ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
ミモザさん(仮名・60代・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
ミモザ「私の女装、どうですか?」
*オンライン画面に映るミモザさんは、女性の姿をしています。
僕「ミモザさんは、生まれた時は男性だったのですか?」
ミモザ「今も、肉体・戸籍は男性です。手術もホルモン治療もしていません」
僕「女装者ということですか?」
ミモザ「はい、女装子です。子どもとの関係で悩んでいます」
僕「お子さんがいらっしゃるのですね? つまり、女性と結婚している?」
ミモザ「妻は7年前に病死しました。娘と息子がいますが、どちらも独立して、家庭をもっています」
僕「ミモザさんは、性的指向は女性、つまり女性がお好きなんですか?」
ミモザ「そうです。男性には興味ありません。高校生の頃から、普通に女の子とデートしていて……20代で妻と恋愛結婚しました」
僕「女装は、いつ頃から?」
ミモザ「子どもの頃から、女装に興味はありました。でも、してはいけないことだと思い、自粛していたんです。20代で結婚し、子ども2人が生まれ、育てて……」
僕「ずっと女装願望は抑えつけていたんですね?」
ミモザ「そういうい人、世間が思う以上にいると思います。私は、妻が7年前に亡くなり、4年前に定年退職し……コロナで籠っている頃から女装を始めました」
僕「お子さんが独立し、奥様が亡くなって、ひとり暮らしになったら、女装を我慢する必要がなくなった?」
ミモザ「最初は妻の服・着物・下着を身に付けてました」
僕「よく聞くパターンですね」
ミモザ「やっぱり、既に家にあるから、やりやすいですね。でも、靴など、サイズが合わないものもあったし……髪が伸びるまではウィッグも必要です」
僕「今、お召しになっているのも、亡き奥様の……(服ですか)?」
ミモザ「いえ、妻の物は、よく言えば年齢相応で、私にとっては地味でつまらないんです。最近は通販で買ってます」
僕「そうなんですね」
*この日のミモザさんは、ピンクのフリルのワンピースです。
ミモザ「ただ、息子や娘には、こういう恰好、不評なんです」
僕「そうなりがちですね」
ミモザ「孫に会う時は『男の恰好してね』と言われてます」
僕「まだまだ、そういう意見が多いでしょうね」
ミモザ「子ども達からは『60過ぎてから女装して、何を考えているのか?』『20代女子のような恰好は、ありえない』『せめて、中性的な服装にして欲しい』って言われます」
僕「それが、世間の多数意見なのでしょうね」
ミモザ「60過ぎて、フリルが似合わないのは自覚してます。でも、着たいんです。若い頃は着られなかったんです。やっと今、着られるようになったんです。好きな服を着たいんです」
僕「みなさん、そうおっしゃいますよね」
ミモザ「男を誘うつもりはないです。完全な自己満足なんです」
僕「女装して、お出かけしますか?」
ミモザ「最初は夜だけのお出かけでしたが……女装の友人が69歳で急死して……私も年近いので、遠慮してるうちに人生終わったらもったいないと思って……今は、昼も女装でお出かけしてます」
僕「どうですか? 昼のお出かけは?」
ミモザ「モーゼのように、人混みが割れて、私を避けます。気にしないことにしてます」
僕「男性に誘われたりとかは?」
ミモザ「夜はたまに……。でも、ニッコリ微笑んでお断りしてます。明るいところでガッカリされたくありませんから」
僕「男性には興味ないんですよね」
ミモザ「そうなんです。でも、女装仲間は、1度ぐらい男に抱かれてみろって言うんです」
僕「無理にすることではありません」
ミモザ「そうですよね。『私はホモじゃないから(原文ママ)、男は無理』って言うようにしてます」
僕「お友達は、それで納得しますか?」
ミモザ「いいえ。女装友達は『私は心が女だから、男との行為が異性愛。あなたの方が同性愛、レズビアンでしょ』って言われてしまいます」
僕「どっちが異性愛とか、同性愛とか、カテゴリーだけの問題かと思いますが……」
ミモザ「私もそうです。レズビアンでもいいんです。ただ、子ども達が、私の女装を認めないんです」
僕「女装姿を見せたことあるんですよね?」
ミモザ「あります。その時は『いいんじゃない?』って言ってくれるんですが、配偶者や孫に合わせる時は『男に戻って』って言うんです」
僕「つらいですね」
ミモザ「子ども達は、『将来、施設や病院に入る時は男でいてね』って言うんですが……私はフル女装して老後を過ごしたいんです」
僕「台湾版易タロットの1枚引きをしてみませんか? 今後のアドバイスになります」
ミモザ「お願いします」
↑「天下同人」
志や趣味が同じ人同士で集まり、楽しく過ごしています。
ミモザさんの場合、女装仲間や女装者に理解ある人達との交流を充実させるのがいいでしょう。
ミモザ「女装仲間は、かつては結構、交流あったんですが……価値観合わない人とは会わなくなりました」
僕「価値観?」
ミモザ「女装の目的です。男に誘われるためという人とは話が合いません。女装同士のレズプレイも、私は興味ありません」
僕「性的な目的の女装者もいるのですね。それは悪いことではないでしょうが……」
ミモザ「マウントをとるというか……。自分と違う目的の女装子をバカにする人もいて……女装者全員とわかり合うのは難しいです」
僕「価値観の合う数人だけでもいいと思います。情報交換にもなるでしょうし……」
ミモザ「そうですね。ただ、未婚の女装子は、お金さえあれば、ホルモンや手術もできて、戸籍変更も可能です」
僕「ミモザさんはお子さん達が、肉体を変えるのは反対なんですね?」
ミモザ「……孫と会う時は『じいじ』でいなきゃいけないって言われてるんです。だから、肉体は変えず、いつでも男に戻れないといけないんです」
僕「逆に、お子さんやお孫さんがいるのを羨ましがる女装の方もいるのでは?」
ミモザ「それはいます。『孤独死しないのは羨ましい』って言われます」
僕「そこは結構大きいですよ」
ミモザ「わかりますけど……死ぬときは女で死にたいんです」
僕「お子さん達の理解には時間がかかります。少しずつ既成事実を積み重ねてください」
ミモザ「それしかないですよね? わかりました。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日のルノルマンカードです。
↑「十字架」
制約や束縛、病気と言う意味もあります。
↑「ユリ」
恋愛や平和など、ポジティブなカードです。「うまくいく」ということです。
2枚を合わせ読むと、
あなたの病気は治ります。
うまく行くのです。お医者さんを信じて、治療に協力しましょう。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。
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