ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前の対面鑑定です。

 

シンタさん(仮名・30代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

シンタ「半年前から付き合っている彼氏のことで悩んでいます」

 

僕「彼氏さんのことを差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

シンタ「フィリップ(仮名)と言います。僕より3つ年上のゲイ男性です」

 

僕「外国の方ですか?」

 

シンタ「日本人です。お父さんの仕事の都合で、子どもの頃に外国に行っていて、そこでなぜかフィリップと呼ばれて……。大人になってゲイデビューする時に、フィリップを源氏名にしたんです」

 

僕「源氏名?」

 

シンタ「ゲイ世界での通称です。本名ではありません。別に水商売ではないんですが……」

 

僕「そのフィリップさんとのことで悩まれているんですね?」

 

シンタ「アプリで知り合って、会った時、僕の理想の男だと思ったんです」

 

僕「それはそれは、すばらしいですね」

 

シンタ「顔も体型も、話し方も……」

 

僕「で、告白したんですか?」

 

シンタ「食事した後、フィリップからホテルに誘われて……」

 

僕「応じたんですね?」

 

シンタ「もちろんです。体の相性も最高で……。しかも、僕を抱きながら『俺の女にならないか』ってささやくんです」

 

僕「シンタさんの答えは、もちろんイエス?」

 

シンタ「即答です。僕はフィリップに会うために生まれてきたと思いました」

 

僕「そういう出会いって、なかなかないですよね」

 

シンタ「ですよね? あの時ほど幸せを感じたことはありません」

 

僕「でも、今は悩んでいる?」

 

シンタ「何度かデートした後……フィリップが行きつけのゲイバーがあるって言うから、連れて行ってもらったんです」

 

僕「そのゲイバーで、何かあったんですね?」

 

シンタ「そのゲイバーでは、フィリップはみんなに挨拶するんです。その店の人気者っていうか……アイドルなんです」

 

僕「いいじゃないですか? 彼氏としては誇らしいでしょう?」

 

シンタ「そう思ってました。そしたら、フィリップがトイレに行っている間に、30代ぐらいの太目の男性が『フィリップは、あんただけのものじゃないからね』って耳打ちしてきたんです」

 

僕「え? その太めの男性も、フィリップさんと付き合っている?」

 

シンタ「僕もそれを疑って……ゲイバー出てから、フィリップを問いただしたんです」

 

僕「どうでした?」

 

シンタ「フィリップが言うには『俺の彼氏はシンタだけ。他にはいない』って……」

 

僕「よかったじゃないですか? 太めの男性の片思いなんですね?」

 

シンタ「そういうわけでもないんです」

 

僕「え?」

 

シンタ「フィリップが言うには『ゲイの友達と、ノリでセックスすることもある。せがまれれば、断らないこともある……』って……」

 

僕「浮気を認めろってことですか?」

 

シンタ「フィリップにとって、ゲイセックスはプレイであって、楽しい遊びなんです。『友達と楽しいことするのを、なぜ我慢しなければならないのか?』って……」

 

僕「ええ? フィリップさんはポリガミー(複数と同時に恋愛する)なんですか?」

 

シンタ「フィリップが言うには『好きなのはシンタだけ。他のやつとはカラダだけ』って……」

 

僕「シンタさん、それ聞いてどう思いました?」

 

シンタ「隠れて、僕が気付かないように浮気されて……何年も経ってからバレるのは……許してもいいと思います。でも、最初から堂々と浮気公認にしろっていうのは……」

 

僕「困惑しますよね?」

 

シンタ「それでいて……『僕の浮気も公認でいいの?』って聞いたら……フィリップは『お前は俺のもの。浮気は許さない』って……」

 

僕「不公平ですね?」

 

シンタ「そうなんです」

 

僕「見えないところで、隠れてする浮気ならともかく……」

 

シンタ「そうなんです。そのゲイバーにも、フィリップの元カレが5人居たんですが……厳密に言うと、5人とも、関係は切れてないんです」

 

僕「えええ? 5股? 6股?」

 

シンタ「その5人とは、今は付き合ってはないと言うんです。でも、友達付き合いはしていて、たとえば、一緒に飲んだ後に、お互いにその気になったら……」

 

僕「ノリでセックスするんですね? こう言っちゃなんですが……フィリップさんは股がゆるいですよね?」

 

シンタ「フィリップの下半身には、モラルもルールもないんです。3人で飲んだ時は3Pしたこともあるって……」

 

僕「申し訳ない言い方ですが……大半のゲイ男性は彼氏にしたくないタイプですよね?」

 

シンタ「僕だってそうです。そんな遊び人はお断わりです。でも……」

 

僕「フィリップさんは理想のタイプだから……諦めきれない?」

 

シンタ「ようやく……この男だっていう人と巡り合えたので……何とかならないかなと思って……」

 

僕「一夫多妻を夢見る男性は昔からいます。今も、合法の国もあります。でも……ゲイの場合は双方が男性なので……」

 

シンタ「珍しいケースですよね?」

 

僕「セックスの相手を1人に絞れない人はゲイ男性にもいます。ただ、そういう人は彼氏をつくらないことが多いんですよね? 面倒くさいことになるので……」

 

シンタ「フィリップは悩んでないと思います。僕だけが……」

 

僕「シンタさんが、フィリップさんの自由な性行動を許さないって言ったら、どうなりますかね?」

 

シンタ「フィリップは、即、サヨナラだと思います。フィリップってモテるので……僕と別れても、すぐに相手が見つかるんです」

 

僕「同棲しても、フィリップさんは変わらないですかね? パートナーであるシンタさんを悲しませるようなことはしなくなるとか……」

 

シンタ「同棲は……僕から希望して、フィリップもOKしているんで……近いうちに同棲したいんですが……」

 

僕「同棲しても、フィリップさんは浮気を続ける?」

 

シンタ「そう言ってます。同棲の条件は『俺を束縛するな』です」

 

僕「パートナーシップ制度は?」

 

シンタ「フィリップは、パートナーシップ制度も同性婚も『絶対に嫌だ』って言ってます」

 

僕「束縛されたくないんですね?」

 

シンタ「そういう、2人の関係を公に示す間柄になって、浮気を責められることになるのを、警戒しているんです」

 

僕「タロットのアドバイスカードを引いてみませんか?」

 

シンタ「お願いします」

 

僕「ここに裏返しのゲイタロットカード78枚があります。気になる1~2枚をめくってください。シンタさんへのアドバイスカードです」

 

シンタ「では……これと……これ」

 

↑「カップの2」正位置。

鏡に向かっています。

自分の本心・本音と向かい合いましょう。

背伸びしたり、無理をしたりする関係は長続きしません。

 

↑「ワンドの2」リバース(逆さま)。

耕した土地を見ています。

この土地に何を植えるか、考えておくべきです。

 

人生も、先を見通して、行動すべきでしょう。

 

シンタ「本心・本音ですか?」

 

僕「どうですか?」

 

シンタ「フィリップに浮気を認めろって言われるだけで……まだ浮気の事実をつかんではいませんが……つらいです」

 

僕「わかります。まるで、シンタさんを大事に思っていないみたいに感じますよね?」

 

シンタ「電話やメールで言われた時は、マジで別れたくなります」

 

僕「でも、顔を見ると、別れるとは言えなくなる?」

 

シンタ「そうなんです」

 

僕「もう1枚は、将来を計画的に考えよう……です」

 

シンタ「同棲して、パートナーシップ制度に登録して……認められたら、同性婚したいんです」

 

僕「理想のタイプであるフィリップさんと、今の関係を続けるか? フィリップさんとは別れて、1対1のパートナーになれる男性を探すか?」

 

シンタ「今から、新しい彼氏が見つかりますか?」

 

僕「見つかりますよ。私でできることはお手伝いしますよ」

 

シンタ「そうなんですか? 何をすればいいですか?」

 

僕「新たな彼氏をゲットするなら……まずはフィリップさんと別れること」

 

シンタ「ですよね? 僕は2股しないですから……」

 

僕「そして、アプリでも何でもいいから、新たな候補者を選んでください。できれば名前・生年月日・生誕時刻・生誕地を聞き出して……」

 

シンタ「生誕時刻も?」

 

僕「わかる範囲でいいです。わかる範囲で、相性を占いますから」

 

シンタ「わかりました。そうします。フィリップとは別れます」

 

僕「それがいいです。フィリップさんはパートナーに向いてない人ですよ」

 

シンタ「はい、ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の易タロットです。

↑「兌為沢(だいたく)」

若い女性が牡丹の花を愛でています。心穏やかで楽しいひと時です。

 

運気上昇中と言いたいところですが、落とし穴もあります。

楽しむあまり、やるべきことがおろそかになるかもしれません。

おしゃべりを楽しんでいて、ポロっと余計なひと言を言ってしまったりするのです。

 

気を付けましょう。いい時こそ、慎重であるべきです。

 

↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。  

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)