ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
リョウヘイさん(仮名・30代男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
リョウヘイ「半年前に結婚しました」
僕「おめでとうございます。新婚生活はいかがですか?」
リョウヘイ「……どうしていいか、わかりません。結婚するんじゃなかったと思っています」
僕「結婚を後悔されてる? 何かあったのですね?」
リョウヘイ「僕は……バイセクシャルなんです」
僕「男性だけでなく、女性も好きなんですよね? でも、愛する女性との結婚なら、問題ないですよね?」
リョウヘイ「妻のことは愛しています。ただ……結婚式の直前に、妻の、東京在住の兄を紹介されて……」
僕「奥様のお兄さんに何か? まさか……」
リョウヘイ「地元のゲイバーで会ったことがあるんです」
僕「同じ店に居合わせただけ? それとも……」
リョウヘイ「2度ほど……関係しました」
僕「2度? お付き合いしたわけではない?」
リョウヘイ「5年ぐらい前の話です。地元のゲイバーに行っていたら、見かけないイケメンがいて……東京で働いていて……たまたま帰省しているってことでした」
僕「お義兄さんが帰省中に地元のゲイバーに来て……出会って、恋に落ちたのですか?」
リョウヘイ「好きなタイプですが……恋に落ちたというほどではありません」
僕「短い帰省期間に2度会って……お義兄さんが東京に戻ったら、それっきりになった? 連絡先の交換はしなかったんですね?」
リョウヘイ「(義兄の)本名も知りませんでした。当時は『マモル』と(ゲイバーでは)名乗っていて、僕はそれしか知りません」
僕「リョウヘイさんとマモルさんの年齢は?」
リョウヘイ「マモルさんの方が2つ上ですが……正確な年齢も、妻から聞くまで知りませんでした」
僕「本名も連絡先も知らない同士なら、その場限りの関係だったのですね?」
リョウヘイ「ただ……2度目に会った時……来年また帰省するから、その時にゲイバーで再会しようって言い合ったんです」
僕「それが5年前? 4年前からコロナですよね? コロナのせいで会えなくなったのですね?」
リョウヘイ「そうです。コロナで、そのゲイバー自体が閉店したんです」
僕「リョウヘイさんとマモルさんは、本名も連絡先も知らないので、それっきりになってしまったが……お互いにまた会いたいという気持ちがあった?」
リョウヘイ「そうです。まさか、こんな形で再会するとは思わなかったです」
僕「今の奥さまとは?」
リョウヘイ「コロナになって……家から出にくくなって……結婚する人が増えたじゃないですか? 僕も家庭を持ちたいと考えて同僚に相談したら、紹介してもらったのが、今の妻なんです」
僕「マモルさんと会っていた時は、今の奥さまとはまだ出会っていなかった?」
リョウヘイ「もし、妻と知り合った時に……マモルさんの妹だとわかったら、結婚してなかったです」
僕「そうですね。リョウヘイさんとマモルさんは義理の兄弟になるわけですから……」
リョウヘイ「僕はバイセクシャルをカミングアウトしてません。墓場まで持っていくつもりです」
僕「マモルさんは独身で……カミングアウトしてない?」
リョウヘイ「独身です。妻から何も聞いてないから……カミングアウトしてないと思います。うちの地元は、カミングアウトしているゲイやバイセクシャルは少ないんです」
僕「リョウヘイさんからすれば、ショックだし、気まずいでしょうが……マモルさんとのことは終わったこと。東京で暮らすマモルさんとは接点が少ないのでは?」
リョウヘイ「それが……マモルさんが実家に戻ってくるという話があるんです」
僕「マモルさん……東京の仕事を辞めて?」
リョウヘイ「マモルさんの会社は、ほぼリモートワークなんです」
僕「そうなると……?」
リョウヘイ「妻の実家は歩いて行けるほど近くて……妻は毎週、両親の様子を見に行っているんです」
僕「マモルさんが実家に戻ってくると、ご両親も安心だし、奥様も助かる……後はマモルさんの決心次第? ただ、マモルさんがゲイなら、東京暮らしを望むのでは?」
リョウヘイ「それが……妻が言うには『両親の老いを心配して、兄が実家に戻る決心をしてくれた』って言うんです」
僕「それは……リョウヘイさんからすると、微妙ですね?」
リョウヘイ「はっきり言って嫌です。結婚前の両家食事会の時なんか、マモルさんは僕にお酌してきて『弟ができて嬉しい』って、意味深に笑うんですよ?」
僕「それは……怖いですね」
リョウヘイ「マモルさんのことは、今も嫌いじゃないですよ。でも、妻や親族にバレたら、どうするんですか?」
僕「お2人の過去の関係がバレたら……」
リョウヘイ「最悪……離婚です。地元で噂になったら、僕はここでは生きていけません」
僕「バレたら、マモルさんは、東京暮らしに戻ればいいでしょうが……」
リョウヘイ「僕の方が、何倍もリスクがあります」
僕「ただ……マモルさんの方からも、過去の関係を話さないでしょう? 話してもいいことはありませんから……」
リョウヘイ「義家族とLINE交換したんです。そしたら……昨日、マモルさんからLINEが来て『今度2人で飲もう』って……」
僕「リョウヘイさんの返事は?」
リョウヘイ「返事してません。『お断りします』って言って、それを妻に知られたら、理由を聞かれます」
僕「マモルさんの意図は何なのでしょう? 妹の夫と不倫?」
リョウヘイ「うちから車で1時間のところに温泉地があるんです。妻の両親が元気なうちに、みんなで行こうという話もあるんです」
僕「奥さまのご両親とリョウヘイさんと奥さま……マモルさんも一緒なのですね?」
リョウヘイ「そうなんです。男湯と女湯に分かれるじゃないですか? お義父さんもいるとは言え……マモルさんと話をせざるを得なくなります……」
僕「マモルさんの方は、リョウヘイさんと、親族として接するのが気まずくないのでしょうか?」
リョウヘイ「なんか、マモルさんは意図的に、僕に近づいてきているような気がするんです。考えすぎでしょうか?」
僕「マモルさんは、兄として、妹さんの幸せを願わないのでしょうか? リョウヘイさんとヨリを戻す気なのでしょうか?」
リョウヘイ「そこを占って欲しいんです。あと、僕はどうしたらいいか?」
僕「では、マモルさんは、①リョウヘイさんと性的な関係を望んでいる。②リョウヘイさんと仲良くしたいだけ。 この2つで2者択一占いをしましょう」
リョウヘイ「お願いします」
★マモルさんは、リョウヘイさんと、どうしたいのか?
〇現状
↑「カップの8」正位置。
イカダのような物に乗っている男性に、大波が押し寄せようとしています。逃げることを考えなければなりません。
①マモルさんは、リョウヘイさんと性的な関係を望んでいる。
↑「剣の2」正位置。
女性が誘っている舟は、今にも沈みそうです。誘いに乗るのは、考えものです。
↑「剣の7」正位置。
盗賊が布の覆いを外し、お宝を取ろうとしています。誰もいませんが、彫像が見ています。
秘密の行為は、やめた方がいいでしょう。
②マモルさんは、リョウヘイさんと仲良くしたいだけ。
↑「ワンドのナイト」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
ロバにまたがった、頭でっかちの騎士です。都合のいい妄想は実現しません。
↑「危険」正位置。
巨大な蛇が暴れています。建物などは崩壊したのか、石や岩のかけらの海になっています。
1歩間違うと、すべてが壊れます。そこを忘れてはいけません。
僕「マモルさんは、リョウヘイさんとの関係復活を望んでいます。誘いに乗ってはいけません。周囲をも巻き込むことになります」
リョウヘイ「はい。バレたら大変です」
僕「マモルさんと、たとえ義兄弟としても、仲良くするのも、よくありません」
リョウヘイ「ですよね? 親しくしているうちに、下心が芽生えるかもしれません」
僕「最終アドバイスカードを引きましょう」
〇最終アドバイスカード
↑「調和」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
女性が、動物をリードなしで従えてます。動物は「自制しなければならない欲望」の象徴です。
マモルさんに対しての「性欲」「下心」「都合のいい考え」などは禁物です。距離を置きましょう。
リョウヘイ「距離を置く? 妻の兄ですから……。実家に戻ってきたら、顔を合わせないではいられません」
僕「リョウヘイさんと奥様が、少し遠いところに引っ越すとか?」
リョウヘイ「え? 僕たちが? 妻が賛成するでしょうか?」
僕「職場の異動などはありませんか?」
リョウヘイ「今は……地元に残る希望を上司に伝えていますが……そこを撤回すれば、県外に異動になると思います」
僕「少し強引な手を使ってでも、マモルさんと距離を置き、奥さまの実家に行く回数を減らすべきです」
リョウヘイ「ですよね? マモルさんと何かしてしまい……バレたら、大変です」
僕「ゲイバレしたくないというお気持ちは、よくわかります。しかし、問題はバレるバレないだけではありません」
リョウヘイ「ゲイバレ以外のの問題?」
僕「同性同士でも、妻帯者が他の人と性的関係を結べば不倫です。奥さまを傷つける行為です。相手がマモルさんなら、猶更です」
リョウヘイ「肝に銘じます」
僕「マモルさんは、もしかすると、スリリングな関係に刺激を感じているかもしれません。が、周囲に与える影響を考えるべきです」
リョウヘイ「わかりました。妻には『お兄さんが実家に戻るなら、ご両親のことは任せよう』と言って、県外に異動します」
僕「うまくやってください」
リョウヘイ「はい。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の易タロットです。
↑「水雷屯(すいらんちゅん)」
地中の球根が芽を出していますが、まだ冬です。努力を続けつつ、もうしばらく様子を見るべきです。
しかし、春は必ずやってきます。投げやりになってはいけません。今こそ、あなたの粘り強さが試されているのです。
↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。








