ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ヤスノリさん(仮名・40代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ヤスノリ「彼氏と別れて、1か月以上経ったのですが……。何も手につきません。何もやる気になりません」

 

僕「彼氏さんとの、お付き合いの経緯や別れる時のことを、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

ヤスノリ「ノブチカ(仮名)は2歳年下で、11年前にアプリで知り合いました」

 

僕「11年間も付き合ったんですね?」

 

ヤスノリ「厳密には10年半付き合って……うち9年間同棲してました……」

 

僕「9年間同棲? カップルとして、十分に軌道にのって、安定していたのでは?」

 

ヤスノリ「安定した関係だったと思います。後半はセックスレスでしたけど……信頼関係を築けたと思ってました」

 

僕「別れの兆しとか、あったのですか?」

 

ヤスノリ「コロナで、2人ともリモートワークになった時、ちょっとトゲトゲした関係になって……」

 

僕「ずっと一緒だと……摩擦が起こりやすいですよね」

 

ヤスノリ「それで、一昨年から、ノブチカがリモートワークやめて、毎日出勤するようになったんです」

 

僕「ヤスノリさんはリモートワークのまま?」

 

ヤスノリ「僕は……混んだ電車が苦手で……買い物もできるだけ配達してもらってて……家に居る暮らしが快適で……」

 

僕「1人は家に居て、もう1人は出勤して……カップルとしてのバランスはとれてたのでは?」

 

ヤスノリ「僕はそう考えていたんです。僕の方が楽な分、家事をほぼひとりでしていたので……。でも、今年になってから、ノブチカの帰りが遅い日が増えて……土日も出かけるようになって……」

 

僕「ノブチカさんは、残業で遅くなったのではなくて……遊んでいた?」

 

ヤスノリ「ノブチカは、残業の日もあったようです。でも、時々、ゲイバーに行くようになり……」

 

僕「ヤスノリさんは、一緒にゲイバーに行かなかった?」

 

ヤスノリ「僕は、ノブチカとは別のゲイバーに行っていたんです。でも、その店がコロナで閉店になって……。40過ぎて、知らない店に行くのも気が進まなくて……」

 

僕「わかる気もします」

 

ヤスノリ「ノブチカには、自宅で一緒に呑もうって誘っていたんですが……」

 

僕「ノブチカさんは、ゲイバーで呑む方が好きだった?」

 

ヤスノリ「そのうちに、ノブチカは、ゲイバーでの常連客と、ボウリングやカラオケに行きだして……」

 

僕「ヤスノリさんが同行することはなかった?」

 

ヤスノリ「ノブチカから誘われたら、行ったかもしれません。でも、ノブチカは何も言わず、ひとりで出かけました」

 

僕「まさか、そのゲイバー常連客の中の誰かと……?」

 

ヤスノリ「初めから同じ人と2人で出かけていたみたいです」

 

僕「そうなんですか?」

 

ヤスノリ「ノブチカは、毎日その人とLINEするようになって……ノブチカの若い恋人になって……僕はいつの間にか『元カレ』になっていたんです」

 

僕「ノブチカさんの浮気相手は、若い人……?」

 

ヤスノリ「ノブチカより11歳も下って聞いて……愕然としました。40代後半の僕が、どう頑張っても、30代前半の新しい彼氏には、かないません」

 

僕「ノブチカさん、2歳上のヤスノリさんと11年もつきあいながら……実は年下も好きだった?」

 

ヤスノリ「そこは……惨めな思いをするだけなので、聞いてません」

 

僕「ヤスノリさんとしては、年上の余裕で、あえて食い下がらず、あっさり身を引いた?」

 

ヤスノリ「ノブチカと若い彼氏がラブラブだったら……僕みたいなオッサンは逆立ちしてもダメでしょう? だったら、気持ちよくノブチカを送り出すことにしたんです」

 

僕「で、同棲していた住まいから、ノブチカさんは出て行った?」

 

ヤスノリ「9年も一緒に住むと、どっちのかわからないものがたくさんあるんです」

 

僕「そうなりますよね? テレビも冷蔵庫も洗濯機も、普通は家に1台ですから」

 

ヤスノリ「ノブチカは、服とか靴とかカバンとか本とか……自分の私物だけ持って出て行ったんです」

 

僕「ヤスノリさんに申し訳ないと思って、すべて置いていったんでしょうね」

 

ヤスノリ「その結果……家中、どこを見ても、ノブチカとの思い出が詰まった物だらけなんです」

 

僕「部屋も……2人用で、広いのですか?」

 

ヤスノリ「2LDKなので……1人には広いです。Wベッドにひとりで寝るのが寂しくて……」

 

僕「気持ち、わかります」

 

ヤスノリ「Wベッドの真ん中って、固くて寝にくいじゃないですか? だから、今まで通り、片側で寝るんですが……。ノブチカが夜中に帰ってくるような気がして……」

 

僕「以前も、ゲイバーで呑んできたノブチカさんが、夜中に帰ってきていたんですね?」

 

ヤスノリ「いつも、僕が先にひとりで寝ていたんです。でも、ウトウトしていた状態で、ノブチカが帰ってきて、僕を起こさないようにそっとベッドに入ってくると、それだけで安心して、その後、ぐっすり眠れるんです」

 

僕「2人だと眠れないという人もいますが、精神的に安心するという人もいますよね」

 

ヤスノリ「僕とノブチカは、とっくにセックスレスだったし、キスもほぼしなくなっていたけど……。隣にいてくれるだけでよかったんだと……離れてみて、わかりました」

 

僕「わかります。1人で暮らしてる時は、それで何ともないのに……1度2人暮らしを経験すると、1人だと寂しすぎますよね?」

 

ヤスノリ「ほんとです。僕は、以前、15年も1人暮らししてた時は、寂しくもなんともなかったんですが……。9年ぶりの1人暮らしが寂しくてたまらないんです」

 

僕「みんな、そうですよ」

 

ヤスノリ「もう1か月経ったのに、ピンポンが鳴ると、ノブチカが帰ってきたのかと思うんです。電話が鳴っても、LINEが来ても、ノブチカかと思う……」

 

僕「実際は、ノブチカさんではない?」

 

ヤスノリ「宅配便だったり、営業電話や営業LINEだったりです。ノブチカから何か来ることはないです」

 

僕「今日の占いは……? ……復縁の可能性?」

 

ヤスノリ「復縁できるなら、したいです。でも、あり得ないですよね?」

 

僕「お話を伺う限りは……(ないですね)」

 

ヤスノリ「せめて、友達になりたいんですよね。どれくらい経ったら、こちらから連絡していいでしょうか?」

 

★ヤスノリさんは、いつになったら、ノブチカさんに連絡していいのか?

現状カード

↑「審判」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

天使が死者を蘇らせてます。が、「リバース(逆さま)」なので、蘇りません。

 

つまり、ヤスノリさんの真の希望は「復縁」ですが……それは期待できません。

 

①すぐに連絡していい。

↑「「死」正位置。

亡者が恐ろしい形相で走っています。今、ノブチカさんに連絡したら、引かれるだけです。

 

↑「剣の10」正位置。

夫婦が墓を見つめています。子どもを失い、絶望しているのです。

とても残念ですが、事実を受け入れなければなりません。

ノブチカさんは、他の人のところへ行ったのです。

 

②3か月後になったら連絡していい。

↑「悪魔」正位置。

巨大で恐ろし気な「ジン(魔人)」です。人間の力及ぶ存在ではありません。

ノブチカさんが離れて行ったことは、どうしようもないことなのです。

 

↑「金貨の5」正位置。

貧しい老人に施しをする女性達。

ノブチカさんに連絡をすれば、「未練がある」「あきらめきれない」という状態だと解釈されます。いいことはないでしょう。

 

③半年経ったら、連絡していい。

↑「金貨の3」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

巨大な宮殿に圧倒される2人の男性。

道は遠いのです。

 

↑「ワンドの10」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

巨大なクジラのような生物の大波で、船は転覆しそうです。

相手がどうこうではなく、自分の安全を守りましょう。今は相手から離れるべきです。

 

④ノブチカさんから連絡くるまでは、連絡しない方がいい。

↑「星」正位置。

星は希望の象徴。同時に遠い存在。

気長に待てば、可能性はあります。

 

↑「剣の6」正位置。

小舟に乗り、寄り添う男女。不本意な旅立ちですが、水面は穏やか。2人なら何とかやっていけそうです。

新たな人を探す旅に出ましょう。

 

最終アドバイスカード

↑「剣の4」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

ベッドに横たわる女性は、傍らに座る男性(医師? 夫?)と穏やかに話してます。

 

休息の時間は終わりました。そろそろ起き上がる頃です。

 

僕「ヤスノリさん、ノブチカさんとの復縁はあきらめましょう。友達になることは可能です。ただし、それは今ではありません」

 

ヤスノリ「いつですか?」

 

僕「少なくとも半年以上先です。ノブチカさんからの連絡を待ちましょう」

 

ヤスノリ「……そうなんですね」

 

僕「年賀状なら、出してもいいですよ」

 

ヤスノリ「住所がわからないので……。LINEで『明けましておめでとう』でもいいですか?」

 

僕「新年の挨拶と『元気ですか?』ぐらいなら、いいと思います」

 

ヤスノリ「わかりました」

 

僕「ヤスノリさん、仕事がリモートワークで、買い物も配達してもらっているのですね? 外に出た方がいいですよ」

 

ヤスノリ「そうですね。暑さが苦手で……ほとんど家にいました……」

 

僕「外の風にあたり、太陽の光を浴びて、誰かと話す……。これが元気になる1歩ですよ」

 

ヤスノリ「そうですね」

 

僕「元気にならないと、ノブチカさんとの交流は復活しませんよ」

 

ヤスノリ「そうなんですか?」

 

僕「今のヤスノリさんだと、ノブチカさんを責めて、心配させるだけです」

 

ヤスノリ「……ですよね」

 

僕「まだ、出会いをあきらめる年齢ではありません。もうひと花、咲かせましょう」

 

ヤスノリ「ありがとうございます。少し元気が出てきました」

 

僕「その意気です」

 

ヤスノリ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそ、ありがとうございました」

 

さて、今日の台湾版易タロットです。

↑「坤為地(こんいち)」

樹木や草が生い茂り、仔馬がすくすくと育っています。

特別なことをしなくても、物事が順調に進むのです。

 

あなたのすることは、今までのルーティンを守ること。そして、導き、支えてくれている人達に感謝を忘れないことです。

 

↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)