ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
タイチさん(仮名・30代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
タイチ「今、プライベートで一緒に遊べる人が誰もいません」
僕「彼氏さんがいないのですね?」
タイチ「5年間いません。もう30代半ばですから、あきらめかけています」
僕「まだあきらめる年齢ではないと思います……」
タイチ「せめて、ゲイ友との関係は大事にしたいんですが……」
僕「ゲイ友とうまくいかないのですか?」
タイチ「親しいゲイ友はいます。が、邪魔されてるんです」
僕「邪魔をする人がいる? 誰ですか?」
タイチ「ゲイ友の彼氏です」
僕「ただのゲイ友ですよね? 色気抜きの関係ですよね?」
タイチ「そうです。なのに……なんか嫉妬されてるんです」
僕「もう少し詳しい事情を聞かせていただけますか?」
タイチ「ゲイ友は『ヨシヒデ(仮名)』で、僕と同い年です。去年からヨシヒデは『コウタ(仮名)』という、僕らより3歳下の子と同棲しているんです」
僕「タイチさんとヨシヒデさんは、色気抜きの友達なのに、ヨシヒデさんの彼氏コウタさんが邪魔をしてくる? 具体的にはどんな邪魔を?」
タイチ「僕は、ヨシヒデに会いたいんです。会って話をするだけなんです。それなのに、コウタってやつは、2人きりで会うなって……」
僕「3人で会うことにしては?」
タイチ「スケジュール合わせるのが大変なんです。僕もヨシヒデも土日が休みなのに……平日休みのコウタに合わせなければならない……」
僕「コウタさんは、嫉妬して、2人で会うなって言っているのですか?」
タイチ「間違いないです」
僕「ヨシヒデさんとは、ただの友達なんでしょう?」
タイチ「今はただの友達ですが……5年前はつきあっていたんです」
僕「え? ヨシヒデさんは元カレなんですか?」
タイチ「そうです。でも、5年も前に終わっています」
僕「うーん。元カレと2人で会うことに嫉妬するのは致し方ないような気もしますが……」
タイチ「だったら、隠しカメラでもなんでも設置して、僕とヨシヒデの関係を見張っていればいいんです。僕とヨシヒデの友情は、コウタとヨシヒデが出会うずっと前からなんです。なんで邪魔してくるのか……」
僕「タイチさんとしては……コウタさんからヨシヒデさんを奪わないし、2人の恋愛に割り込む気はないのに……っていう思いなのですね?」
タイチ「そうです。3人で会っている時も、ヨシヒデと内輪の会話をして……。そんなの、僕がいない時にしてよって思います」
僕「ただ……ほとんどの人は、夫婦や家族の関係を最優先します。タイチさんとコウタさんが張り合う形になると……ヨシヒデさんはコウタさんの希望を優先するでしょう」
タイチ「僕とヨシヒデの方が、3倍近く長いんですよ?」
僕「長さは関係ないんですよ」
タイチ「そもそも、ヨシヒデとコウタは夫婦でも家族でもないんです。パートナーシップ制度登録もしてません。コウタなんて、ただの居候です」
僕「居候? ヨシヒデさんとコウタさんは恋人関係ではないのですか?」
タイチ「ヨシヒデは優しいからそう言ってあげてるだけです。コウタは仕事なくなって家賃払えなくて、アパート追い出されて、ヨシヒデのマンションに転がり込んできたんです」
僕「そうなんですか? 先ほど、コウタさんの仕事は平日休みって……」
タイチ「ヨシヒデの部屋に来てから、コウタが仕事始めたんです……と言っても、アルバイトですよ」
僕「内情はともかく、ヨシヒデさんとコウタさんが一緒に暮らしていて、2人とも恋人関係だと言うのなら、第3者がとやかくは言えませんよ」
タイチ「ヨシヒデとコウタを別れさせようなんて、思ってません。ただ、僕とヨシヒデの友情も認めて欲しい……それだけです」
僕「コウタさんは、やはり、タイチさんとヨシヒデさんの関係を警戒しているのでしょうね?」
タイチ「ヨシヒデとは、何もありませんよ」
僕「ラブラブな恋人って、相手に近づく人みんなが怪しく見えるんです。『何もない』証明って難しいんです」
タイチ「どうすればいいですか?」
僕「今は、3人で会って……タイチさんがヨシヒデさんを何とも思ってないことを感じ取ってもらうしかないですよ。そのうちに……」
タイチ「3人で会ってって……。さっきも言ったように、コウタはネチネチと嫌がらせしてくるんで……会ってると不愉快なんですよね」
僕「きっと、コウタさんも、何らかのネガティブな感情をタイチさんに抱いているのでしょうね」
タイチ「だから、コウタ抜きで、ヨシヒデと会いたいんです」
僕「でも、それをコウタさんは許さないんですよね?」
タイチ「コウタは何様か? って思いますよ。妻でもなく、親でも上司でもない……ただの居候のくせに……」
僕「暮らしを共にしているなら、パートナーでしょう? パートナーシップ制度登録してないにしても……j
タイチ「でも、家賃払ってないんですよ、コウタは。マンションはヨシヒデの持ち家なんです。食費とか光熱費だって、コウタは『払ってる』と言い張ってますが……実際はどうだか……」
僕「しばらく、他のゲイ友と遊んではどうですか? ヨシヒデさんとは、コウタさんの嫉妬がおさまってから……」
タイチ「ゲイ友はヨシヒデだけです」
僕「ゲイアプリなどで、友達募集してもいいのでは?」
タイチ「アプリを使うのはいいんですが……気に入る相手が見つからないんです」
僕「第1印象がよくなくても、メッセージやり取りしていくうちに、気が合うとわかる場合も……(ある)」
タイチ「外見がよくない人とは、友達になれません」
僕「え? 恋人ではなく、友達もダメですか?」
タイチ「外見がタイプでないと、友達になる気しません」
僕「というと……アプリなどで、タイプのゲイ男性と知り合って……恋人になるか? 友達でいるか? その境界線は?」
タイチ「お互いの気持ちが、どこまで燃え上がるか……です」
僕「つまり……タイチさんの場合、ゲイ友とは、恋人とまではいかないが、多少は好きな相手……ですか?」
タイチ「みんな……っていうか、ゲイってそうじゃないですか? 豫さんは、まったくタイプ外のゲイ男性と友達になれますか?」
僕「なれます。友達と恋人は、私にとってまったく別物です。ただの友達にタイプは関係ありません。外見がよくなくても、話が合うとか、いい奴だなと思えば、友達になれます」
タイチ「僕は、外見よくない人とは話しても楽しくありません」
僕「だから、元カレと別れた後も、友達でいたいんですね?」
タイチ「ゲイって、みんなそうかと思ってました」
僕「いや、私のように、そうじゃないゲイもいますよ」
タイチ「そうなんですね」
僕「じゃあ、仮に、ヨシヒデさんがコウタさんと別れて、タイチさんと復縁したいと言い出したら?」
タイチ「……応じてもいいですね」
僕「……コウタさんは、タイチさんのそういう気持ちを敏感に感じ取っているんですね」
タイチ「同性愛ですから……恋愛と友情の境目があいまいなのは、仕方ないじゃないですか? 男女の友情が恋愛に発展する場合がある……同じですよ」
僕「……アドバイスカードを引いてみませんか?」
タイチ「どうするんですか?」
僕「ここに、裏返しのタロットカード78枚が並べられてます。順に指さしますから、気になるカードの時に合図してください」
タイチ「わかりました」
僕「ここから行きますよ……」
タイチ「では……それと……それをお願いします」
↑「杖の6」正位置。
女性達が微笑み合っています。
同好の集まりに参加しましょう。
恋愛と関係ない交流も楽しいし、そこから恋愛が生まれる可能性もあります。
↑「力」リバース(逆さま」。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
男性がトラにまたがり、抑えつけようとしています。
この場合のトラ(猛獣)は、自身の内なる自我・欲望の象徴です。
このトラを飼いならし、コントロールしなければ、対人関係などはうまくいきません。
僕「元カレとの友情が悪いわけではありませんが、今はちょっと難しいです。サークルやイベントなどで、大勢の人と交流しましょう」
タイチ「僕の地元には、ゲイサークルやゲイのイベントはありません」
僕「ゲイのホームパーティーは?」
タイチ「ゲイバーの周年パーティーしか、聞いたことありません」
僕「ゲイバーでも、いいじゃありませんか?」
タイチ「ああいうところって、かっこいい人は、僕なんか相手にしないし……どうでもいいおっさんだけが、話しかけてくるんです」
僕「どうでもいい相手でも、世間話ぐらいしてもいいでしょう?」
タイチ「楽しくなくても?」
僕「初めは楽しくなくても、後から楽しくなることもあります」
タイチ「そうですか?」
僕「タロットカードが出たんですから、楽しくなる可能性アリなんですよ」
タイチ「ゲイバーって……コロナ前の4~5年前に行ったきりです」
僕「まだ営業しているんでしょう? 行ってみたら、いかがですか?」
タイチ「……わかりました。そうしてみます。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の占いです。
今日からイルミナティタロットです。
↑「ワンドの6」正位置。
凱旋パレード。
あなたの仕事(活動)はうまくいきます。自信を持ちましょう。
心配しすぎはよくありません。
↑「ワンドの9」正位置。
9本の杖を前にして、思案する男性。
もちろん、思い悩むこともあるでしょう。しかし、それもあなたの成長を促すのです。
大丈夫です。やり遂げられます。
↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。