ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
ケイシロウさん(仮名・20代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
ケイシロウ「ゲイを卒業しようと考えています」
僕「それで?」
ケイシロウ「豫さんのところに来たゲイ男性で、ゲイを卒業できた方の事例を教えてください」
僕「私は、基本的に性的指向は生まれつきだと考えています。ただ、世の中は異性愛が基準なので、自分も異性愛者だろう・異性愛者に違いない・異性愛にならねばならないと思い込んでいる人が目覚めて、実はバイセクシャルだった……が少なからずあります」
ケイシロウ「ゲイだった男性が、大人になってから、ストレートに変わったという事例は?」
僕「千人近いゲイ男性を見聞きしてきました。10代の思春期に性自認や性的指向が揺れ動くことはあります。しかし、成人以後、ゲイだったのが途中から異性愛者になるのは、聞いたことがありません」
ケイシロウ「なぜ、ストレートからゲイには変わるのに、その逆はないんですか?」
僕「世間は異性愛のバイアスがかかっているからです。子どもの頃から王子様とお姫様のおとぎ話を聞かされ、育ててくれるのは男親と女親。誰しも、無意識に異性愛者になると信じ込んで育つのです」
ケイシロウ「で、少数の同性愛者は、途中で自分は違うと気付くのですね?」
僕「そうです。ケイシロウさんも、どこかのタイミングで、ゲイを自覚したのではないですか?」
ケイシロウ「高校の時は女の子とつき合いました。でも、なんか違うと思っていました。で、大学に入ってから呑み会で酔って、先輩のアパートに泊めてもらったら……」
僕「先輩に何かされた?」
ケイシロウ「寝ていたら……夜中に……手と口で抜かれたんです」
僕「どうだったんですか? 抵抗しましたか?」
ケイシロウ「その先輩のことは、尊敬してました。だから、戸惑ったけど、嫌ではなかったです。先輩がしたいなら、させてあげようと思ったんです」
僕「その先輩とは、それっきり?」
ケイシロウ「いえ、それから毎週末に泊まりに行くようになりました」
僕「泊まりに行く度に……?」
ケイシロウ「はい。最初、僕はされるがままだったんですが……。だんだんとお互いにするようになって……」
僕「尊敬しているとおっしゃってましたが……」
ケイシロウ「いつの間にか、先輩を好きになってました」
僕「先輩も、ケイシロウさんを好きだったのでしょう?」
ケイシロウ「先輩には彼女がいたんです。大学卒業後、先輩は彼女と結婚しました」
僕「つまり、先輩は彼女の方を選んだ? (ケイシロウさんと先輩は)どれくらい続いたんですか?」
ケイシロウ「1年半ぐらいです」
僕「(先輩にフラれて)ショックでしたか?」
ケイシロウ「仕方ないと思いました。男同士では結婚できない、子どもも生まれない……。次は先輩みたいなバイセクシャルではなく、ゲイ男性を探そうと思いました」
僕「いい人は見つかりましたか?」
ケイシロウ「いいえ。ゲイバー・ゲイアプリ……いろいろ探しましたが、ヤリモクやワンナイトばかりです」
僕「幻滅しましたか?」
ケイシロウ「なんで、みんな目先の性欲発散だけなのでしょうか?」
僕「ケイシロウさんにも性欲はありますよね?」
ケイシロウ「性欲が満たされるのなんて、ごく短い時間ですよ。その後は『俺、何やってんだろ?』です。自己嫌悪に陥るばかりです」
僕「性欲に突き動かされ、数々の出会いを重ねていくうちに、『これだ』という人に会うのです」
ケイシロウ「僕は会いませんでした」
僕「先輩と別れて……10年も経ってませんよね?」
ケイシロウ「途中、コロナで中断もありましたが……9年近くゲイ活動したんですよ? それなのに、ちゃんと告白されたこともなく、ちゃんとした付き合いが3か月以上続いたこともありませんでした」
僕「大学の先輩とは1年半続いたのに……?」
ケイシロウ「先輩みたいに、男らしくてかっこいい人って、いないんですよ?」
僕「それで、先輩にならって、ケイシロウさんもゲイを卒業して……?」
ケイシロウ「はい、女性と結婚します。今年、僕は30歳になりますから……」
僕「今、お付き合いしている女性は?」
ケイシロウ「いません。婚活サービスを利用しようと思ってます」
僕「女性と結婚したものの、夜の営みができなくて困るゲイ男性が、少なからずいます……」
ケイシロウ「そこを、アドバイスして欲しいです」
僕「申し訳ありませんが、私はそういう経験ないんです」
ケイシロウ「よく、自分の好きな設定を思い描いて……可能になったら妻に……って聞きます」
僕「うまくいきますかね? 目の前に女性が迫ってきているのに、まったく違う設定を思い描くって……難しいと思います」
ケイシロウ「女性が迫ってくる……? 確かに妻に迫られたら……余裕がなくなりそうです」
僕「女性からすれば、愛されてると思っている……目の前のケイシロウさんは自分を抱きたくて仕方ないと、信じ込んでいる……」
ケイシロウ「高校の時は、女の子が好きでした。機会があれば、喜んでエッチしてました。あの頃に戻りたいです」
僕「完全に戻るのは無理でしょう」
ケイシロウ「なぜですか?」
僕「もともと持っているゲイの要素に、目覚めてしまったからです」
ケイシロウ「大学の先輩のせいです。あの時、されなかったら……」
僕「先輩を恨んでますか?」
ケイシロウ「恨むというより、羨ましいです。男同士でエッチしても、何事もなかったように彼女のところに戻り、結婚していった……」
僕「その先輩のことは存じ上げませんが、完全な異性愛者ではないです。先輩の方からケイシロウさんに手を出してきて、1年半も続いたのですから……」
ケイシロウ「でも、先輩のとこは子どもが2人生まれて……」
僕「他人からは幸せな家庭に見えても、実は……ってよくあることです」
ケイシロウ「先輩が……浮気しているってことですか? 男と?」
僕「ゲイセックスの味を知った男性が、30年も40年も封印し続けるのを……私は聞いたことありません」
ケイシロウ「……ダメ……」
僕「え?」
ケイシロウ「あ、自分に言ったんです。先輩が妻子を置いて、男を求めることを考えたら……つい……僕がって考えて……」
僕「ケイシロウさんが、先輩の浮気相手になりたい?」
ケイシロウ「こんなこと考えちゃダメですよね? 先輩も浮気しちゃダメです。結婚したら、妻を裏切って欲しくないです」
僕「みんな、建前ではそう考えます」
ケイシロウ「僕は、いろいろ考えて……婚活サービスで女性と結ばれ、家庭を持とうという結論になったんです」
僕「ケイシロウさん、先輩のことがまだ好きですよね?」
ケイシロウ「でも……どうやっても、僕は先輩の奥さんにはなれない。先輩には普通に妻子を愛する男であって欲しい……。だから、僕も……妻子を愛する男になりたい……。どうして、なれないんですか?」
僕「『生まれつき』は、変えられないんです。そのまま生きるしかない……」
ケイシロウ「世の中って、残酷ですよね?」
僕「『配られたカードで勝負するしかない』んです。自分を受け入れて、自分らしく生きることが幸せにつながるんです」
ケイシロウ「……」
僕「アドバイスカードを引いてみませんか?」
ケイシロウ「お願いします」
★ケイシロウさんへのアドバイスカード
↑「カップの2」正位置。
男性が鏡を向き合っています。
人と向き合うとともに、自分と向き合うべきです。
自分は何者かを知ることから始まります。
僕「結婚を急がない方がいいです。じっくりと考えてから……」
ケイシロウ「先輩みたいに、若いうちに結婚して、若い父親になって……って憧れます。社会の責任を果たしてるって気がします。僕もそうありたいって……って」
僕「ご両親はお元気ですか?」
ケイシロウ「はい、母は専業主婦です。父は現役で働いてます」
僕「お父様が実はゲイで、男性と遊んでいたら……どう思いますか?」
ケイシロウ「それは、あり得ません。子どもから見ても、結構、仲いい夫婦です」
僕「仲良さそうで、実は……って考えたくないでしょう? お父様に男の愛人がいるなんて、想像したくないでしょう?」
ケイシロウ「なんで……(そういうことを)?」
僕「ケイシロウさんがしようとしていることは、未来の奥様やお子さんからすると、そういうことです」
ケイシロウ「僕は、結婚したら、ゲイを卒業して……」
僕「できますか? 夫婦は30年40年と続きますよ?」
ケイシロウ「夫婦生活は、子作りの時だけで……」
僕「奥様との関係よりも……男性との出会いを一生我慢できますか? 先輩のような男性に誘われても?」
ケイシロウ「……」
僕「我慢できると言うのなら、試しに1年か2年、男性との出会いを封印してみてください」
ケイシロウ「アプリとか……?」
僕「ゲイバーもゲイAVもです。未来の奥さまに知られたら困ることすべてです」
ケイシロウ「AVも……?」
僕「結婚した女性が、夫にゲイ疑惑を抱くきっかけで1番多いのは、夫のスマホなどに残ったゲイAVの履歴です」
ケイシロウ「履歴を消せば……」
僕「奥様にバレなければいいと? ゲイを卒業するのですよね? 卒業したらゲイAVに用はないでしょう?」
ケイシロウ「……」
僕「私は、ケイシロウさんをいじめるつもりはありません。よくよく考えて欲しいのです。夫がゲイだったと知った女性の中には『自分の結婚は間違っていたのか? 人生を台無しにされたのか?』と考える方もいるのです」
ケイシロウ「……」
僕「最終判断はケイシロウさんご自身です。焦りは禁物です。ない物ねだりしても、ない物はないのです。30代半ばや後半で結婚する男性も多いですから、今決めなくてもいいです」
ケイシロウ「そうですね。もう少し考えてみます」
僕「結婚した先輩に連絡をとって……経験談を聞いてもいいと思います」
ケイシロウ「そんなことして……万が一ホテルに誘われたら……断る自信がないです」
僕「今のお言葉が、ケイシロウさんの本音を表していると思います」
ケイシロウ「……やっぱり、先輩に連絡はしません。婚活サービスも……考え直します」
僕「それがいいです。よくお考えください」
ケイシロウ「わかりました。そうします。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日のデザートドリームズタロットです。
↑「剣の6」正位置。
他の道を行くことになりそうです。不本意かもしれませんが、結果オーライになります。
↑「金貨の7」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
落書きされた木を見て、男性が考えています。どうやっても不満は残りそうです。
2枚を合わせ読むと、
すべてに満足する道はありません。
思い切って想定外に進んでみれば、案外よかったということになります。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。




