ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

マサヤさん(仮名・30代男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

マサヤ「母が6年前に癌で亡くなりました」

 

僕「それは……ご愁傷様です。お父様はお元気なんですね?」

 

マサヤ「父は元気です。60代前半の父は、定年後、再雇用で働いているし、料理も掃除も母よりも得意だったくらいなので、特に心配してなかったのですが……」

 

僕「お父様に何か……?」

 

マサヤ「たまに帰省して、父の様子を見ることにしているんですが……。先月帰ったら、謎の同居人がいて……」

 

僕「1人暮らしだったお父様に同居人? 女性なのですか?」

 

マサヤ「少し前に『紹介したい人がいる』って父から聞いていたんで……てっきり女性だと思っていたんです。同世代で熟年再婚するなら賛成しようと思っていたんです」

 

僕「同居人は男性だったのですね?」

 

マサヤ「父の同居人は、リクオ(仮名)という、僕より2歳下の男です」

 

僕「マサヤさんより2歳下? それって……もしかして……」

 

マサヤ「同性愛関係って、父は言ってます……」

 

僕「お父様はゲイ? バイセクシャル? 前からご存知だったのですか?」

 

マサヤ「いえ、全然。父が言うには『母さんとは恋愛結婚だった。結婚してから自分がバイセクシャルだと気付いた。母さんが生きているうちは、男とも女とも浮気してない』って……」

 

僕「ということは、お母様が亡くなってから、お父様とリクオさんが知り合った?」

 

マサヤ「知り合った手段については『ネットで……』というだけで、詳しくは聞いてません。聞いても、僕はゲイのことはよくわからないし……」

 

僕「どう思いましたか?」

 

マサヤ「混乱してます。父がゲイとかバイセクシャルとかいうだけでも、僕としては、まだ受け入れ態勢が取れてません。それなのに、息子の僕より若い男を家に連れ込んでいる父を、どうとらえたらいいのか……」

 

僕「ひとつひとつ確認していきましょう。お父様がバイセクシャルということですが……以前から可能性というか兆候を感じてらっしゃいましたか?」

 

マサヤ「全然……。僕にとっては遊んでくれる優しい父でした。母は厳しかったですが、父には怒られた記憶ありません。っていうか、親が同性愛者だなんて、子どもは考えませんよね?」

 

僕「お父様は、結婚後に同性への気持ちに気づいたそうですが……ご家族にはひた隠しにされていたんですね」

 

マサヤ「それは……普通隠しますよね?」

 

僕「そうですが……。最も身近な存在である家族に対して、大きな秘密を抱えてなければならないって……毎日のことですからストレスですよ」

 

マサヤ「そうでしょうが……」

 

僕「マサヤさんからすると、突然のカミングアウトだったかもしれませんが……お父様からすると、何十年も思い悩んでいたことでしょうね」

 

マサヤ「それは……まあ、いいです。リクオって人は、何て言うか、ジャニーズっていうか……そういう感じなんです。マッシュって言うんですか? 前髪をたらしてて……。30歳って言ってますが、学生にも見えるような……」

 

僕「リクオさんは美少年というか、イケメンなんですね?」

 

マサヤ「若く見えるんです。親父がそういう子が好きなら好きで、いいんです。独身だし、自由に遊べばいいです」

 

僕「家に連れ込むことは、抵抗ある?」

 

マサヤ「連れ込むだけでなく、親父は『養子縁組を考えてる』って言うんですよ?」

 

僕「男性同士は結婚制度がないので、代替え処置です」

 

マサヤ「それはわかります。でも、法的には僕の弟になるんですよ、リクオは……?」

 

僕「そうですね。リクオさんと話は……(したのでしょうか)?」

 

マサヤ「正直言って、あまり話したくありません。先日はリクオの方から『お兄さん』って話しかけてきたから『まだ兄弟じゃない』って言ったら、黙り込みました」

 

僕「……」

 

マサヤ「この間、親友と酒呑んでて、ついしゃべってしまったら……『そいつ、お父さんの隠し子じゃねえの?』って言われて……その可能性もありますよね?」

 

僕「……隠し子?」

 

マサヤ「オヤジは、正直に言うと俺が『母さんを裏切ってたのか?』と言うと思って、同性愛関係ってことにした?」

 

僕「お父様は昭和30年代の生まれですよね? その年代のノンケ(異性愛)男性にとって、外に子どもがいるよりも、同性愛者だという方が恥ずかしいと思います」

 

マサヤ「だったら、ゲイっていうのは本当だが……リクオはよその女に産ませた子どもで……」

 

僕「どっちの場合が、マサヤさんは嫌ですか?」

 

マサヤ「全部嫌ですよ。っていうか、ゲイの相手でも、隠し子でもいいから、俺に紹介なんてして欲しくないです。実家に入れて欲しくないです。俺の関係ない所で、勝手にやってて欲しいです」

 

僕「養子縁組すれば、将来の遺産相続にも影響ありますよね?」

 

マサヤ「うちは代々地主で……親父もアパートや借家を持ってるんです。俺は1人っ子ですから。親父の跡は俺が継ぐって、子どもの頃から言われてきたんです」

 

僕「養子の弟ができたら、遺産は半分になってしまいますよね?」

 

マサヤ「半分も嫌ですが、分けきれないものもあるんです。俺にとって赤の他人のリクオといろいろ相談してなんて……まっぴらです」

 

僕「で、占い師の私は何を?」

 

マサヤ「リクオの正体を占って欲しいです」

 

僕「①お父様のゲイの愛人。 ②お父様の隠し子。 どちらかっていうことですか?」

 

マサヤ「お願いします」

 

僕「リクオさんの気持ちは? 金目当てかどうか……?」

 

マサヤ「そこはいいです。どっちにせよ、金目当てです。そこはわかってます」

 

僕「そうなんですね」

 

★マサヤさんの父親が養子縁組しようとしているリクヤさんは何者か?

現状カード

↑「愚者」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

砂漠に1人で佇む何も持たない女性。

リバース(逆さま)ですから、1人の寂しさや先の見えない不安感を表します。

 

①ゲイの愛人

↑「恋人」正位置。

仲睦まじいカップルです。お父様とリクオさんはカップルなのです。

 

↑「カップの3」正位置。

3人の女性がカップを掲げています。3人(以上)で、飲食しながらの会話を表します。

 

②隠し子

↑「金貨の10」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

大きな邸宅の庭でのんびりとする父子ですが、リバース(逆さま)ですから、外からは見えない問題を抱えているのです。

幸せそうな家庭にも影があったのです。

 

↑「剣の9」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

安全な屋内に居ながら、空から剣が降ってくる恐怖に怯える男性。

ひと言で言うと、考えすぎです。現実は、それほど悪くないのです。

 

最終アドバイスカード

↑「剣の6」正位置。

失意の船出ですが、気候は穏やかで、対岸にはお城が見えます。現実を受け入れ、気持ちを切り替えることでうまくいきます。

 

僕「マサヤさんの戸惑い・怒り・混乱はわかります。お父様が突然カミングアウトして、亡きお母様の気持ちだけでなく、ご自分の立場にも影響しますから」

 

マサヤ「はい、すぐに受け入れるのは難しいです」

 

僕「お父様は、おそらく、ゲイに目覚めたご自分と、夫であり父親であるご自分とをどう両立させるか、何十年も悩み、葛藤を抱えてきたのです」

 

マサヤ「ゲイと、女性との結婚は、両立するのですか?」

 

僕「お父様の場合は、両立しないと考えて、お母様亡き後にゲイ活動を始めて、リクオさんと知り合ったのでしょう」

 

マサヤ「……」

 

僕「奥様やお子さんからすれば、夫や父親がゲイというのは受け入れがたいことでしょう。それがわかるからこそ、お父様はずっと胸の中にしまい込んできたのです」

 

マサヤ「母が長生きしていたら……父は(ゲイであることを)墓場まで持って行ったのでしょうか?」

 

僕「お父様は、そのつもりだったと思います」

 

マサヤ「リクオは隠し子ではなく……親父の愛人なんですね?」

 

僕「それは間違いありません。3人でよく話して、聞きたいことを全部聞いてみればいいですよ」

 

マサヤ「……金目当てかって、聞いてもいいんですか?」

 

僕「マサヤさん自身、独身ですよね? 資産家の息子目当てで寄ってくる女性は、拒絶されたのですか?」

 

マサヤ「それ……あります。いい感じに付き合っていると、将来の話になって、実家の金を当てにしているのがわかり、嫌になって別れます」

 

僕「そうなんですね?」

 

マサヤ「今時、主婦願望丸出しにしてきて……。将来、出産や育児が大変で……結果的に主婦になるってのは構わないんですが……最初から『働きたくない』って言わんばかりのは……」

 

僕「マサヤさん自身ではなく、お金を愛されてる気がして、抵抗あるんですね?」

 

マサヤ「抵抗あります。ゲイカップルって……親父とリクオみたいに、30歳以上離れてるって普通なんですか?」

 

僕「少数派です。基本は恋愛感情なんですが……親子のような間柄でもあるんです」

 

マサヤ「……親子でもある?」

 

僕「疑似親子関係です。年上からすると『かわいい』『保護してやりたい』。年下からすると『頼りたい』『甘えたい』……」

 

マサヤ「マジで親子関係ですね? それと恋愛が混じるんですか……?」

 

僕「わかりやすく言うと、そうですね」

 

マサヤ「申し訳ないですが……気持ち悪く思います」

 

僕「人の恋愛やセックスって、誰にとっても気持ち悪いです。見ないふりするしかないんです」

 

マサヤ「見ないふり……?」

 

僕「マサヤさんとお父様とリクオさん、3人でお酒を呑んだとします。マサヤさんの前では、お父様とリクオさんはイチャイチャしないでしょう。マサヤさんも、お父様たちを殊更に『カップルなんだ』と意識しなくていいのです」

 

マサヤ「でも、カップルなんですよね?」

 

僕「リクオさんの方からマサヤさんを『お兄さん』って言ってきたのでしょう? マサヤさんも『弟』ができたと思っていればいいんですよ」

 

マサヤ「隠し子じゃなくても?」

 

僕「血縁関係や事実関係を見れば『隠し子』ではありません。でも、お父様とリクオさんは『疑似親子』なんです。これから何年も一緒に暮らせば、いっそう『親子』になります」

 

マサヤ「ゲイとか考えずに、親父にもう1人息子ができた、俺に弟ができた……と思えばいいってことですか?」

 

僕「それがいいです」

 

マサヤ「あの……リクオが俺に迫ってくるってことはないですよね?」

 

僕「それ、心配ですか? 期待半分ではないですよね?」

 

マサヤ「俺にその気はないです」

 

僕「それは心配無用です。そんな、お父様が怒ってリクオさんを追い出すようなことを……リクオさんがするはずないです。自分で自分を破滅させることはしませんよ」

 

マサヤ「ですよね?」

 

僕「30歳差のゲイカップルは、恋愛関係でもあるが、疑似親子でもあります。でも、個人差がありますから『愛人か?』『親子か?』と考えるのではなく、目の前のお父様とリクオさんを見てあげてください。見て、話して……、受け入れるかどうか、考えていけばいいです」

 

マサヤ「反対せず、リクオとも呑んだり話したりしていると……親父との関係を認めたってことになりませんか?」

 

僕「基本的に、お父様とリクオさんの関係ですよね? 関わっていく中で、『リクオさんはダメだ』と思うことがあったら、お父様にそう言えばいいです」

 

マサヤ「ゲイカップルであることは、認めるしかない?」

 

僕「マサヤさんが反対しても、お父様がゲイからノンケ(異性愛)に戻ることは不可能です」

 

マサヤ「でも、リクオを追い出すことはできるでしょう?」

 

僕「リクオさんとそうなったということは、お父様はまだまだ『現役』なんです。リクオさんと破局させたら、今度は、お父様は他の男を探しますよ? 夜の街で男探しをして欲しいですか?」

 

マサヤ「……」

 

僕「マサヤさんは、選んで女性好きになったわけではないでしょう? お父様も、選んだわけじゃなく、もともと持っているゲイの要素に気づいたのです。変えられないことです」

 

マサヤ「……」

 

僕「逆の場合ですが、親が息子のゲイを受け入れない場合、息子は親と距離をとります」

 

マサヤ「……わかりました。親父の同性愛は受け入れることにします。リクオともよく話してみます。ただし、リクオに不審な点があったら、容赦なく、父の前で追及します」

 

僕「それでいいと思います」

 

マサヤ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の台湾版易タロットです。

↑「坤為地(こんいち)」

木の葉が生い茂り、仔馬が生まれ育っていくように、季節や時の流れで、物事は順調に進みます。

あなたは穏やかに流れに乗ればいいのです。

 

信頼できる人の言葉に従うのがいいでしょう。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)