ゲイ占い師 豫 空潤です。
先月から、我が家の植木鉢が1つ増えました。
↑ひと月で、少し伸びましたが……何だかわかりますか?
パイナップルです。パイナップルを食べた際に、切り落とした「へた」を、同棲する日本人ゲイ男性Tommyが植木鉢に植えたのです。
僕「本当に、パイナップルの木に育つの?」
Tommy「3年で花が咲き、実がなるんだって……。大きくなったら、植え替えしないと……」
僕「食べられる実ができるの?」
Tommy「たぶん……」
僕は、まだ半信半疑ですが……。とりあえず、水やりをしています。
話変わって、少し前の対面鑑定です。
マツヒロさん(仮名・30代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
マツヒロ「同棲して3か月のパートナーと、別れようか、迷っています」
僕「パートナーさんのことを、差し支えない範囲で教えていただけますか?」
マツヒロ「ミチオ(仮名)という僕より1歳下のゲイ男性です」
僕「出会いは?」
マツヒロ「アプリです。画像を見て気に入ったので、僕からアプローチしました」
僕「3か月前に同棲したのですよね。出会ってから同棲まではどのくらいですか?」
マツヒロ「4か月ぐらいです」
僕「出会って4か月で同棲……スピーディーですね」
マツヒロ「もうすぐ40歳なので、誰かと暮らしたかったのと……。今まで、僕から気に入って誘った相手と付き合えることがなかったので……」
僕「それまでは、誰かにアプローチされての……お付き合いだったのですね?」
マツヒロ「やっぱり、自分が好きじゃないと、続かないんです。ミチオは僕のタイプなので……付き合えて……舞い上がって……会って2~3回目から、同棲を申し込んでました」
僕「主に、マツヒロさんの方が燃え上がって、ここまで来たんですね?」
マツヒロ「ミチオの顔が好きなんです。同棲したら……毎日一緒にいられるって考えたら……早く一緒に住みたくなりました」
僕「出会って4か月で同棲ですから……ミチオさんの方もまんざらでもなかったんですね?」
マツヒロ「ミチオはイケメンですが……友達はそこまで多くないから……誰かと一緒なら寂しくない……その程度かもしれません」
僕「それほど好きなミチオさんと……同棲3か月で、別れを考えるのですか?」
マツヒロ「ミチオの顔は、今も好きです。でも……性格は……好きになれません」
僕「具体的には?」
マツヒロ「ミチオは……マウントをとってくるんです」
僕「たとえば?」
マツヒロ「テレビのクイズ番組を一緒に見ていると……ミチオは、2人の正解数をカウントしていて……『3対2で俺の勝ち』とか言うんです」
僕「いちいち張り合ってくるんですね? ある意味、お子様ですね?」
マツヒロ「最初は、許容し、可愛いと思っていたんです」
僕「ミチオさんは年下ですからね」
マツヒロ「ところが、クイズ番組だけじゃなく……あらゆることで張り合って……マウントとるんです」
僕「たとえば?」
マツヒロ「テレビ見ていて、僕が知らない人が出てきて『誰?』と言うと『今、話題で、有名だよ? え? この人知らないの?』って必ず言うんです」
僕「誰しも、興味のない分野や詳しくないことは、ありますよね?」
マツヒロ「そうですよね? 人だけじゃないです。どこかの県の郷土料理が出てくると『食べたことある?』って聞いてきて、僕が『ない』って答えると、『美味しいのに……食べてないなんて……』って、いちいちバカにしてくるんです」
僕「ミチオさんは、何でもよく知っているんですか?」
マツヒロ「そんなことないです。歴史上の人物なんて、まるで知りません。『西郷隆盛』の名前がテレビに出た時なんか、『歌手? アナウンサー?』って言ってました」
僕「そこを教えてあげると、ミチオさんも謙虚になるのでは?」
マツヒロ「教えようとすると、『歴史は興味ない。現代の生活に関係ない』って拒否するんです」
僕「勝気というか……負けず嫌いなのか……」
マツヒロ「何か僕が話しかけると、まず、否定するんです」
僕「たとえば?」
マツヒロ「週末の予定を確認して……『ミチオは土日、実家に行くんだよね? 〇〇(お菓子)をお土産に持って行ったら?』って言うと……『何回言えばわかるの? お父さんも、お姉さんの旦那も、甘い物は食べないから』って……」
僕「『何回言えばわかるの?』って、きついですね?」
マツヒロ「確かに、前に1~2度、ミチオのお父さんや、実家に同居しているお姉さんの旦那が甘い物嫌いって聞いた覚えはありますが……」
僕「忘れることもあるし……ちょっと聞いただけでは、覚えられないですよね?」
マツヒロ「そうなんです」
僕「普通に『父と義兄が甘いの食べないから』って言ってくれれば、それでいいのにね?」
マツヒロ「万事、その調子なんです。会話してると粗さがしして、上に立とうとしてくるんです」
僕「同棲前は、気がつかなったんですか?」
マツヒロ「今思えば、その傾向はありました。でも、僕の部屋に呼ぶことが多かったせいか……。同棲前は、ミチオにも多少の遠慮があったようです」
僕「お泊りとか、一緒に旅行した時とかは?」
マツヒロ「同棲前は、どちらもしてないですね? エッチが終わると、ミチオは、いつも帰るって言ってたんです」
僕「一緒に暮らし始めると……セックスの相性がよいだけでは、ダメですよね?」
マツヒロ「なんか話しかけると……必ずマウントとってきて……会話が楽しくないんです」
僕「10代や20代前半だったら、『お子様だな?』とか『少しずつ大人になれば……』とか思いますが……」
マツヒロ「ミチオも30代後半ですよ?」
僕「……」
マツヒロ「ミチオと居ても、楽しくないんです。別れた方がいいですか?」
僕「お2人の関係を3カードで出してみましょう」
★マツヒロさんとミチオさんの関係
〇過去
↑「剣の7」リバース(逆さま)。見やすくするために、正位置で貼り付けてます。
スケートボードに乗った男性が封筒を落としています。
急ぎ過ぎて、大事な物や事をおろそかにしてしまったのです。
〇現在
↑「ワンドの9」正位置。
顔をしかめて、パブから出てくる男性。
楽しいはずのパブで、嫌な思いをしたのでしょう。
自分に合わないものは、やめた方がいいのです。
〇未来
↑「ワンドの5」リバース(逆さま)。見やすくするために、正位置で貼り付けてます。
アイスホッケーの試合で、5人が入り乱れてます。
複数の「争い」を意味します。リバース(逆さま)なので、しなくていい「争い」です。
僕「同棲は、早すぎましたね」
マツヒロ「今は、そう思ってます。40歳になる前に……と焦ってました」
僕「マツヒロさんが我慢を続ける必要はないでしょう」
マツヒロ「別れて……いいんですね?」
僕「別れるべきです。今、別れないと、更に面倒なことになります」
マツヒロ「面倒なことって?」
僕「第3者の介入です。マツヒロさんか、ミチオさんか、もしくは両方に、他の相手ができるでしょう」
マツヒロ「確かに、他の男と話してる方が、よほど楽しいです」
僕「泥沼になります。早く別れた方が、傷が浅いです」
マツヒロ「そうですね。そもそも、顔だけ好きで選んだ男と同棲したのが、間違いでした……」
僕「一緒に住むなら、顔より性格ですよ」
マツヒロ「身に沁みました。すぐに別れられますかね?」
僕「ミチオさんのようなプライド高い人は、追いすがってきません。きれいさっぱり別れることができます」
マツヒロ「僕も、そんな気がします。友達に戻って……」
僕「ブロックしなくてもいいですが、マツヒロさんからは連絡しない方がいいです」
マツヒロ「そうですか?」
僕「ミチオさんは、マツヒロさんを傷つけた自覚はないでしょう。『別れたい』と言われれば、別れてくれますが……。真意は伝わりません」
マツヒロ「まあ、そうでしょうね」
僕「時間が経てば、『なぜ、俺がフラれたのか?』という気持ちになるでしょう」
マツヒロ「逆恨みしてくるということですか?」
僕「逆恨みも可能性ありますし、よりを戻したいと言ってくるかもしれません」
マツヒロ「ミチオの性格が変われば……」
僕「30代後半のいい大人ですから……よほどのことがなければ、変わりません」
マツヒロ「……ですよね?」
僕「別れて……マツヒロさんからは連絡しない方がいいです」
マツヒロ「わかりました。そうします。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日のパンセリノス・オラクルカードです。
↑「薄紫のネコ」
満月が輝く夜。本来なら、肉食で夜行性の猫は「狩り」の時間。が、この猫は悠然と座っています。
大昔は「ネズミ駆除」が猫の役割でしたが、今は、もっぱら人を癒し、愛玩される対象です。この猫も、飼い主に愛され、「狩り」など必要ないのです。
あなたも愛され、守られています。その幸せを実感しましょう。焦る必要などないのです。
↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。