ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

トモノブさん(仮名・50代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

トモノブ「30年勤めた会社を、去年、退職しました」

 

僕「会社を辞めた理由を聞いていいですか?」

 

トモノブ「癌になったんです。もっと前から体の不調を感じていたんですが……年のせいとか、疲れたんだろうとか思って……まさか癌とは思わず、発見が遅れたんです」

 

僕「治療は大変でしたか?」

 

トモノブ「入院・手術して、放射線治療もして……。会社を休む日が多くなって……療養休暇や有給も使ったんですが……同僚に迷惑かけていたので、退職しました」

 

僕「現在の体調は?」

 

トモノブ「腫瘍は全部除去して、今は落ち着いてます。週に3日ですが、アルバイトができるようになりました」

 

僕「それは、よかったです」

 

トモノブ「再発や転移の危険性があるので、定期的に通院し、検査してます。何とか生きてます」

 

僕「おひとり暮らしなんですか?」

 

トモノブ「そうなんです。体調悪化した時、自分で会社に休むと連絡し、自分で病院探して、救急車呼ぶほどでなければ、自力で行かなければならないです」

 

僕「入院には保証人が必要だし、手術にも親族の同意書サインが必要ですよね?」

 

トモノブ「30年以上もひとりで生きてきたので、本当は誰にも頼りたくなかったのですが……病院に勧められて、実家に連絡をとり、書類を送って、署名してもらいました」

 

僕「ご両親がご健在なのですか?」

 

トモノブ「父はだいぶ前に亡くなっていて、80代の母が弟夫婦と暮らしています。母は認知症だということで、署名は弟がしてくれました」

 

僕「それは、よかったです」

 

トモノブ「書類を郵送でやり取りした際に、病院の場所・私の携帯電話番号・住所・アドレス等、メモして送ったんですが……。見舞いはおろか、電話1本、メール1通もくれませんでした」

 

僕「お母様が認知症だから……じゃないですか?」

 

トモノブ「そうですね。母は私のことなど、忘れているのでしょうね。というか、弟はきっと、母には私のことを話していないのでしょう」

 

僕「ご実家と疎遠になったのは、トモノブさんがゲイだからですか?」

 

トモノブ「都会の大学に進学する際に、卒業後は地元に就職する約束を両親からさせられました。その条件で、仕送りしてもらったのです」

 

僕「でも、卒業後に戻らなかった?」

 

トモノブ「戻っても、働く場所は、町役場ぐらいしかないんです」

 

僕「就職氷河期だったのですか?」

 

トモノブ「いや……言い過ぎました。就職先は少なかったんですが……ありました。やはり、ゲイとしては100万都市で暮らしたかったんです」

 

僕「わかります。ゲイバーもない地方では閉塞感と孤独感で……」

 

トモノブ「大学4年間で、都会のゲイコミュニティを経験すると、何もない田舎には帰りたくなかったんです」

 

僕「ほとんどのゲイは、共感しますよ」

 

トモノブ「帰ったら、きっと見合い結婚させられて、親と同居で田舎暮らし……。そんな生き地獄は、嫌だったんです」

 

僕「ご両親の反対を押し切って、そのまま都会で就職したのですね?」

 

トモノブ「就職した後も、親は何度も見合い写真を送ってきて……『帰って来て所帯持て』って言ってきました」

 

僕「それも、全部断ったのですね?」

 

トモノブ「『長男だから、家を継がなければならない』と何度も言われました。うるさいので、年末年始もお盆も、帰省しませんでした」

 

僕「ご両親にカミングアウトはしてないのですね?」

 

トモノブ「父親は、テレビにオネエタレントが出ると、チャンネル替える人ですから。カミングアウトは、最初からあきらめてました」

 

僕「そうなのですね」

 

トモノブ「19年前に父が病死した時は、さすがに帰って葬儀に参列したんですが、喪主は弟にやってもらいました」

 

僕「お父様の死に目には会えなかった?」

 

トモノブ「父にはいい思い出がなく、死に目に会うとか、最初から考えてませんでした。葬式も、義理で参加しただけです」

 

僕「お母様は何か言ってませんでしたか?」

 

トモノブ「母は『独身でもいいから、帰ってきてくれ』と言ってました。弟夫婦と同居して、弟のお嫁さんと折り合いが悪かったんです」

 

僕「弟さんは何か……(言ってましたか)?」

 

トモノブ「弟からは『兄さんが長男の努めを果たさないから、俺が代わりにすることになった』と恨めしそうに言ってました」

 

僕「弟さんも、本当は都会に出て、自由に暮らしたかったんですね?」

 

トモノブ「弟はノンケ(異性愛)です。好きな女と結婚して子ども育てているんだから、いいじゃないですか? 私達ゲイは、田舎では相手が見つからない」

 

僕「田舎は、ゲイ人口が少なすぎますね」

 

トモノブ「毎日のように結婚圧力をかけられて……圧力に負けて結婚すれば、家は地獄になる。圧力に抵抗して独身を貫けば、周囲から変人扱いを受ける……。田舎では暮らせませんよ」

 

僕「弟さんは、本来は次男なのに、トモノブさんが都会でひとり暮らししているから、長男の代わりをさせられた……と思っているのですね?」

 

トモノブ「長男だから家を継ぐとか、親の面倒を見るとか、そもそもおかしいですよね? 明治時代じゃないんですから……」

 

僕「そうですが……」

 

トモノブ「弟が私を恨むのは、筋違いです。古い価値観を押し付けてくる親達と、弟も戦うべきだったんです」

 

僕「それは正論ですが、一方で、老いていく親を見捨てられないと、弟さんは考えたのだと思います」

 

トモノブ「そうなんでしょうね」

 

僕「弟さんにもカミングアウトしてないのですね?」

 

トモノブ「してません。弟にカミングアウトの必要があると、考えたことないです」

 

僕「ただ……今回のようにご病気になった際は、今後も、ご高齢のお母様ではなく、弟さんを頼ることになると思います」

 

トモノブ「ひと言の電話もメールもなく……弟は冷たすぎます。本当は、もう頼りたくないのですが……」

 

僕「アドバイスカードを引いてみませんか?」

 

トモノブ「お願いします」

 

★トモノブさんへのアドバイスカード

↑「月」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

ベッドで絡み合う男性カップルに目が行きますが、このカードのタイトルは「月」。

悩みの象徴です。開け放たれた窓は「ゲイばれの恐怖(心配)」を表すのです。

 

リバース(逆さま)は、カミングアウトが悩みの解決に結びつくという意味です。

 

僕「タロットカードは、弟さんへのカミングアウトを勧めています」

 

トモノブ「……怖いです。弟から更に絶縁されたら……本当にひとりきり……孤独死になります」

 

僕「弟さんは、トモノブさんを自分勝手に生きた親不孝者と見ています。なぜ、そうとられる生き方になったか、説明した方がいいのです」

 

トモノブ「理解してくれるでしょうか?」

 

僕「すぐには理解しないかもしれません。でも、時間が経つにつれ、次第に同性愛に対する嫌悪感が薄まる人は多いです」

 

トモノブ「だといいのですが……」

 

僕「観念的に考えるから、生殖本能に反しているとか、世の中の役に立たないとか、モラルに反しているとか、なるんです。実際に同性愛者が身近にいれば、同性愛者がどれほど生きづらいのか、次第にわかってきます」

 

トモノブ「弟は、何といっても兄弟ですから、最終的にはわかってくれるかもしれません。でも、弟の嫁さんは、義理の親との同居を強いられ、私を恨んでるかもしれません」

 

僕「女性の方が、ゲイに理解を示す傾向がありますよ」

 

トモノブ「そうですか?」

 

僕「今の段階では、弟さん夫婦には……トモノブさんに対してマイナスな思いしかありません」

 

トモノブ「そう、感じてます」

 

僕「少しでも距離を詰めるには、歩み寄って、打ち解けるしかありません」

 

トモノブ「カミングアウトした方がいいんですね? 考えてみます」

 

僕「そうしてください。きっと道は開けます」

 

トモノブ「わかりました。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のパストラル・テイルズ・タロットです。

 

↑「カップの小姓」正位置。

「小姓」は、もともとは殿様などの傍に使える年若い男性です。

 

しかし、このカードには若い女性が描かれてます。

要するに、性別を問わず、(だいたい30歳以下の)若い人を指すのです。

 

グラスに飲み物を注いでいます。

カップは「気持ち」「心」の象徴。若い人の優しさ・気遣いを表します。

 

↑「運命の輪」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

大きな時計が描かれてるように、「時間」や「タイミング」のカードです。

リバース(逆さま)なので、「今はその時ではない」ということ。

 

2枚を合わせ読むと、

あなたの身近な若い人(あなた自身が若ければ、あなた自身)は、本来は優しい人なのですが……

今は「優しさ」を表現できません。タイミングが悪いのです。

 

辛抱強く、待つ必要があります。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)

 

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