ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
カスミさん(仮名・50代女性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
カスミ「去年、主人が亡くなりました」
僕「それは……ご愁傷様です」
カスミ「今、主人の遺品を整理しているのですが……おかしいと思うことがいくつかあって……」
僕「差し支えない範囲で、亡くなった旦那さまや、不審に思われたことを、教えていただけますか」
カスミ「主人はテルオ(仮名)で、私より7歳上、60代前半で亡くなりました」
僕「テルオさまのご職業をお聞きしてもいいですか?」
カスミ「会社役員をしておりました。60歳で定年退職しました。嘱託で働き続けることもできたのですが、辞めて……趣味の音楽に時間を割きたいということで……」
僕「定年後は、趣味の音楽? 素敵ですね」
カスミ「主人は小中高とピアノを習っていたんです。音大受験を薦められ、主人自身も行きたかったのですが、ピアノで身を立てるのは難しいということで、一般大学に進み、サラリーマンの道を歩んだんです」
僕「サラリーマンをしながらも、音楽への情熱は燃え続けていたのですね?」
カスミ「主人は、今更、演奏家になろうとした訳ではなく、あくまでも趣味としてピアノを弾いていたんです。音楽仲間で小さなホールを借りて、ミニコンサートを開いたり、伴奏をつとめたり、ボランティアで若い人にピアノを教えたり……です」
僕「定年後の過ごし方としては、理想的というか、素晴らしいですね?」
カスミ「主人は定年後も、毎日のように出かけてましたから……。私は自分のペースで家事をしたり、趣味をしたりできました」
僕「お子さんは?」
カスミ「おりません。私は不妊治療したかったのですが……主人が『自然に任せよう』と言うので。そのまま夫婦2人で暮らしてきました」
僕「先ほど『おかしいと思うこと』っておっしゃいましたが……」
カスミ「音楽仲間の紹介で、ケイジさん(仮名)にピアノを教えていたんですが……」
僕「教えていたというのは……レッスン料をいただいて?」
カスミ「いえ。ボランティアというか、友人に無料で教えていたんです」
僕「友人? ケイジさんも60代ぐらいですか?」
カスミ「いえいえ。30代の独身男性ですが、20代にも見える方です」
僕「お会いになったことがあるのですね?」
カスミ「ミニコンサートで主人と連弾していましたし、我が家に来て主人から教わっていたこともあります」
僕「ああ、ピアノレッスンをしていたのですから、毎回、カスミさん宅にケイジさんがいらっしゃる……?」
カスミ「いえ、ケイジさんが私の家にいらしたのは1度だけです。普段は、主人がケイジさんのマンションに出向いてのレッスンです」
僕「そうなんですね。旦那さまとケイジさんのことで、何か……?」
カスミ「今思えば、親子ほど年が離れているのに『友人』と言っていたのも、違和感を覚えますが……主人の生前は、そこまで気にしていませんでした」
僕「旦那さまの死後に、気になることが?」
カスミ「そもそも、主人はケイジさん宅で亡くなったんです」
僕「え? 病死ではなく?」
カスミ「心筋梗塞です。以前から高血圧で通院し、薬も服用してました。ケイジさん宅でビールを飲んだ後、お風呂に入って……倒れて……救急搬送され……亡くなったんです」
僕「ピアノのレッスンの後、ビールを飲んで、お風呂に?」
カスミ「私は直接、病院に行ったのですが、救急隊員の話によると、主人とケイジさんは一緒に入浴していて……主人が倒れた。救急車が到着した時、主人は裸だったと……」
僕「旦那さまは、もともと高血圧だった。ビールを飲んで、入浴して……死因は心筋梗塞で間違いないのですね?」
カスミ「はい。警察も来て調べていただきました。私は、ケイジさんが何かしたとか……そういう疑いを抱いているわけではありません。ただ……」
僕「ただ?」
カスミ「友人宅でお風呂に入るというのは……あることなのでしょうか? 温泉や銭湯の大浴場ならともかく、マンションの浴室で、大人の男性2人が一緒に入浴するって……よくあることなのでしょうか?」
僕「少し広めの浴槽なら、可能ですが……一般的にはひとりずつ入りますね」
カスミ「ですよね? 主人は元気で、介護の必要はまったくありませんし……。そもそも、なぜ、ケイジさん宅でのレッスンだったのでしょうか?」
僕「と言いますと?」
カスミ「私の家は一戸建てですし、防音室にスタインウェイのグランドピアノを置いてあるんです。ケイジさん宅は普通のマンションのリビングに国産のアップライトピアノが置いてある……。私の家の方が条件いいと思うのですが……」
僕「確かに、マンションで特に防音してなければ、近所への音の気兼ねをしなければならない。ピアノを弾く方は、グランドピアノにこだわりますよね?」
カスミ「ケイジさんは、小学校当時、ピアノを習っていた方で、素人の私が聴くには、かなりお上手なんです。ショパンとか弾いてましたから……。そういう方に教えるのに、なぜ、スタインウェイのグランドピアノを使わなかったのか……?」
僕「リタイアした旦那さまの方が時間があるので、ケイジさん宅に出向いた?」
カスミ「そのくせ、主人の引き出しから遺言書が見つかり、『スタインウェイのグランドピアノ及びすべての楽譜・音楽の書籍・レコード・CDをケイジに遺贈する』ってあったんです。主人やケイジさんにとっても、スタインウェイグランドピアノは特別なんです」
僕「下世話な話ですが、スタインウェイのグランドピアノって……高いですよね?」
カスミ「中古でも数百万円です。楽譜やレコードの中には希少な物もあって、ケイジさんに渡すものの総額は、少なく見積もっても700万円……とうかがってます」
僕「700万円……遺言書がなければ、奥様であるカスミさんがすべて相続するはず……」
カスミ「ケチで言っているのではありません。私は土地付きの自宅や定期預金・株式を相続しますから、私の暮らしには十分です。楽譜やレコードなど、素人の私が持っているより、音楽仲間の方々に形見分けするのは、一向に構いません」
僕「今回は、音楽仲間に少しずつ分けるのではなく、ケイジさんひとりに全部?」
カスミ「そうです。何十年という古いお付き合いの音楽仲間の方々を差し置いて、知り合って2年……しかも。ケイジさんは友人というより生徒ですよ? 無料で教えて差し上げていただけですよ?」
僕「旦那さまにとって、ケイジさんは特別な人だった?」
カスミ「私もそう思うんです。主人がケイジさんにそこまでして差し上げるということは……」
僕「もしかして、同性愛関係を……疑ってますか?」
カスミ「実は、私、30代の頃、ひそかに婦人科検査を受けたんです。そしたら、不妊の原因になる病気はないって言われたんです」
僕「ということは……お子さんに恵まれなかったのは、旦那さまの方に原因が?」
カスミ「というか……わたしども夫婦は……恥ずかしながら、少なすぎたんです」
僕「……夫婦生活の……頻度が?」
カスミ「さようです。私としては、不妊治療の際に主人も検査して、お医者さんから回数の指導もしていただければ……と考えていたのですが……主人が頑として不妊治療に同意しなかったのです……」
僕「お話を聞けば聞くほど……旦那さまとケイジさんの関係を邪推してしまいそうです」
カスミ「本当は、主人の携帯電話を調べれば、真実がいろいろわかるのでしょうが……見つからないんです」
僕「え? 旦那さまの携帯が行方不明? ケイジさん宅でなくなった?」
カスミ「そう思ったんですが、ケイジさん宅で探していただいても、ないということで……。亡くなった時の主人の衣服や荷物を調べても……ないんです」
僕「今は、番号が分かれば、どこにあるか突き止められる……?」
カスミ「後日、やってみましたが、ダメでした。電源が切れているのでしょう……」
僕「旦那さまは、携帯電話を常に持ち歩いてましたよね?」
カスミ「はい。ただ、レッスンや音楽練習中は、電源を切っていました」
僕「マナーモードではなく、電源オフに?」
カスミ「主人は昔からそうでした。それで、特に困ったこともなかったので……」
僕「で、ケイジさんへのピアノなどの遺贈は?」
カスミ「手続きなどで、少し待ってもらっています」
僕「ケイジさんから、特に催促などはなく?」
カスミ「それはありません。が、私の姪っ子がピアノを習っているので、以前から『将来、スタインウェイのグランドピアノを譲り受けたい』という希望があったんです」
僕「遺言書がなければ、そうなった?」
カスミ「私は楽器が弾けませんから、姪に譲りたいと思ってましたが……」
僕「遺言書が出てきて……ケイジさんにも伝えてしまった?」
カスミ「私は主人の意向を尊重したいです。でも、もしも、主人とケイジさんが、音楽の師弟関係というより、不純な性的関係だったなら……ケイジさんには何も渡したくないです。私を裏切った主人の意向も尊重したくありません」
僕「旦那さまも独身なら、誰と愛し合おうと自由だと思いますが……カスミさんと婚姻関係にあったわけですから……」
カスミ「同性愛を否定しているわけではありません。ケイジさんが女性であっても、同じように許せません。私という妻がいながら不倫行為するのが受け入れられないんです。ケイジさんも、主人を既婚と知ってましたから……性的関係があったなら、許せません」
僕「わかります」
カスミ「主人とケイジさんの関係を占って欲しいです」
僕「承知いたしました」
★カスミさんの旦那さまのテルオさま(去年、心筋梗塞で死亡)とケイジさんの関係はどうだったのか?
現状カード
↑「剣の3」正位置。
女性の死を悲しむ男性。2人は夫婦だったのでしょう。
カスミさんだけでなく、ケイジさんもまた、テルオさんの死を嘆き、悲しんでいます。
①ただのピアノの師弟関係だった。
↑「調和」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
動物を手なずける女性。
リバース(逆さま)ですから、動物(内なる欲望)を制御できなかったということです。
つまり、最初はピアノレッスンのつもりが、密室に2人いることで、自制できなかったのです。
↑「聖杯の5」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
老人から説教され、引いている若者。
テルオさんは既婚者。お互いにそれは承知していて、離れようとしたが、できなかったということです。
②どちらかまたは両方に、淡い好意があった。
↑「ワンドの7」正位置。
網にかかった男性人魚に誘われ、戸惑う漁師。
お2人とも同性愛者です。
どちらが誘ったにせよ、合意の関係でした。
↑「金貨の5」正位置。
女性がホームレスの男性に施しを与えています。
法的にも、道義的にも、妻であるカスミさんの立場が上です。
2人の関係を許すか、受け入れるかは、カスミさん次第です。
③相思相愛で性的関係があった。
↑「恋人」正位置。
2人は男性同士で、年齢も離れてましたが、相思相愛でした。
↑「金貨の6」正位置。
金持ち老人と貧しい男性。
お2人は、経済的には格差がありました。年齢差もあったので、テルオさんは遺言書をしたためて、ケイジさんに贈ろうとしたのです。
最終アドバイスカード
↑「女性聖職者」正位置。
若く、高潔な女性。純粋さを持ち続ければ、未来は無限です。
僕「はっきり申し上げます。旦那さまとケイジさんは同性愛関係でした」
カスミ「やっぱり……」
僕「年齢差はありましたが、お互いに好きでした。同時にピアノレッスンもちゃんとしてました」
カスミ「性行為もあったのですね?」
僕「……ありました」
カスミ「主人は、同性愛者でありながら、私と見合い結婚したということですね?」
僕「旦那さまは昭和30年代のお生まれですよね? 昭和の頃は結婚適齢期が言われていて、男性は20代後半になると結婚圧力が強かったです。旧家やセレブ・エリートと呼ばれる人ほどありました」
カスミ「主人も辛かったということですか? 私は偽装結婚されてしまった?」
僕「昭和の頃、女性と結婚したゲイ男性の大半には偽装結婚の意図はなかったのです。『結婚を機にゲイは卒業する』と決意した人が多かったのです」
カスミ「でも、主人は自分を抑えきれなかった……?」
僕「長い結婚生活で、男性が性欲を完全に抑え込み続けることは簡単ではありません」
カスミ「私は犠牲になったのですね? ゲイである主人の世間体のために、人生が……」
僕「それは否定できません。が、特に昭和の頃は、家同士の思惑などで、恋愛感情のない結婚をする人は、男女とも、一定数いたはずです」
カスミ「そうですね。主人は、もともと旧家の出身ですから……独身を通すことは無理だったかもしれません」
僕「そう考えていただくと、昭和生まれのゲイとしては、ありがたく思います」
カスミ「というと、主人が私の居る自宅ではなく、ケイジさんのマンションにて2人きりでピアノレッスンしていたのは、下心があったからですね?」
僕「その可能性はあります」
カスミ「亡くなる時に2人で入浴していたというのも、同性愛関係だったから……ということですよね?」
僕「それも、十分に考えられます」
カスミ「高血圧とはいえ、普段、薬を服用していた主人が心筋梗塞ってことは……いわゆる腹上死ってことなのでしょうか?」
僕「それは……わかりません。そういうカードも特には出ていません」
カスミ「実は……主人の引き出しから『バイアグラ(勃起薬)』が出てきたんです」
僕「テルオさんの死後? まあ、テルオさんのご年齢からして、行為を楽しむために服用していた可能性はありますね」
カスミ「ですよね? ケイジさんを相手に、そういう行為を……」
僕「ただ、男女に比べて、いわゆる『本番』行為をしないゲイ男性は少なくありません。特に昭和生まれの方に多いです」
カスミ「こういうお話を第3者にしなければならないのが、情けないです」
僕「お気持ち、わかります」
カスミ「これから先、どうすればいいか……暗澹たる思いです」
僕「ケイジさんへの遺贈ですか? 譲りたくなければ、その旨をケイジさんに伝えてもいいと思います」
カスミ「強欲な差別主義者とか、思われないでしょうか?」
僕「配偶者の浮気相手に対して、寛容でいられる人はそんなにいません」
カスミ「ですよね? 私はケイジさんには悪い印象持ってなかったんです。演奏家になれなかった主人がピアノ教師になれたんですから……。それが、ただの師弟関係じゃないってわかって……。裏切られた思いです」
僕「不倫相手であるケイジさんに遺贈や形見分けしたくなければ、そう伝えれば、それでもケイジさんが要求することはないです」
カスミ「『主人との関係を知ってます』って言っていいですよね? 豫さんの占いのことも言っていいですか?」
僕「構わないですよ。亡くなられたテルオさんも、その時一緒にいたケイジさんもお気の毒ですが、1番ショックで傷ついたのはカスミさんですから」
カスミ「はい。遺言を実行するかは、弁護士と相談します」
僕「それがいいです。カスミさんが納得できる形にしてください。そして、今後の人生を生きてください。人生100年。まだまだこれからです」
カスミ「はい、1日も早く気持ちを整理して、前向きになれるようにします」
僕「そうしてください。応援しています」
カスミ「ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日のデザートドリームズタロットです。
↑「剣のキング」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
剣を握り、前のめりになっている王は、やる(戦う)気満々です。
しかし、王は座ったまま……。立ち上がってはいません。
立ち上がれない理由があるのです。
↑「月」正位置。
美しい三日月が空と水面で輝いています。女性は馬を止め、立ち尽くしています。
月は悩みの象徴。気がかりなことがあって、先に進めないのです。
2枚を合わせ読むと、
過去などにこだわっているから、前に進めないのです。
誰しも悩みはありますが、気持ちを切り替え、歩むことが必要です。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。











