ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

モトヒロさん(仮名・30代ゲイ男性・関西在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

モトヒロ「最近になって、やっとゲイデビューを決めました」

 

僕「ゲイだという自覚があっても、ゲイとしての活動はしてこなかったのですね?」

 

モトヒロ「高校生の頃から、なんとなく自覚はありました。でも、誰にも言えなかったし、バレたら人生終わりだと思っていました」

 

僕「ゲイの自覚はありつつも、女性とお付き合いしていたのですか?」

 

モトヒロ「女性と深い付き合いになったことはありません。男性とも、お付き合いはしてません」

 

僕「女性といい感じになりそうになったことはあるでしょう?」

 

モトヒロ「そういう時は、さりげなく逃げてました、告白される前に……」

 

僕「好きな男性は?」

 

モトヒロ「片思いの相手は何人かいましたけど……みんなストレートなので……」

 

僕「ゲイバーなどに行こうとは思わなかったのですか?」

 

モトヒロ「週末とか定期的に、学生時代のストレートの友達数人と飲み会を開いてました。その時、盛り場を歩いて『あそこって、ゲイバーだってさ』って話が出て……」

 

僕「行きづらかったですか?」

 

モトヒロ「友達の友達の女の子がゲイバーによく行っていたみたいで……。お互いに顔見知りなので、ゲイバーに行って、遭遇したら困るなと……」

 

僕「女性客お断りのゲイバーもありますが……」

 

モトヒロ「どのゲイバーが女性客お断りかどうか……わからなかったし……」

 

僕「ゲイばれしないことを最優先にしていたんですね?」

 

モトヒロ「そういうことです」

 

僕「でも、ゲイデビューすることにしたんですよね?」

 

モトヒロ「今まで一緒に遊んでいたストレートの友達が全員結婚したんです」

 

僕「結婚すると、独身者のように自由に遊べなくなる? 定期的な飲み会もなくなる?」

 

モトヒロ「そうなんです」

 

僕「ストレートの友達は、モトヒロさんに『結婚しないのか?』って聞くでしょう?」

 

モトヒロ「ずっと聞かれ続けました」

 

僕「なんて答えてましたか?」

 

モトヒロ「20代の頃は……今はまだその気じゃないって言って……30過ぎてからは……面倒くさくなってきたって、言い訳して……」

 

僕「男性との出会いもあったでしょう?」

 

モトヒロ「たま~に、ネットを覗いて、ちょこっとやり取りして……会った人もいました」

 

僕「セックスしましたよね? やっぱり自分はゲイだと思いませんでしたか?」

 

モトヒロ「それは、思いました。自分はストレートにはなれないと思い知らされました」

 

僕「でも、続けて会おうとはしなかった?」

 

モトヒロ「僕は、生まれ育った地元で進学し、就職したので、街を歩けば、結構知り合いに会うんです。直接の知り合いじゃなくても、見られていて、『この前、〇〇を歩いていただろ?』って後から聞かれたりして……」

 

僕「やっぱり、ゲイばれが恐ろしかったですか?」

 

モトヒロ「僕は、高校の頃の友達と今でも交流があるんですが……高校の時、クラスの中にナヨナヨした男がいて、みんなから『モーホ』って呼ばれていて……」

 

僕「残酷な呼び名ですね?」

 

モトヒロ「仲良かったグループの手前、僕はそいつをかばうことができなくて……僕も『モーホ』『モーホ』とからかっていたんです……」

 

僕「……そうだったんですね」

 

モトヒロ「今でも、時々、そいつがみんなに馬鹿にされて暗い顔していたのを……忘れられません。だから、地元でゲイデビューして、そいつとどこかで会ったら……合わせる顔がなくて……」

 

僕「忘れられないのはつらいでしょうが……悪いことではありません」

 

モトヒロ「え?」

 

僕「忘れたら楽になるでしょうが……人を傷つけたかもしれない……という後悔が、モトヒロさんを優しい人にするんです」

 

モトヒロ「そうでしょうか……」

 

僕「すぐに忘れる人は、反省せず、また同じことを繰り返すんです」

 

モトヒロ「その後は、ゲイ差別的なことは言ってません……」

 

僕「後悔するから反省があるのです。いいことです」

 

モトヒロ「そうなんですね。ただ、再来月から東京に行きます」

 

僕「え? お仕事は?」

 

モトヒロ「会社の方から、東京本社に異動の打診があって、行くことにしました」

 

僕「再来月、東京に引っ越して、正式にゲイデビューなんですね?」

 

モトヒロ「友人知人がほぼいないのは不安もあるんですが……」

 

僕「新たなゲイの友人や恋人をつくれますね?」

 

モトヒロ「そうなんです。そこはワクワクしてます」

 

僕「で、占いですか?」

 

モトヒロ「聞きたいことはたくさんあります。まず東京のどこに住むか? 会社は都心ですが、その近くがいいか? 人気の中野区や世田谷区がいいか? 家賃の安い下町がいいか? いっそ更に安い埼玉県がいいか?」

 

僕「では、占いますね」

*この占いの結果は割愛します。

 

モトヒロ「あと、ゲイバーとアプリのどちらで恋人が見つかるか?」

 

僕「両方やってみればいいんじゃないですか?」

 

モトヒロ「両方するつもりですけど……たとえば、アプリだったら、今から東京の人にメッセージを送って、上京したらすぐに会えるようにするとか……」

 

僕「では、占いましょう。モトヒロさんは、ゲイバーとゲイアプリの、どちらで恋人をゲットできるでしょうか?」

*この占いの結果も割愛します。

 

モトヒロ「ありがとうございました。なんか、ますますワクワクして、東京行きが楽しみです」

 

僕「そう言っていただけて何よりです。地元の、子どもの頃からの友情も素敵ですけど……新しい土地で、自分を偽らなくてもいい友人関係もいいものですよ」

 

モトヒロ「そうですね。今は、もっと早く東京行きを決めてたら……と思います」

 

僕「何事もタイミングがありますから。30代半ばまで地元で暮らすのが運命だったのですよ」

 

モトヒロ「大学卒業時とか、何度か『東京に行きたい』とは思ったのですが……。誰に聞いても『関西でも(東京と)同じことができる』『わざわざ東京に出る意味はない』って言うんで……」

 

僕「確かに、そうでしょうが……モトヒロさんにとっては、知り合いだらけの土地から離れることに意味があるんですよね?」

 

モトヒロ「そうなんです。人より遅れたゲイデビューですが、東京に行ったら、その遅れを取り戻します」

 

僕「ゲイデビューが遅いと言っても、10年かそこらですから……焦らなくても大丈夫ですよ。まだ、人生長いですから……」

 

モトヒロ「でも……20代という、1番モテる時期を無駄にしてしまったので……」

 

僕「モテすぎて、人生の進路を見失う人もいます。ほどほどモテるので、十分ですよ」

 

モトヒロ「そうですか? モテる人にも悩みがあるのですか?」

 

僕「私のところに相談に見えるゲイの方の大半は……私から見てモテそうな人ですよ。モトヒロさんも含めて……」

 

モトヒロ「いや……僕は……」

 

僕「モトヒロさんは、まだまだ若い。まだまだモテます」

 

モトヒロ「そうですか? じゃあ、頑張ります」

 

僕「はい、そうしてください」

 

モトヒロ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の易タロットです。

↑「天雷 无妄 (てんらいむもう)」

雷が鳴っています。強烈な稲妻ですが、身の危険を感じるほどではありません。

 

予測不能なことが起こっても、臨機応変に自然体で対応しましょう。

嘘やごまかしで取り繕うとすると逆効果です。

 

あなたにやましいことがなければ、大丈夫なのです。

 

↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)