスしない)なので、エッチは30分ぐらいで……(終わる)」
僕「あとは……会話?」
ジロウ「外で夕食おごって、スーパー銭湯に行って、帰宅して添い寝して……」
僕「恋人気分ですか?」
ジロウ「恋人気分のつもりですが、レストランとかで『お父様』って呼ばれるんです」
僕「20代の若者と一緒だと、そうなりますね」
ジロウ「お爺ちゃんと孫って、思われるよりはいいですし、悪い気はしません」
僕「家族ができたような気分になる?」
ジロウ「もっともっと金があったら、月に何十万かお手当出して、囲いたいですけどね……」
僕「……」
ジロウ「翌朝、朝ごはん食べさせて、コーヒー飲んだら、ボーイは帰っていくんです」
僕「寂しい気分になりますか?」
ジロウ「息子でも孫でもいいから、また来てくれる相手がいいな……って思いますね」
僕「同じボーイを2か月後に、また指名すれば……」
ジロウ「1度、それしたことあるんです。まだ2度目なのに、私はすっかり、久しぶりに会う恋人気分になって……会えなかった2か月のことをベラベラしゃべって……」
僕「いいじゃないですか?」
ジロウ「……で、気がついたんです。相手のボーイは、2か月間、他のお客とエッチしていたってこと……。『キミの方はどうだった?』って聞けないんです」
僕「聞かれたボーイも困るし……」
ジロウ「だから、毎回、違う子を指名するようにしてます」
僕「……」
ジロウ「でも、最近、もうボーイを呼ぶのはよそうって決心したんです」
僕「その理由は?」
ジロウ「ボーイにとって、我慢料をもらう仕事だって聞いたんです。泊まりは地獄だとも……」
僕「……」
ジロウ「確かに、自分の親より年上の相手を、普通は選びません。いやいや呼ばれて、いやいや抱かれて、いやいや添い寝して……。きっと『早くこの時間が終わらないかな』って思って耐えてるんです」
僕「つまり……もうボーイは買わない?」
ジロウ「そう決意したんですけどね……。年金支給日になって、お金を手にすると、サイトで予約しちゃうんです」
僕「……」
ジロウ「金も相手もないのに、性欲だけあるなんて……どうしようもないですね」
僕「ジロウさん、お体の方は?」
ジロウ「健康だけが取り柄です。多少の不調はありますけど、医者にかかるほどではないんです」
僕「平均寿命を超えそうですね?」
ジロウ「どうしようかと思ってます。誰の役にも立たず、誰とも楽しみや幸せを共有することもない……。生きてて意味があるのかと……思います」
僕「アドバイスカードを引いてみませんか?」
ジロウ「お願いします」
★ジロウさんへのアドバイスカード
↑「太陽」正位置。
日光を浴びながら、老カップルがレンガを積んでいます。
単調でしんどい作業ですが、カップルの共同作業と思えば、楽しい気分にもなりえます。
僕「とてもいいカードが出ましたよ」
ジロウ「そうなんですか?」
僕「まず、2人の男性はともに高齢者。何歳になっても恋愛は可能だと言うことです」
ジロウ「それは嬉しいですが……相手は……(若い方がいい)」
僕「もうひとつ。高齢になっても働けるのも、幸せの1つです」
ジロウ「働く?」
僕「ジロウさんは元気で健康……まだ働けるのでは?」
ジロウ「さすがに、フルタイム勤務は自信ありません」
僕「では、パートタイムでも、アルバイトでもいいと思います」
ジロウ「……」
僕「シルバー人材センターって、地元にありませんか?」
ジロウ「あると思います」
僕「登録しておき、需要があった時だけ、働いてもいいと思います」
ジロウ「年金と貯金で、何とか生活はできます」
僕「お金のために働くのではありません。ボランティアの延長で……誰かの役に立つために……」
ジロウ「私でも、まだ人の役にたちますかね?」
僕「それを探してください。きっと見つかりますよ」
ジロウ「シルバー人材センターなんて……他人事に思ってました。私も、そういう年齢なんですね」
僕「ご自分に合った内容があれば……と、気楽に探せばいいですよ」
ジロウ「そうですね。できること、あるかもしれませんね」
僕「はい、複数見つかって、迷われたら、いつでも相談してください」
ジロウ「わかりました。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日のパンセリノスオラクルカードです。
↑「蒼月のコウモリ」
ある種のコウモリは超音波を出し、反響定位(エコーロケーション)で周囲の物体を把握することで、暗闇の中でも自在に飛べる。目には見えなくても、知ることができるのです。
あなたも、目には見えないものに注目する必要があります。
例えば、あなたの心の声です。それは誰にも見えず、聞こえませんが、あなたにとっては重要です。
あなたの真の欲求に耳を傾けましょう。たとえ受け入れたくないことであっても、知る必要があります。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。



