ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前の対面鑑定です。

 

タクトさん(仮名・30代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

タクト「12年同棲している彼氏と……別れるかどうか、迷っています」

 

僕「彼氏さんについて、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

タクト「ノブヒト、60代ゲイです。アプリで知り合いました」

 

僕「年齢差が大きいのですね?」

 

タクト「25歳差です」

 

僕「別れようと思う主な理由を教えていただけますか?」

 

タクト「ノブヒトは、半年前に定年退職したんです。再雇用制度もあるのに、スッパリ辞めて……年金が出るまで、まだ何年もあるのに……働かずに家に居るんです」

 

僕「ということは……ノブヒトさんは無収入?」

 

タクト「そうです」

 

僕「タクトさんが養っている?」

 

タクト「住んでいるマンションがノブヒトの持ち家で、管理費や光熱費もノブヒトが出しています。僕は食費を払っていて……」

 

僕「お2人で家計を支え合っているんですね? ノブヒトさん、無職で無収入ということは……貯金がある?」

 

タクト「そうです。退職金の残りがあるんです」

 

僕「いいじゃないですか?」

 

タクト「経済的には安定していますが……」

 

僕「ノブヒトさんの方が家にいる時間長いから、家事をしてくれる?」

 

タクト「洗濯と買い物は、してますね」

 

僕「掃除と料理は?」

 

タクト「掃除は、ロボット掃除機がしてくれます。ノブヒトは、床にある物をテーブルとかに乗せて、ロボット掃除機のスイッチ押すだけです」

 

僕「……」

 

タクト「料理も、ノブヒトは、しません」

 

僕「タクトさんが料理を?」

 

タクト「朝は、時間ないので、僕は会社近くのカフェで食べます。昼も外食です」

 

僕「夜は? ノブヒトさんは料理しない?」

 

タクト「帰宅すると、食卓に弁当が置いてあるんです……300円の……」

 

僕「ノブヒトさんが買ってきたお弁当を2人で食べるんですね?」

 

タクト「たまになら、いいんですけど……毎日です」

 

僕「ノブヒトさんは料理が苦手?」

 

タクト「そうみたいです。『野菜炒めぐらい作れるでしょ?』って言ったことありますけど……」

 

僕「ノブヒトさんの返答は?」

 

タクト「『野菜って、買ってきて洗うの?』って聞いてくるんです」

 

僕「『洗うんだよ』って教えたら?」

 

タクト「そう言いました。すると『台所洗剤で?』って聞いてくるんです」

 

僕「……そこからですか?」

 

タクト「洗剤の味する野菜炒めを食わせられたら嫌だと思って……それ以上言いませんでした」

 

僕「ノブヒトさんは、料理したことない人なんですね? タクトさんと暮らす前は、どうしていたんでしょう?」

 

タクト「ノブヒトは、母親と暮らしていたんです。母親が亡くなってすぐに、僕と知り合ったんです」

 

僕「……そうなんですね。まあ、お弁当買ってきてくれる方が、変な物食べさせられるより、いいじゃないですか?」

 

タクト「最初は、そう思ったんです。で、日曜とか、僕が料理して、ノブヒトが、少しずつ料理覚えてくれたらいいなと……」

 

僕「……なるほど。手伝ってもらえれば、手順を覚えてくれますよね?」

 

タクト「ところが、ノブヒトは、手伝うどころか、僕が作っているところを見もしないんです」

 

僕「ノブヒトさんは、何しているんですか?」

 

タクト「テレビ見ているんです。野球とか、サッカーとか、スポーツ中継が好きなんです」

 

僕「録画して、後で見るんじゃダメなんですね?」

 

タクト「リアルタイムで見ないと意味ないって言うんです」

 

僕「今、インターネットで、すぐ勝敗などの結果が出ますからね」

 

タクト「そうなんです」

 

僕「ノブヒトさんは、仕事をせず、家事もあまりしなくて……何しているんですか?」

 

タクト「1日中、テレビやパソコン見てます」

 

僕「趣味とか、スポーツとかは?」

 

タクト「僕と知り合った頃は、ジョギングしていたんです。でも、コロナで自粛の時にやめて……」

 

僕「今は自粛ないですけど……」

 

タクト「ノブヒトは、コロナで10キロ以上太って……走りを再開したら、膝や腰が痛くなって……走るのやめたんです」

 

僕「……じゃあ、太ったままなのでしょうか?」

 

タクト「体重は、少し減りましたが、それでもコロナ前の8キロ増です。体脂肪率なんか、30%もあるんですよ」

 

僕「家で……ゴロゴロしていると……健康によくないですよね?」

 

タクト「そうなんです。区の健康診断受けると、毎年、何かしら引っかかるんです」

 

僕「でも、まだ……病気というほどではない?」

 

タクト「血圧の薬は飲んでます……。なんか、もう、魅力感じないんですよね」

 

僕「知り合った頃のノブヒトはさんとは、違うんですね?」

 

タクト「昔のノブヒトは、男らしくて、かっこよかったんです。髪の毛もあったし……」

 

僕「髪の毛は……しょうがないでしょうが……」

 

タクト「別れて……別の男探そうかと思うんですが……」

 

僕「ノブヒトさんを見捨てるみたいで、罪悪感がある?」

 

タクト「ノブヒトが……『老後よろしく』とか『老人ホームは嫌だから』とか『その代わり、俺が死ぬ前に、マンションはタクトの名義にするから』とか、そういうことばかり言ってくるんです」

 

僕「パートナーシップとかは?」

 

タクト「パートナーシップと養子縁組と、どっちがいいかって話してた時もあったんですが……どっちもしないうちに倦怠期になってしまって……」

 

僕「タクトさんは、どちらかというと別れたい……?」

 

タクト「ノブヒトは『別れたくない』って言います……きっと」

 

僕「……そうですね」

 

タクト「ノブヒトは……僕と別れたら、もう相手は見つからないと思うんです」

 

僕「そういうことも、お2人で話してますか?」

 

タクト「いえ……話せません。ノブヒトが僕にしがみついてきたら、困ります」

 

僕「でも……別れたい?」

 

タクト「人に相談したら……『あと10年辛抱したら?』って言われました」

 

僕「10年?」

 

タクト「ノブヒトが、そんな不健康な生活して、70過ぎたら、何かの病気にかかる……そしたら、さっさと入院させるか、施設に入れる……それで罪悪感を感じないで1人暮らしになるって……」

 

僕「それって……ゲイのお友達が言うんですか?」

 

タクト「僕の……セフレです」

 

僕「セフレがいるんですね?」

 

タクト「だって、もう10年近くセックスレスですよ?」

 

僕「別に、責めているわけではありません」

 

タクト「セフレぐらい作らないと、やってられないですよ」

 

僕「占いは、どうなさいますか? アドバイスカードを引いてみませんか?」

 

タクト「お願いします」

 

僕「ここに、裏返しのゲイタロットカード78枚があります。気になる1~2枚をめくってください。タクトさんへのアドバイスカードになります」

 

タクト「では……これと……これを」

↑「カップの8」正位置。

見切りをつけて、旅立ちましょう。

円満に離れることができます。

 

↑「剣の5」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

テニスに勝って、敗者のラケットを奪っています。

相手が想像以上に傷ついていることに、気がつくでしょう。

 

タクト「別れて……いいんですか?」

 

僕「はい、ノブヒトさんは、しがみついたりしません」

 

タクト「そう……ですか?」

 

僕「タクトさんが浮気をしていることに、ノブヒトさんは気付いているんです」

 

タクト「え? ノブヒトは、何も言いませんよ?」

 

僕「年齢差もあって、言えないと思っているのでしょう。タクトさんの心が離れたことをわかっていますよ」

 

タクト「……」

 

僕「一緒に住んでいて……ノブヒトさんはずっと家にいるのでしょう? タクトさんの服も下着も洗っているのでしょう? わかりますよ」

 

タクト「……そうですか?」

 

僕「帰宅時間とか……帰ってきた時の匂いとか……携帯電話を見せないとか……。忙しい人ならともかく、ノブヒトさんは、そうじゃない。怪しいと思ったら、調べる時間はたっぷりあります」

 

タクト「僕が……別れたいと言ったら?」

 

僕「ノブヒトさんは、あっさり応じるでしょう」

 

タクト「……」

 

僕「どうしますか? あと10年我慢しますか? マンションがタクトさんのものになるまで?」

 

タクト「ちょっと……相談します」

 

僕「セフレさんと?」

 

タクト「はい。セフレは……僕と暮らしたがっているんです」

 

僕「セフレというより、愛人ですね? 相談してください」

 

タクト「わかりました。まさか、こういう結果になるとは思ってませんでした」

 

僕「年の離れた若い彼氏から別れ話を持ちかけられたら……老いている方は……大半は素直に応じると思います」

 

タクト「ノブヒトの方も、既に冷めてるってことですか?」

 

僕「冷めてなくても、別れに応じるってことです」

 

タクト「本当は別れたくなくても?」

 

僕「引き止める権利はないって……わかっているんですよ……」

 

タクト「そうなんですか? セフレに相談する前に……まずはひとりで考えます」

 

僕「そうしてください」

 

タクト「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のイルミナティタロットです。

↑「ワンドの2」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

あなたの希望がかなわないのは、あなたの自己評価が甘いからです。

現実をしっかりと見据える必要があるのです。

 

↑「悪魔」正位置。

あなたは、楽な方に流されやすいのです。

「つい……やってしまう」ことをやめ、計画的に生活しましょう。

自分に勝つことで、希望するものが手に入るのです。

 

↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)