ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ウサギさん(仮名・30代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ウサギ「僕はずっと水商売してきたんですけど……。35歳になる前に昼職に就こうと思っているんです」

 

僕「転職の相談ですね。就職に生かせそうな資格や免許はお持ちですか?」

 

ウサギ「ないです。高校でいろいろあって……家出して……その場その場で生きてきたので……」

 

僕「ご苦労されたんですね? よかったら、お話しください」

 

ウサギ「地元の男子高に行くまでは、僕自身、ノンケ(異性愛)だと思ってました。体が小さくオクテでしたが……」

 

僕「ウサギさんは、20代前半にも見えますよね。『かわいい』とか『美少年』とか言われるタイプですよね。男子高では……さぞかし……(モテた)?」

 

ウサギ「男子高でも9割はノンケ(異性愛)です。残りの1割から『女みたいだ』『俺の女になれ』って言われて……」

 

僕「男子同士で性行為をしたんですか?」

 

ウサギ「最初は断ってましたけど……イケメンのKくんから誘われた時に『物は試し』で抱かれてみたんです」

 

僕「どうでしたか?」

 

ウサギ「目覚めました」

 

僕「元からゲイの要素があったのではないですか?」

 

ウサギ「今思えば、あったかもしれせん。『イケメンならいいか』って、本当のノンケは考えないですよね」

 

僕「それで、そのKくんと付き合い始めた?」

 

ウサギ「はい。Kくんの家はお金持ちで、お小遣いをたくさんもらってる子で、僕にいろんな物をプレゼントしてくれるんですけど……アクセサリーや女子高生が持つようなカバンとかをくれるんですよ」

 

僕「ウサギさんを女の子に見立てていた?」

 

ウサギ「やってることはゲイセックスなんですけど……女の子扱いされましたね」

 

僕「ウサギさんとしては、女の子扱いが嫌じゃなかった?」

 

ウサギ「愛されてるってことが嬉しかったですね。Kくんが『高校卒業後、一緒に東京へ行こう』って言ってくれて……。でも……」

 

僕「Kくんと東京に行くことは叶わなかった?」

 

ウサギ「進路問題で、Kくんが親に『東京に行きたい』って言って……理由を問い詰められて、つい『ウサギと約束したから』って言っちゃったんです」

 

僕「いきなりKくんが親にカミングアウト?」

 

ウサギ「そうなんです。Kくんの父親が激怒して『お前は変態か? 誰にそそのかされた?』って……」

 

僕「そうなりますよね。ウサギさんの家にも飛び火しましたか?」

 

ウサギ「Kくんのお父さんは地元の大企業の管理職で、僕の父の会社は、そこの下請けなんです」

 

僕「それは……」

 

ウサギ「Kくんのお父さんと僕の父が2人で会って……」

 

僕「別れさせられた?」

 

ウサギ「そうです。高3でしたけど、Kくんは隣の市の共学の高校に転校させられました」

 

僕「共学? Kくんの同性愛を矯正するために?」

 

ウサギ「そう言うことだと思います。もともと、Kくんは女の子も好きですから……」

 

僕「ウサギさんはどうなりましたか?」

 

ウサギ「僕も、父親に変態扱いされて、また違う高校に転校させられそうになったんですが……」

 

僕「家出したんでしたっけ?」

 

ウサギ「反発して、家出して、地域の政令指定都市に行きました」

 

僕「ご両親は?」

 

ウサギ「母は、心配して何度か来ました。卒業前に中退した高校にもかけあってくれて、『卒業』したことにしてくれました」

 

僕「お父様は? ずっと怒ってた?」

 

ウサギ「僕のせいで、父は会社を辞めることになりました。再就職しましたけど……」

 

僕「今は、お父様と和解は?」

 

ウサギ「7年前に父は発作で亡くなりました。誰に責められた訳ではないですが、僕が苦労かけたから……だと思います」

 

僕「お母様は?」

 

ウサギ「兄夫婦と暮らしています」

 

僕「そうなんですね?」

 

ウサギ「年に1回、兄の代になった実家に帰っています。迷惑ばかりかけた僕ですけど……母も兄も兄嫁も、普通に接してくれます」

 

僕「家出して、水商売に就いたんですよね?」

 

ウサギ「18歳の、運転免許もない男の子ですからね。ウリ専ボーイ(男性版風俗)になるしかありませんでした」

 

僕「ゲイの経験があるとしても……高校生同士と、見知らぬオジサンでは……全然違うでしょう?」

 

ウサギ「僕みたいな小さくて細い子は、若いほど売れるんです」

 

僕「売れるのも、ある意味大変だったのでは?」

 

ウサギ「1日3人とか……体より心がもたないんです」

 

僕「そうでしょうね」

 

ウサギ「結構、稼いでましたけど……毎日『辞めたい』って思ってました」

 

僕「今も……(ウリ専)ボーイを続けてる?」

 

ウサギ「まさか……24歳で辞めました」

 

僕「それでも、6年間我慢したんですね?」

 

ウサギ「モノ扱いされることが辛かったですね。『金払ってるんだから』って、奴隷のようにされて……『まるで人身売買みたいだ』って思うこともありました」

 

僕「お客も、父親世代とか、祖父世代が来るわけでしょう?」

 

ウサギ「そうですね。僕のような(華奢な)タイプには、特に高齢の方がきますね」

 

僕「辛いですよね?」

 

ウサギ「ただ、大事にしてくれて、かわいがってくださるのは嫌じゃなかったです。前のお客に抜かれちゃって、次のお爺ちゃんにされても反応しないのが、申し訳なかったですね」

 

僕「6年間、辛抱した後のお仕事は?」

 

ウサギ「本当は、お金持ちに囲われたかったんですが……それは叶わず……居酒屋や普通のスナックで働きました」

 

僕「ゲイ関連の仕事ではなかったのですね?」

 

ウサギ「避けてたんです、ウリ専時代のお客さんと遭遇するのを」

 

僕「遭遇したとしても、お客さんの方も気まずくて、言わないのでは?」

 

ウサギ「僕が意識過剰だったんですかね? ただ、何も言われないとしても、元お客の顔を見ると、悪夢が再現しそうでした……」

 

僕「悪夢?」

 

ウサギ「ゲイバーなんかで、元お客に遭って『金払うから、またやらせろ』なんて言われそうで……」

 

僕「……」

 

ウサギ「金で、誰にでも犯させるって……自尊心たもてないんですよね……」

 

僕「そうなんですね」

 

ウサギ「そういう自尊心たもてないことを、6年間、ほぼ毎日していたら、神経おかしくなりますよね。自分でもよくやったなと思います」

 

僕「転職の相談でしたよね?」

 

ウサギ「はい。コロナで水商売が全滅して、僕の仕事も無くなって、一昨年から地元のゲイバーで働いているんです」

 

僕「元お客さんとの遭遇は、気にならなくなった?」

 

ウサギ「やっぱり、僕はゲイの世界で働くしかないなと……覚悟を決めたんです。まだ1年半なんで、今のところ元お客とは会ってません」

 

僕「ゲイバーで働くと覚悟を決めたのに、昼職への転職を考えているんですね?」

 

ウサギ「(ゲイバーの)ママ(男性)に、最近、意地悪されていて……」

 

僕「雇い主のママさんが意地悪?」

 

ウサギ「1年半前に僕を雇ってくれた際は、とても優しく『ウサギちゃんは、ゲイバーが向いてる。将来、お店を持てるように頑張んなさい』って言ってくれてたんです」

 

僕「それなのに?」

 

ウサギ「『ウサギ』っていう源氏名も、ママがつけてくれて……『あんた、ウサギみたいだから』って。『今年はウサギ年だから、あんた、24歳ってことにしなさい』って……。本当はその時、30歳だったんですけどね」

 

僕「そんなに優しかったママさんが意地悪になった? なにかきっかけとか、思い当たることは?」

 

ウサギ「去年のクリスマスに、僕……お付き合いし始めたんです」

 

僕「相手は男性ですよね? もしかしてゲイバーのお客さん?」

 

ウサギ「はい、30代の男性で……」

 

僕「イケメン?」

 

ウサギ「ママが、その人を『名高くん』と呼ぶんで、みんな『名高くん』と呼んでます」

 

僕「名高くんて、本名ではなく?」

 

ウサギ「ママが昔好きだった『名高』という俳優に似てるんですって……」

 

僕「『名高達男』ですね?」

 

ウサギ「そんな名前でした」

 

僕「その名高くんが、ウサギさんを誘ってきた?」

 

ウサギ「そうなんです。お店の営業中で、ママや他のお客さんもいる前で……」

 

僕「ウサギさんも嫌じゃなかった?」

 

ウサギ「思わず『はい』って即答しちゃいました」

 

僕「クリスマスにイケメンから誘われたら、断れない?」

 

ウサギ「クリスマスに好きな人と過ごすなんて、初めてでした」

 

僕「その頃から、ママが冷たくなった?」

 

ウサギ「そうなんです。ママは50代なので、名高くんと付き合い始めた僕に嫉妬しているとは思えないんですが……」

 

僕「年齢は……あまり関係ないですよ」

 

ウサギ「そうなんですか? ママは、2周りも年下の名高くんを好きなのでしょうか?」

 

僕「タロットの選択肢占いをしてみましょう」

 

ウサギ「お願いします」

 

★ウサギさんが勤めるゲイバーのママさん(50代ゲイ男性)は、なぜウサギさんに意地悪をしてくるようになったのか?

 

現状カード

↑「ワンドのクイーン」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
強気で、男勝りな女王です。リバース(逆さま)なので、攻撃的です。
ママさんに、ウサギさんへの「敵意」があるのは明らかです。
 

①ウサギさんと付き合うようになった「名高くん」を好きで、嫉妬しているから。

↑「金貨の9」正位置。

「支援されてる人」の絵です。

ママさんは、愛されてるウサギさんが羨ましいのです。

 

↑「恋人」正位置。

「恋人」のほか「選択」の意味もあります。

名高くんがウサギさんを選んだ……ママさんはそこにこだわっているのです。

 

②店子(従業員)であるウサギさんが、公然とお客さん(名高くん)と付き合っているのが気に入らない(他のウサギさんファンのお客が来なくなる)

↑「魔術師」正位置。

何でもできるのが「魔術師」。ママさんは、ウサギさんのことを支配し、コントロールしたいのです。

 

↑「金貨の6」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

金貨をうけとる男性。

リバース(逆さま)なので、お金をあげる立場、もらう立場は対等ではありません。

ママさんも、そう考えています。

 

③ウサギさんが、知らず知らずのうちに、ママさんを怒らせる言動をしていたから。

↑「剣の3」正位置。

ハートに剣が刺さっています。失恋のカードです。

ママさんは、恋が実らなかったのです。

 

↑「悪魔」正位置。
ママさんの言動は「執着」「嫉妬」によるものです。
 
最終アドバイスカード
↑「ハングマン」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
「逆さ吊り」されていて、「自己犠牲」「献身」などを表します。
が、リバース(逆さま)なので、報われません。我慢も忍耐も、する必要がないのです。
 
僕「やはり、ママさんは名高くんが好きなのです。年齢的に諦めているのでしょうが……ウサギさんが誘われて、付き合い始めたことを許せないのです」
 
ウサギ「……そうなんですね」
 
僕「②のお店のために、ウサギさんの交際に反対……というのもあります。他のウサギファンのお客さんが来なくなりますから。交際するにしても、秘密裡にして欲しかったのです」
 
ウサギ「ママは、僕の味方で、応援してくれているとばかり思っていたのですが……」
 
僕「ママさんは、雇用者として、ウサギさんを支配しようとしています。ところが、自分の好きな男性を取られ、お店の売り上げを下げるようなことをされたと思い、機嫌が悪くなったのです」
 
ウサギ「僕が、何か言ったり、したりした訳ではないんですね?」
 
僕「強いて言えば、名高くんのお誘いに、他の客の前で即答したことです。ママとしては、保留とか、はぐらかして欲しかったのです」
 
ウサギ「ゲイバーは辞めた方がいいですね?」
 
僕「辞めた方がいいです。名高くんと付き合っているうちは、ママさんとの関係は改善しません」
 
ウサギ「わかりました。ゲイバーを辞めます。名高くんと同棲します」
 
僕「名高くんと同棲?」
 
ウサギ「誘われてたんです。でも、名高くんは昼職で、僕が夜職で、すれ違いなので迷っていたんです。ゲイバー辞めて昼職になるなら、迷う余地はないです」
 
僕「で、転職ですが……」
 
ウサギ「それは……次回にします。とりあえず、ゲイバーを辞めるかどうか、決めたかったんです」
 
僕「承知致しました」
 
ウサギ「ゲイバー辞めて、名高くんのマンションに引っ越して、それから仕事を探します。複数の仕事から選ぶ際に、また占ってください」
 
僕「わかりました。お待ちしています」
 
ウサギ「今日はスッキリしました。ありがとうございます」
 
僕「こちらこそありがとうございました」
 
さて、今日のルノルマンカードです。
 
↑「十字架」
「神の啓示」などというより、「重荷」「不運」などのネガティブな意味です。
 
↑「ヘビ」
へびが木に巻き付いています。
「嫉妬」「独占欲」「裏切り」などの意味です。
 
2枚を合わせ読むと
あなたの「不運」は「嫉妬」などが原因です。
あなた自身が嫉妬しているのなら、気持ちを切り替えましょう。
嫉妬されているのなら、その人とは距離を置きましょう。
 
嫉妬しても、嫉妬されても、いいことはありません。
 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)