ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

ケンゴさん(仮名・20代FTM・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ケンゴ「女の体で生まれ育ちましたが、専門学校卒業後から男の恰好をして『ケンゴ』の名前で仕事してます。下半身は未手術ですが、男性ホルモンを2年前から注射していて、去年、乳房除去手術をしました」

 

僕「性別違和感が強かったんですか?」

 

ケンゴ「男になりたいと言うよりも、女でいたくなかったんです。好きになるのも女の子でしたし……」

 

僕「男性から見ても、日本で女性として生きていくのは、窮屈なことが多いように見えます」

 

ケンゴ「そうなんです。女って縛りが多くって、面倒くさいんですよ。女同士の人間関係も……」

 

僕「男性として仕事をされているんですね?」

 

ケンゴ「店長だけには『下半身は女』と言ってあります。でも、同僚は僕を男だと思っています」

 

僕「(オンラインの画面では)男性に見えます」

 

ケンゴ「ただ、身長が160cmないので、高校生バイトによく間違われます」

 

僕「そうですね(かわいい美少年に見えます)」

 

ケンゴ「同僚の中にナオヒコさん(仮名)という30代の独身男性がいるんです」

 

僕「そのナオヒコさんが、ケンゴさんを『かわいい』って言ってくるとか?」

 

ケンゴ「わかりますか?」

 

僕「潜在的なバイセクシャルも含めて、ケンゴさんは『美少年好きゲイ』にモテますよ」

 

ケンゴ「ナオヒコさんはゲイではないと思いますが……。更衣室で一緒になった際に……」

 

僕「ケンゴさんは男子更衣室を使っているんですね?」

 

ケンゴ「はい。店長からは『くれぐれも女とバレないように。バレたら危ない目に遭うのはキミだよ』って釘を刺されてて、注意しながら使ってます」

 

僕「でも、ナオヒコさんと更衣室で一緒になって……(何かあった)?」

 

ケンゴ「夏とか、ナオヒコさんは入店時に汗びっしょりなんです。で、全部着替えてから、ナオヒコさんは仕事するので……」

 

僕「下着も替えるということなんですね?」

 

ケンゴ「ナオヒコさんは……その……丸見えというか丸出しで着替えるんです」

 

僕「男子更衣室ですからね。一緒にいるケンゴさんを男性だと思っているんでしょう。で、ナオヒコさんの男性器が見えてしまう?」

 

ケンゴ「もちろん、ガン見するわけではありません。でも、気になるんです」

 

僕「FTMの方にとって、ペニスは特別?」

 

ケンゴ「僕もそうですが、FTMのほとんどは、ペニスつける手術はしません。大変な割に機能的に本物に遠く及ばないので……。でも……」

 

僕「男の象徴ですからね」

 

ケンゴ「そうなんです。ペニスがないということで、FTMはコンプレックス持ったり、トイレや銭湯に入りづらかったり、女性とのセックスに腰が引けてしまったり……」

 

僕「そういうケンゴさんの気持ちも知らずに、ナオヒコさんは無造作にペニスを晒してくる……」

 

ケンゴ「僕は兄も弟もいないので、ペニスは父のしか知らないんです」

 

僕「『こんななんだ?』って見ちゃうんですね? ナオヒコさんは反応は?」

 

ケンゴ「僕がガン見しても、ナオヒコさんは気づきません。でも、呑みに誘ってくるようになって……」

 

僕「かわいい美少年が自分のこと見てくるので、ナオヒコさんは期待したのでしょうか?」

 

ケンゴ「そうかもしれないと思いつつ、一緒に呑むことが増えたら……。呑む前にサウナで汗を流そうって提案してきて……」

 

僕「サウナ? 大浴場ですよね? どうしましたか?」

 

ケンゴ「以前から、一部の(胸の手術済みの)FTMがタオルで前を隠して男湯に入ってるのは知ってたんです。僕も、いつか男湯に入りたいなと思っていたんですが……」

 

僕「カミングアウトしたんですか?」

 

ケンゴ「『サウナは気持ちいいだろうけど……』って言い淀んでいたら、ナオヒコさんは『知ってるよ。俺、店長とは親友だから』って言うんです」

 

僕「ナオヒコさんは、ケンゴさんの体が女性だと知っていた?」

 

ケンゴ「初めから知っていたのではなく、一緒に呑み始めてから何となくそんな気がして、ナオヒコさんは店長を問い詰めて『他の誰にも言うな』という条件で教えてもらったと言ってました」

 

僕「ケンゴさんの肉体が女性だと知ってサウナに誘うなんて……警戒しますね?」

 

ケンゴ「でも……男湯初体験のいい機会だと思いました。事情を知っている男性と一緒なら目立たないし、便利ですから」

 

僕「ナオヒコさんと一緒にサウナの男湯に入ったんですね? どうでしたか?」

 

ケンゴ「圧倒されました」

 

僕「圧倒?」

 

ケンゴ「FTMには手に入らないペニスが、そこら中に存在して……」

 

僕「男性にとっては当たり前のモノですがね。ケンゴさんだけ前を隠して……?」

 

ケンゴ「そうです。体洗う時や湯船に入る時は危ないので、ナオヒコさんの陰に隠れてました」

 

僕「ナオヒコさんとの距離が縮まりましたね?」

 

ケンゴ「そうなんです。単なる同僚とか先輩とかではなく、兄のように思えてきて……」

 

僕「ナオヒコさんにとってもケンゴさんが弟なら……(それでいい)」

 

ケンゴ「それが……。その後ナオヒコさんからホテルに誘われて……」

 

僕「ついて行ったんですか?」

 

ケンゴ「……つい好奇心で……」

 

僕「ケンゴさんはFTMゲイなんですか?」

 

ケンゴ「男に対して、今も昔も恋愛感情はありません。男性経験もナオヒコさんが初めてです」

 

僕「よく、男性ホルモン打ち始めると性欲が強くなるって聞きますが……」

 

ケンゴ「そうなんです。自分の女性器に気持ちが向いてしまって……男女のセックスを体験したくなったんです」

 

僕「ちなみに、ケンゴさんは女性との体験は?」

 

ケンゴ「ありますけど……僕は服脱いでません」

 

僕「女性だけ脱がせて、一方的に奉仕?」

 

ケンゴ「そうです」

 

僕「ケンゴさん自身は満たされない?」

 

ケンゴ「そうなんです。で、ナオヒコさんとつい、繰り返し……」

 

僕「ナオヒコさんと何度もホテルに?」

 

ケンゴ「ホテルは1度だけです。2度目以降はナオヒコさんの家に行って……ごはん作ってあげたり……」

 

僕「まるで彼女ですよね? あ、失礼しました」

 

ケンゴ「いえ。自分でもそう思います。男になろうと胸までとったのに、やってることは普通の男女と同じだと……」

 

僕「ナオヒコさんとはどのぐらいの期間続いているのですか?」

 

ケンゴ「5か月ぐらいです。この間、ナオヒコさんからプロポーズされて……」

 

僕「おめでとうございます……って言って……いいんでしょうか?」

 

ケンゴ「自分でも複雑なんです。正直言って、ナオヒコさんに愛されると『やっぱり僕は女だ』って思い知らされます。『オンナの喜び』も感じます。でも、胸までとって男として働いているし、両親にもカミングアウト済みだし……」

 

僕「ナオヒコさんのことは……(どう思ってますか)?」

 

ケンゴ「男性を好きにならないと思ってました。でも、ナオヒコさんとはもう他人ではないし、同性同士でもない。ナオヒコさんからすれば僕は『彼女』だと思います。そして、僕もそれが嫌じゃない……」

 

僕「ナオヒコさんと夫婦になるなら、男性の恰好を捨てて、女性に戻ることになるのですか?」

 

ケンゴ「僕は、そこが1番気がかりなんです。ナオヒコさんは『髪形や服装は男のままでもいい。一緒に温泉の男湯に入れるから』って言いますが……本心ですかね?」

 

僕「ナオヒコさんがそれでよくても、ナオヒコさんの親や親族は、男性に見えるお嫁さんにびっくりするでしょうね」

 

ケンゴ「そうなんです。それに、もし僕が妊娠・出産したら……ナオヒコさんの気持ちも変わるのでは……?」

 

僕「FTMとゲイ男性がそのままで結婚し、子育てしている例が国内でもありますけどね」

 

ケンゴ「男に性別移行しようとして、やっぱり女に戻るなんて……。ブレまくりですよね?」

 

僕「そこ、気になりますか?」

 

ケンゴ「FTMの知人にちょっと話したら『FTMゲイってそもそもあり得ない』『ただの女じゃん』『最初から女のままでよかったのに』って言われて……祝福も賛成もゼロでした」

 

僕「アドバイスカードを引いてみませんか?」

 

ケンゴ「お願いします」

 

★ケンゴさんへのアドバイスカード

↑「カップの2」正位置。

パートナーを表すカードですが、この絵では鏡の中の自分が相手です。

他の人とどうするかの前に、自分自身を知ることが必要です。

そして、自分に正直に生きることが大事なのです。

 

僕「ケンゴさんがどういう風に生きていたいか……そこを優先するべきです」

 

ケンゴ「僕自身は、せっかく時間もお金もエネルギーもかけて男になったので、このまま行きたいのが本音です。でも、ナオヒコさんに愛されて……このままナオヒコさんの妻になり、ナオヒコさんの子ども産んだら幸せだろうって思うんです」

 

僕「ナオヒコさんも男の姿のままでいいと言っているんでしょう? それでいいじゃありませんか?」

 

ケンゴ「でも……」

 

僕「FTMゲイって、少し前まで、存在すら認められませんでしたが……。真逆のMTFレズビアン(男→女になったが、女が好き)は、昔から膨大な数存在しますよ」

 

ケンゴ「そうなんですよね」

 

僕「でもって、MTFレズビアンが自らを恥じるとか、悩むとか、あまりない(ように見える)。『私はホモじゃない。普通に女性が好き』って言う人が多い」

 

ケンゴ「開き直っているんですかね?」

 

僕「自分に正直なんですよ。好きなものは好きってことです。『女になりたいが、女が好き。どこが悪い?』ですよ」

 

ケンゴ「『男になりたいが、男が好き。どこが悪い?』って言いたいですね」

 

僕「言えばいいですよ。少なくとも、ナオヒコさんは認めてくれそうですよね?」

 

ケンゴ「はい」

 

僕「最愛の人が味方なら、いいじゃないですか?」

 

ケンゴ「そうですね」

 

僕「周囲のみんなに賛成してもらおうなんて、考えない方がいいです」

 

ケンゴ「ただ、僕の親はいいとしても、ナオヒコさんの両親が反対したら……」

 

僕「その時こそ、相談ですよ。ナオヒコさんと作戦会議してください」

 

ケンゴ「作戦会議?」

 

僕「相手によって男装と女装を使い分けるとか……」

 

ケンゴ「ナオヒコさんが……(何と言うか)」

 

僕「ナオヒコさんは、ケンゴさんが男の恰好してもいいんですよね?」

 

ケンゴ「本心でしょうか?」

 

僕「美少年にしか見えないケンゴさんを何度も呑みに誘い、サウナに誘い、ホテルに誘った……ナオヒコさんは美少年のケンゴさんに興味もったんですよ?」

 

ケンゴ「ナオヒコさんはバイセクシャルってことですか?」

 

僕「潜在的には、その可能性あります。ただし、異性9割同性1割のバイセクシャルは、あえて同性と何かしようと思わない人が多いようです」

 

ケンゴ「結婚後とか、出産の時に、ナオヒコさんから『やっぱり女に戻って欲しい』と言われたら考えればいいですかね?」

 

僕「そうです。先のことはわからないものです。ケンゴさんだって、男性とお付き合いして結婚を考えるなんて想像もできなかった時期があるでしょう?」

 

ケンゴ「ナオヒコさんと知り合うまでは、そうでした」

 

僕「1番大事なのは自分です。次にパートナーや子ども。その他の知人とか世間とかは気にしなくていいです。勝手なことを言うだけで、ケンゴさんの人生に責任とらないんですから……」

 

ケンゴ「わかりました。ナオヒコさんと作戦会議します」

 

僕「それがいいです」

 

ケンゴ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のデザート・ドリームズ・タロットです。

↑「カップの5」正位置。

大きなカップが3個落ちて割れてしまい、がっくりした少女はテーブルに突っ伏してます。

しかし、よく見ると、小さなカップが2個残っています。

 

↑「剣のクイーン」正位置。

髪も服も乱れた女性が剣を手に、お城に向かっています。男たちは戦死したのでしょう。味方は鳥だけです。

しかし、女性の後ろ姿には静かな闘志と覚悟がみなぎっています。

 

2枚を合わせ読むと、

力尽きて、絶望したい状況でしょう。

しかし、あきらめるのは早いのです。あなたには底力があるのです。

 

「窮鼠猫を嚙む」追い詰められた時こそ、開き直り、渾身の力を発揮できるのです。

勝負はこれからです。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)