ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のメール鑑定です。

 

ヒデトさん(仮名・30代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ヒデト「今まで、彼氏と呼べる人がいたことありません」

 

僕「ゲイデビューして何年ですか?」

 

ヒデト「18年です」

 

僕「出会いはありましたよね?」

 

ヒデト「ゲイアプリなどで出会いましたが……」

 

僕「ワンナイトで終わったのですね?」

 

ヒデト「18年間で、メッセージなどのやり取りをした人は数百人いますが……会ったのは数十人。その数十人も、大半は、会ってすぐに相手は帰ってしまうんです」

 

僕「お茶して話して……それで終わりなんですか?」

 

ヒデト「お茶して終わりもいたし……待ち合わせ場所で立ち話しているうちに……『用事ができたから、ごめんなさい。さようなら』という人も多かったです」

 

僕「地方ですから……車で行くことも多いですよね? なのに、すぐに『さよなら』ですか?」

 

ヒデト「しょうがないです。僕と会ってガッカリしたんでしょう」

 

僕「ヒデトさんと会ってガッカリした? 画像は載せているんですよね?」

 

ヒデト「画像の問題ではなく……僕はコミュ障なので、うまく会話できないんです」

 

僕「コミュニケーション障害? でも、(今の)メールのやり取りはスムーズにできてますよね?」

 

ヒデト「メールなら大丈夫なんです。でも、実際に会うと、緊張したり、何話したらいいかわからなくて……無言になってしまったり、自分のことをベラベラしゃべって相手を不快にさせたりするんです」

 

僕「初対面の人とは、誰でも、何話せばいいかわからないですよ。そのために、アプリ内のメッセージで事前にやり取りするんですよね?」(僕はアプリ未経験なので、わかりませんが……)

 

ヒデト「そのメッセージでも、何話したらいいかわからないんです」

 

僕「相手が年上だったら、会話もリードしてくれるのではないですか?」

 

ヒデト「はい。僕は、外見だけなら年下でもいいんですが……。会話以前に、メッセージやり取りの段階からリードして欲しいので……結局『年上限定』での募集をしてます」

 

僕「いいじゃないですか? 年上にリードしてもらい、かわいがってもらう……」

 

ヒデト「でも、年上からの質問に答えてるうちに調子に乗って、聞かれてないこともしゃべり過ぎて……嫌われてブロックされたこともあります」

 

僕「アプリで会って……うまくいったこともあるんですよね? 年上の人とかで……」

 

ヒデト「うまくいったというか……会話する間もなく、相手の車に乗って……人のいないところに行って……カーセックス……それだけです」

 

僕「1回限りで終わりですか?」

 

ヒデト「ほとんどは1回限りです。2~3回会った人もいますが……4回目に至ったことはありません」

 

僕「ゲイの人には、アプリでセックスの相手を探すのが主目的の人もいますからね」

 

ヒデト「僕のコミュ障はセックスにも影響していて……どうしていいかわからない時が多いんです」

 

僕「相手は年上でしょう? 基本的には身を任せつつ、嫌なことは嫌だと言い……」

 

ヒデト「されるがままにしていればいいのですか? でも、まったくの無反応のマグロはダメなんですよね? どの程度反応すればいいのでしょうか?」

 

僕「気持ちよかったら、そう言えばいいんですよ」

 

ヒデト「あえて声出そうとしないと、声出ないんですよね。黙って感じている……ってのはダメなんですよね?」

 

僕「うーん、人それぞれですよね? ハッキリ言葉にして欲しい人もいるし、しゃべり過ぎや演技っぽいのは萎えるという人もいるし……」

 

ヒデト「その、『人それぞれ』がわからないんです」

 

僕「相手の反応を見ながら……お互いに探り合って……数を重ねるうちに、だんだんわかり合っていく……」

 

ヒデト「僕の場合、ほとんどは1回で終わり。2回目も会ったのは3人だけでした」

 

僕「それは……つらいですね」

 

ヒデト「本当は40歳ぐらいまでの人が好みですが……さっきも言ったように、メッセージやり取りがスムーズに行って、会うに至る人が少ないので、40代や50代の人と会うことが多いんです」

 

僕「そこまで譲歩しているのに、2回目がない?」

 

ヒデト「単に若い体を提供して終わりなので……、なんだか無料のウリ専ボーイでもしているみたいで……ちっとも嬉しくないんです」

 

僕「……」

 

ヒデト「いっそ、仕事辞めて、東京に行ってウリ専ボーイをしようかと考えたことも……20代の頃はありました」

 

僕「そうなんですか?」

 

ヒデト「僕の魅力は『若さ』と『カラダ』しかないなら、そこを生かして働き、お客さんの中から彼氏を見つければいいと思って……」

 

僕「でも、ウリ専ボーイって接客業ですから。初対面のお客と会話できないと……(成り立たない)」

 

ヒデト「はい。面接のためのやり取りをしているうちに、そのことに気づいて……結局、面接をすっぽかしました」

 

僕「ハッキリ言いますと、コミュ障の方には向いていないと思います」

 

ヒデト「はい。自分でもわかりました」

 

僕「で、占いですが……。恋人が欲しいのですよね?」

 

ヒデト「ラブラブの恋愛は……半分以上諦めています。僕は好きじゃなくてもいいから、相手が僕を好きになってくれて……パートナーとして一緒に暮らせる人が欲しいんです」

 

僕「好きにならない相手でもいいんですか? カラダを提供するだけの関係でも?」

 

ヒデト「僕は友達いないし、孤独のまま年取っていくのは嫌なので、愛してくれる存在が欲しいんです」

 

僕「親ぐらいの年齢の人でも?」

 

ヒデト「僕がゲイに目覚めたきっかけは、高校生でのレストランのバイトだったんです」

 

僕「レストラン? ウェイターですか? お客との会話は大丈夫でしたか?」

 

ヒデト「『いらっしゃいませ』とかの決まったセリフは言えたんですが、想定外のことを聞かれた時に、何も言えなくて……店長に叱られたんです」

 

僕「そうなりがちですよね」

 

ヒデト「僕、人に叱られると、絶望してしまうので……『迷惑かけるので辞めます』って言ったんです」

 

僕「店長に言ったんですね?」

 

ヒデト「そしたら、閉店後に話そうって言われて……誰もいなくなった閉店後に……」

 

僕「え? まさか……」

 

ヒデト「店長が背中から抱きしめてきて『今後は皿洗いだけしていればいいから、辞めないでくれ』って言われて……」

 

僕「店長は男性? ゲイだったんですか?」

 

ヒデト「はい、40代のゲイ男性でした」

 

僕「その時、初めて知った?」

 

ヒデト「はい、自分が必要とされていることが嬉しくて、されるがままになっていたら……」

 

僕「それが初体験?」

 

ヒデト「はい、店長が僕のカラダで喜んでくれるのが嬉しかったです」

 

僕「その店長が、言わば最初の彼氏だったのでは?」

 

ヒデト「当時はそう思いましたが……その1度きりだけでした」

 

僕「え? 店長は高校生のヒデトさんを好きだったのですよね?」

 

ヒデト「そのレストランが赤字続きで、僕が抱かれた夜の翌日から、店長はお金借りるために銀行に行ったりして……ほとんど店にいなかったんです。で、3か月後に閉店したんです」

 

僕「それっきりですか? 今なら、未成年男子への性加害ですよね?」

 

ヒデト「その店長には妻子がいるんです。だから、店がなくなったら、僕からは追っかけられないとわかってました」

 

僕「その経験があるから……親ほどの年齢で、ヒデトさんの方に愛情はなくても、愛される喜びがあれば……添い遂げられると?」

 

ヒデト「そうなんです。相手は何歳でもいいし、容姿も問わないから、とにかく、僕を気に入ってくれて、コミュ障でも、会話が成立しなくてもいいという人がいいんです」

 

僕「ヒデトさんの恋愛運を、タロット占いのスリーカードで引いてみました」

過去↓

↑「カップの若者」正位置。

巻貝に耳をあてています。

つまり、幻想に浸っていたのです。そのこと自体は悪くありません。

 

現在↓

↑「剣の8」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

地下鉄内など、人込みの中でも疎外感を感じてしまいます。

致し方ない面もありますが、抜け出すことは可能でしょう。

 

未来↓

↑「剣のキング」正位置。

老人の裁判官です。

年上の、しっかりした職に就いている男性です。中身重視するなら、いい相手です。彼氏になれるでしょう。

 

僕「『年の離れた男性でもいい』『外見が好きじゃなくてもいい』という判断でいいのです」

 

ヒデト「出会いの方法は?」

 

僕「今まで通り、アプリでいいでしょう」

 

ヒデト「いつ頃、その年上男性に出会えますか?」

 

僕「タロット占いは短期向きの占いですから、半年以内です。ヒデトさんは今月までが厄月ですが、来月からよくなります」

 

ヒデト「じゃあ、めげずにアプリでのメッセージやり取りを続けます」

 

僕「すぐにあきらめないでくださいね。期待過剰もよくありません」

 

ヒデト「期待しない?」

 

僕「期待しすぎると、後でガッカリしますよ。期待しすぎず、何人かダメでもあきらめず……粘り強く、恋人募集してください」

 

ヒデト「1回会って、捨てられたら?」

 

僕「連絡が途絶えたら、深追いしないでください。会う気がなくなった人を追いかけても無駄です。それから、『捨てられた』と考えるのもやめた方がいいです」

 

ヒデト「でも『やり捨て』されたんです」

 

僕「被害者意識をもたない方が、ヒデトさん自身のためです。『縁がなかった』のです」

 

ヒデト「僕との会話は面倒くさいですか?」

 

僕「そんなことないですよ。質問や相談されて、お答えするのが私の仕事です」

 

ヒデト「わかりました。またアプリで恋人募集し続けて、うまくいかなくても、半年待たなければならないですね?」

 

僕「3か月ぐらいすれば、状況が変わることがあります」

 

ヒデト「うまくいかなかったら、3か月後に、また同じ相談をしてもいいですか?」

 

僕「いいですよ」

 

ヒデト「わかりました。とりあえず3か月やってみます。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の易タロットです。

 

↑「兌為沢(だいたく)」

2回連続の「兌為沢(だいたく)」です。

 

穏やかで、一見、すべて順調のようで、実は危機をはらんでいるという状況が続いているのです。

 

やるべきことをおろそかにしないように気を付けましょう。

 

「口は禍の元」です。余計な言葉を言わないようにしましょう。

 

↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。  

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)