ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ヒサシさん(仮名・40代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ヒサシ「遠距離恋愛していたのですが……フラれました」

 

僕「よろしければ、経緯を教えていただけますか?」

 

ヒサシ「ゲイアプリをやっているのですが、去年、都会に住む20代のヤスヒロ(仮名)とメッセージをやり取りして、付き合うことになりました」

 

僕「ヤスヒロさんの住む都会とは、遠距離なんですね?」

 

ヒサシ「私の住む町は、空港も新幹線もありません。車で1時間以上かけて県庁所在地に行き、そこで特急列車に数時間乗らないと、ヤスヒロの居る都会へは行けないんです」

 

僕「会いに行くとしたら、泊りがけなんですね?」

 

ヒサシ「そうなんです。私は外泊できないので、ヤスヒロに来てもらうしかないんです」

 

僕「外泊できない理由を聞いてもいいですか?」

 

ヒサシ「同居の父親が障碍者で、車椅子ユーザーなんです。着替え・トイレ・風呂は、ひとりでできません。昼間はデイサービスに行っているので、私は勤めに行けるのですが……夜中に父がトイレに行く際、私が介助するんです」

 

僕「障碍者であるお父様の介護を、ずっとなさっているのですか?」

 

ヒサシ「36年前、私が高校生の頃、父が事故で大怪我し、障碍者になりました。その頃は母がいて、介護のほとんどを担っていたのですが……17年前に母が病死してからは、私ひとりで介護してます」

 

僕「17年間、外泊してないのですか?」

 

ヒサシ「私が最後に外泊したのは、高校の修学旅行です」

 

僕「お母様がいらした頃から外泊できない?」

 

ヒサシ「母は小柄で、大柄な父の介護は大変なんです。特に入浴介助が重労働なので、私が高3の頃から、父を風呂に入れてます」

 

僕「ゲイ活動は……制限されますよね?」

 

ヒサシ「さっき話した高校の修学旅行の夜、隣同士で寝た友達とこっそり触り合いして……目覚めたんですが……それ以来、ほとんどしてないんです」

 

僕「地元には何もないのですか?」

 

ヒサシ「ゲイバーは県庁所在地にはありますが……私はお酒もタバコも苦手で、若い頃、私が行ったら、何人もタバコ吸ってて……早々に退散しました」

 

僕「ゲイバー以外も?」

 

ヒサシ「ゲイの人が集まるという噂の場所はあるのですが……私は夜、出かけられないので。昼間行っても、誰もいないので……」

 

僕「ということは、職場と家とを往復するだけ?」

 

ヒサシ「そうです。朝から夕方まで、職場で働き、帰りに買い物して帰り、父に晩ご飯を食べさせ、一緒に風呂に入り、父と同じ部屋で寝る……そういう毎日なんです」

 

僕「お父様はデイサービスに行かれてるんですよね?」

 

ヒサシ「朝、私が出勤した30分後に、デイサービスの車が父を迎えにきてくれます。夕方は、父が帰宅した1時間以内に、私も帰宅するようにしてます」

 

僕「お父様のトイレ介助があるからですね? 残業はないのですね?」

 

ヒサシ「私は役場に勤めてます。上司も同僚も、私が父の介護をしているのを知っていて、残業も休日出勤もしなくて済むように配慮してくれてます」

 

僕「そこは助かりますね。ただ、地方だと、結婚圧力が都会より強いのでは?」

 

ヒサシ「そういうの言われたこともあります。が、現実問題として、私と結婚した女性は、否応なく、父の介護を手伝うことになりそうなので……、具体的な縁談までは進みませんでした」

 

僕「そこは、幸か不幸か……ということですね」

 

ヒサシ「ラッキーだったと、思うことにしてます」

 

僕「何十年も、ヒサシさんはお父様の介護をされて、旅行もデートもできない。そのことに関して、お父様は何と言っておられますか?」

 

ヒサシ「もともと、父は店をやっていたんです。怪我して店ができなくなり、売却しました。その資金が結構残ったので、ことあるごとに父は自慢するんです。私にも『俺の財産は、将来、お前のものだ』って……」

 

僕「ヒサシさんに介護をさせて、感謝とかはないのですね?」

 

ヒサシ「80歳過ぎてから……『長生きし過ぎた。お前に迷惑かけるな』とは、言うようになりました」

 

僕「デイサービスではなく、滞在型の施設にお父様が入居することは……(できないのですか)?」

 

ヒサシ「最初は、ケアマネジャーさんから、デイサービス→ショートステイ→施設入居と、段階的に進めていこうと提案してもらったんです」

 

僕「お父様が嫌がった?」

 

ヒサシ「デイサービスでも、いろいろトラブル起こして、父は何度も『行きたくない』って言ったことがあるんです」

 

僕「でも、お父様がデイサービス行かなければ、ヒサシさんは仕事に行けない?」

 

ヒサシ「そうなんです。そこを説明して、父に『我慢して、デイサービス行ってくれ』って頼んで……」

 

僕「お父様としては、デイサービスが限界で、ショートステイや施設入居なんかとんでもない……のですね?」

 

ヒサシ「そうです。私は1人っ子で、頼れる親戚もいないので、お願いして父にデイサービス行ってもらっているんです」

 

僕「で、遠距離恋愛のヤスヒロさんのことに話題を戻すと……」

 

ヒサシ「父のことがあるので、私は、外泊どころか、長時間の外出もできないんです」

 

僕「ヤスヒロさんに、都会から来てもらうしかない?」

 

ヒサシ「結局、4か月間、ヤスヒロは1度も来てくれませんでした」

 

僕「ということは……ヤスヒロさんとは1度も会ってない?」

 

ヒサシ「はい。LINEなどで、毎日のようにやり取りしましたが……それだけです。付き合っていたとは言えませんか?」

 

僕「ヒサシさんの事情を、ヤスヒロさんにも話したのですよね?」

 

ヒサシ「話しました」

 

僕「ヤスヒロさんは、何て?」

 

ヒサシ「『施設に入ってもらうしかなくない?』って……」

 

僕「結論は、そうですが……」

 

ヒサシ「ヤスヒロは『着替え・トイレ・風呂の介助を毎日するなんて、素人には負担が重すぎる。お金があるなら、いい施設に入れるのが、お父さんのためにもなる』って言うんです」

 

僕「それは正論ですが……お父様が嫌って言うんですよね?」

 

ヒサシ「ヤスヒロは『ヒサシさんが、面倒みきれないからって言えば済む話』って……」

 

僕「そうですが……」

 

ヒサシ「ワガママで、重荷の父ですが……やっぱり親なので、できるだけ意向に添ってあげたいんです。体が動かなくて、1番困っていて、1番悲しく、悔しいのは父ですから……」

 

僕「そこまでヤスヒロさんが言うのなら、旅行気分で、ヒサシさんのところに来てくれてもいい……」

 

ヒサシ「私も、それを期待してました。でも、『来る』と言ってくれた時もあったんですが……『都合がつかない』と言って、結局は来なかったんです」

 

僕「都会に住むヤスヒロさんからすれば、そこまでしなくても、近い距離にいくらでも出会いがある訳ですからね」

 

ヒサシ「そう言うことだと思いました。1度か2度会っても、毎週・毎月会うのは難しい。選択肢がいっぱいあるヤスヒロにしたら……私を選ぶ意味はないんです」

 

僕「……」

 

ヒサシ「つい、父はいつまで生きるんだろうって……考えてしまいます」

 

僕「お父様は80代で……」

 

ヒサシ「日本人男性の平均寿命は超えています。手足は不自由ですが、内臓は丈夫なんです」

 

僕「認知症は、まだ大丈夫ですか?」

 

ヒサシ「物忘れは激しいし、ますます意固地になり、怒りっぽくなっていますが……認知症ってことはないですね」

 

僕「占いは……どうなさいますか?」

 

ヒサシ「そうですね……。父がいつ死ぬかとか……いや、やっぱりやめます」

 

僕「アドバイスカードを引いてみませんか?」

 

ヒサシ「お願いします」

 

★ヒサシさんへのアドバイスカード

↑「審判」正位置。

夜、ひとりで勉強する少女。あえて屋外にいるのは、室内にいる家族の邪魔にならないようにしているのでしょう。

 

地道に努力をした人、正しい行いをした人は、報われます。

 

僕「お父様を介護し続けたヒサシさんには、いつかきっといいことがあります」

 

ヒサシ「ほんとですか? 恋愛も、まだできますか?」

 

僕「できますよ。まだあきらめる年齢ではありません」

 

ヒサシ「私は、20代の子がいいんです。親子のような年齢差になりますが……」

 

僕「そこは、多少の妥協が必要かもしれません」

 

ヒサシ「そうなんですね? それでも、チャンスがあるなら、いいです」

 

僕「お父様を見捨てず、介護し続けてよかったと思える日がきっと来ます」

 

ヒサシ「その言葉だけで、救われます」

 

僕「正しいと思った道を歩み続けることで、自分自身も幸せになれます」

 

ヒサシ「父の介護が報われるのですね?」

 

僕「そういうカードが出たのです」

 

ヒサシ「それだけでも、今日、お会いした甲斐がありました。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の占いです。今日からサクラ・ルノルマンカードです。

↑「蛇」

音もなく近づき、どんな隙間にも入り、獲物に襲い掛かる蛇。

用心しなければならない相手です。

 

↑「星」

光り輝く希望の象徴です。

 

あなたに、希望の光が灯ります。

しかし、気を付けてください。誰かが陥れようと狙っているのです。

 

「おいしい言葉」に騙されてはいけません。

「石橋を叩いて渡る」注意深さが必要です。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)