ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

タツキさん(仮名・40代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

タツキ「あの……占って欲しいのは僕のことではないんですが……」

 

僕「どなたのことですか?」

 

タツキ「ママのことなんです」

 

僕「お母様のこと?」

 

タツキ「いえ、ゲイバーの(男性の)ママ、タカトキさん(仮名)のことです」

 

僕「タカトキさんがゲイバーのママさんをなさっている? タツキさんは、そのゲイバーの……」

 

タツキ「僕は、タカトキママの店で、19年間、店子(従業員)をしてました」

 

僕「19年間もゲイバーのお仕事を続けられて……コロナ禍など大変だったでしょう?」

 

タツキ「お店は5年前に閉店しました。コロナもありましたが、ママが癌で入院したからです」

 

僕「タカトキさんには家族がいらっしゃなくて、元従業員のタツキさんがお世話してらっしゃる……?」

 

タツキ「はい。タカトキママは、僕の恩人なんです。24年前、家出して都会でウリ専ボーイしていてお客とタカトキママの店に同伴した時に、声かけてくれたんです」

 

僕「ゲイバーのママが、お客としてきたタツキさんに、声かけてくれた?」

 

タツキ「はい。同伴相手がトイレ行っている隙に、ママが僕に『あんた、ウリ専のボーイ? 辞めたくなったら、この店で雇ってあげるよ』って……」

 

僕「初対面で言ってくれたんですか?」

 

タツキ「はい。正直、(ウリ専の)お客がつく度に絶望してたんです」

 

僕「絶望って……好きじゃない男といろいろしなければならないからですか?」

 

タツキ「ショートコースなら、まだいいんです。シャワーで洗ってあげて、アレしてコレして、イカせてあげれば終わりです。でも、泊りのコースって地獄なんです」

 

僕「朝まで一緒ですからね」

 

タツキ「……たとえば電車の車両内に2~30人居る中で『この人とだけは絶対にエッチしたくないな』っていうオヤジがいるじゃないですか? よりによって、そういうオヤジが僕を買うんです」

 

僕「タツキさんは、ボーイをする前はノンケ(異性愛)だったのですか?」

 

タツキ「ノンケなら、もっと割り切れたかもしれません。僕は未経験でしたが、男性が好きで、好みの男性タイプも自覚していたんです」

 

僕「で、好きなタイプからほど遠い男性が客として来るが……相手しなければならない……?」

 

タツキ「1~2時間のショートだったら、作業の工程のように順番にやればいいじゃないですか? でも、泊まりでは、1発イカせて終わりじゃないんです」

 

僕「そうですね。朝までコースですから……」

 

タツキ「2回目を求められるし、僕もイカなければならない……その後も、朝日が昇るまで延々とキスやハグが続く……。相手のドリンクに睡眠薬しこんで眠らせたいって、いつも思ってました。やらなかったですけど……」

 

僕「それだけ嫌でも、簡単には(ウリ専を)辞められない?」

 

タツキ「(ウリ専の)寮に住んでましたから。引っ越し先を用意しなければ辞められないんです」

 

僕「で、タカトキママに相談した?」

 

タツキ「お客との地獄の朝までコースを乗り切った後、寮で昼寝して、ウリ専は休んで、タカトキママの店に行ったんです」

 

僕「タカトキママは、前夜の発言を覚えていましたか?」

 

タツキ「もしかしたら……忘れていたかもしれません。でも、『昨日、雇ってくれるって言ってましたよね?』って言ったら、思い出してくれて……」

 

僕「雇ってくれたんですか?」

 

タツキ「はい」

 

僕「住むところは?」

 

タツキ「タカトキママのアパートに居候です」

 

僕「居候? 同棲?」

 

タツキ「何度かタカトキママとエッチはしました。でも、タカトキママが『早く彼氏つくって、出て行きなさい。アタシとのことはなかったことにしてあげるから』って言ってくれて……」

 

僕「彼氏は、見つかりましたか?」

 

タツキ「いいえ。お客さんから誘われたことは何度かあったんですが……。なぜか、僕が1ミリも興味もてない人ばかりなんです」

 

僕「世の中、そんなものですよね」

 

タツキ「結局、19年間、ゲイ世界の片隅で、タカトキママと同居です」

 

僕「言わば、タカトキママが、タツキさんにとって家族なんですね?」

 

タツキ「本当に、ゲイ世界での父親というか、母親というか……そんな感じです」

 

僕「そのママさんが、癌で入院している?」

 

タツキ「あちこち転移していて……1年もたないだろうって言われてます」

 

僕「それはそれは……。でも、ママさんのご病気のことは、占いではなく、お医者さんに聞いた方がいいですよ」

 

タツキ「それは、わかってます。豫さんには、ママの本当の出自を占って欲しいんです」

 

僕「本当の出自?」

 

タツキ「タカトキママは、赤ん坊の時に児童養護施設前に捨てられていたんです」

 

僕「捨て子だった?」

 

タツキ「だから、本名も生年月日もわからない。産着と首から下げていた地元の神社のお守りだけで……」

 

僕「……そうなんですね」

 

タツキ「赤ん坊の時から、色が白く、手足が大きくて……『背が高くなるだろう』ってことで『タカトキ』と名付けられたって……」

 

僕「そうなんですね」

 

タツキ「あと、目の色がちょっとグレーで、髪の毛が茶色だったんです」

 

僕「それって……」

 

タツキ「近くに米軍基地があって、米軍相手の飲み屋などもあったので……。タカトキママは『アタシは半分アメリカ。孤児でハーフでゲイで……マイノリティもいいとこ……』って、よく言ってました」

 

僕「タカトキママと、養子縁組とかは……(しないんですか)?」

 

タツキ「僕は、してもいいと思ったんです。そしたら、病院の付き添いも、その他のことも『息子です』って言えば、話が早いので……。でも、タカトキママは『あんた、実の親がいるんだから。多少不仲でも、死ぬまでには和解して、親孝行しなさい』って……」

 

僕「……」

 

タツキ「おかげで、僕は実の親とは和解しました。でも、タカトキママのことは最後まで面倒見るつもりです」

 

僕「タカトキママの出自は、占うよりも役所などで調べるとか……?」

 

タツキ「タカトキママ自身が、若い頃にいろいろ調べたらしいです。『母親は米軍兵士相手の娼婦で、ハーフの男の子を産んだ後に病気になって、子どもを捨てて、自分も病死した』という話は聞いた……ということです」

 

僕「タカトキママの生まれ年は?」

 

タツキ「児童養護施設に捨てられていたのが1952年なので、その年の前半に生まれた……らしいです。それ以上は……わかりません」

 

僕「それだけでは……占うにしても……」

 

タツキ「事実として伝えるつもりはありません。でも、何かしらわかりませんか?」

 

僕「では、アドバイスカードを引いてみましょう」

 

★タカトキママへのアドバイスカード

↑「恋人」正位置。

情熱的なキスをする恋人たち。

タカトキママのご両親は、事情があって結婚できませんでしたが、とても愛し合っていました。

 

↑「カップの8」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

8個のカップを残し、女性が窓から立ち去ろうとしています。が、リバース(逆さま)なので、立ち去りがたいのです。

 

タカトキママのお母様は、タカトキママを捨てたくて捨てたわけではありません。どうしても育てられない理由がありつつ、なくなく我が子を手放したのです。産んだ時は1人ぽっちで、助けてくれる人は誰もいなかったのです。

 

僕「こんな感じです。詳しいことや具体的なことはわかりません」

 

タツキ「でも、一時的にせよ、タカトキママの両親は愛し合っていたのですね? お母さんは本当はタカトキママを捨てたくなかった……どうしようもない事情があった……」

 

僕「そういうことです」

 

タツキ「やはり、母親は病気だったから、育てられなかったのでしょうか?」

 

僕「そうかもしれません」

 

タツキ「父親はアメリカに帰ってしまった?」

 

僕「1952年というと、朝鮮戦争真っ只中。父親は戦死したかもしれません」

 

タツキ「母国に妻子がいて……という可能性は?」

 

僕「わかりません。が、日本にいる時は、ご両親は愛し合っていたのです。母親の職業が何であれ、ワンナイトではなく、恋愛していたのです」

 

タツキ「わかりました。両親は愛し合ってタカトキママが生れて……母親もタカトキママを愛して、本当は自分で育てたかった……?」

 

僕「カードからは、そう読み取れます」

 

タツキ「タカトキママにそう伝えます。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の台湾版易タロットです。

↑「雷火豊(らいかほう)」

きれいな満月に、豊かなお供え物。

満ち触れた豊かさを感じます。この恩恵を十分に享受しましょう。

 

しかし、布(カーテン)がたなびき、満月にかかる雲が渦巻いているのを見逃してはなりません。

ピークから転げ落ちる時期は近いのかもしれません。

 

油断大敵。運気が下がった時の心の備えと謙虚さを忘れてはなりません。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。