ゲイ占い師 豫 空潤です。
5月5日は端午の節句でした。
↑我が家で飾った兜飾り。
少し前のオンライン鑑定です。
リョウヘイさん(仮名・40代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
リョウヘイ「去年、母が亡くなりました」
僕「それは……ご愁傷様です。お母様と同居されていたのですか?」
リョウヘイ「ずっと実家で両親と暮らしていたのですが、6年前に父を亡くし、母も亡くなった今、ひとり暮らしになりました」
僕「それはそれは……お寂しいですね? 兄弟姉妹は?」
リョウヘイ「妹がいますが、結婚して、飛行機でなければいけない場所で子育てしています」
僕「人生初のひとり暮らし……いかがですか?」
リョウヘイ「自由です。自由すぎるほどです。ただ……」
僕「何か?」
リョウヘイ「家が広すぎて……掃除が大変です」
僕「一戸建てなんですね?」
リョウヘイ「5LDKなんです。昔は、祖父母も居て、6人家族でしたから……。日曜に家中を掃除するんですが、庭もあるし……1日がかりです」
僕「おひとりでは、5部屋も使わないですよね?」
リョウヘイ「そうなんです。僕の部屋は2階なんですが、夜遅い時間に1階の冷蔵庫に飲み物を取りに下りると……1階の母が使っていた部屋に……気配を感じるんです」
僕「誰もいないんですよね?」
リョウヘイ「はい、僕ひとりだけです。電気をつけてみたこともありますが、誰もいません……母でしょうか?」
僕「タロット占いしてみましょう」
~このタロット占いは割愛します~
僕「亡くなったお母さまとお父さまが、今もいらっしゃいます。ひとりになったリョウヘイさんを案じているのです」
リョウヘイ「やっぱり……。家が広すぎるので……誰かと暮らしたいです」
僕「彼氏さんは?」
リョウヘイ「8年間続いている遠距離恋愛のタイスケ(仮名)さんがいます」
僕「タイスケさんのことを、差支えない範囲で教えていただけますか?」
リョウヘイ「50代で、関東に住んでます。8年前にアプリで知り合い、中間地点の温泉で1泊してます」
僕「デートは、8年間いつも、中間地点の温泉で?」
リョウヘイ「そうです。ただ、8年間と言っても、コロナ自粛期間中は会えなかったので、会ったのは10回ちょっとです」
僕「遠距離恋愛は、そうなりがちですね。でも、これからは自宅に呼べますよね?」
リョウヘイ「そう考えていたのですが……来てくれないんです」
僕「彼氏さんが、リョウヘイさん宅に来てくれない?」
リョウヘイ「コロナ前も、年に2~3回しか会えなかったのですが……」
僕「コロナの自粛が解けて、だいぶ経ちますよね? お母さまが亡くなって以来、会ってない?」
リョウヘイ「先月、会うはずでした。で、自宅に来て欲しい僕と、いつもの温泉地で落ち合おうというタイスケさんとで、意見が一致しなくて……そのうちに、タイスケさんに急用ができて……」
僕「キャンセルになった? リョウヘイさんからすると、ようやく自宅に呼べるようになったのに……」
リョウヘイ「そうなんです。2日間有給をとって、おいしいもの作って、食べて、2人でゆっくり過ごしたかったんですが……」
僕「タイスケさんは50代ですから……あと数年で定年? 定年後は、リョウヘイさん宅で同棲?」
リョウヘイ「是非、そうしたいんです。でも……」
僕「タイスケさんは、来てくれない? 先月は、たまたま予定が変わったからで……定年になったら、来てくれるかもしれませんよ」
リョウヘイ「だといいんですが……」
僕「タイスケさんが既婚者とか、地元に男がいるとか……ないですよね?」
リョウヘイ「たぶん……それはないと思います」
僕「たぶん……なんですね? 確証はない?」
リョウヘイ「会うのが年2~3回の温泉旅行。普段は週1~2度メール……それだけなんです」
僕「電話やLINEは?」
リョウヘイ「タイスケさんは電話嫌いなんです。固定電話も持ってないし……。LINEも信用できないって……」
僕「LINEが信用できない?」
リョウヘイ「個人情報が流出するって言って……仕事など、最低限しか使用しないって……」
僕「……」
リョウヘイ「タイスケさんって、その気になれば、東京に日帰りで行ける場所なんです」
僕「タイスケさんは、普段から東京などに出かけて遊んでいるんですか?」
リョウヘイ「ある程度はしかたないと……思っています」
僕「タイスケさんに聞いてみましたか?」
リョウヘイ「怖くて、聞けません……っていうか、男と遊んでいてもいいんです」
僕「構わないんですか?」
リョウヘイ「僕とは数か月に1回しか会えなくて……。日帰りできる距離にゲイがわんさかいる大都会があれば……行きたくなりますよね?」
僕「ある程度の浮気は目をつぶるんですね? リョウヘイさんの方は? 地方でもそれなりの出会いはあるでしょう?」
リョウヘイ「僕は、8年間、タイスケさん以外とは寝てません」
僕「それは、すばらしい」
リョウヘイ「お互いに好きに遊んでいたら、恋愛は成り立たないですよね? 片方だけでも、貞操を守ってないと……」
僕「そうでしょうね」
リョウヘイ「ひとり暮らしって、若い時は自由でいいと思うんです。でも、老後は寂しいですよね? だから、僕は、老後をタイスケさんと暮らしたいんです」
僕「そうですね」
リョウヘイ「都会も同じじゃないですか? 若い頃は、都会は刺激的で楽しいけど……年を取ると、地方の暮らしがいいと思うんです」
僕「概ね同意します」
リョウヘイ「タイスケさんが僕の家に来てくれたら、家賃はかからない。ゲイバーやお洒落な店はないけど、都会のような混雑や行列はありません。物価も安いし……」
僕「パートナーがいれば、地方暮らしもいいですよね」
リョウヘイ「こういう話をタイスケさんにしたことがあるんですけど……」
僕「反応はどうでしたか?」
リョウヘイ「はぐらかされました」
僕「……」
リョウヘイ「やっぱり……タイスケさんには、僕以外にも男がいるんでしょうか?」
僕「タイスケさん宅に行ったことはない?」
リョウヘイ「ないです。1度は行ってみたいのですが……。『ワンルームで狭いし、居心地よくないから、温泉ホテルにしよう』って……いつもタイスケさんは言うんです」
僕「ワンルームに住んでいるのが本当なら、既婚者だとか、同棲する男がいるとか……は、ないでしょうね」
リョウヘイ「タイスケさんは『家事が嫌い。日常生活はひとりがいい』って、いつも言うんです」
僕「……」
リョウヘイ「たとえば、タイスケさんが早期退職して、僕の家に住んでくれるなら、僕も早期退職してもいいんです」
僕「2人とも退職? 収入はいいんですか?」
リョウヘイ「多少の蓄えがありますから。贅沢しなければ、タイスケさんと2人で2~30年暮らせます」
僕「そう言っても、タイスケさんは来てくれない?」
リョウヘイ「タイスケさんは、単に都会で暮らしたいのか? それとも、都会でワンナイトの浮気を続けたいのか? それとも、僕の他に男がいて、二股を続けたいのか?」
僕「それで、3者択一占いしてみますか?」
リョウヘイ「お願いします」
僕「では、タイスケさんがリョウヘイさん宅での同棲に踏み切れない理由は、①単に都会で暮らしたいのか? ②都会でワンナイトの浮気を続けたいのか? ③他に男がいて、二股を続けたいのか?」
①単に都会で暮らしたいのか?
↑「カップの3」正位置。
飲食しながら楽しく会話してます。
ゲイタウンがある都会に近い場所で住み続けたいのです。
↑「金貨の6」正位置。
若者にお金を払う男性。
都会は、お金があれば、たいていのことができます。
そういう点も、魅力に感じているのです。
②都会でワンナイトの浮気を続けたいのか?
↑「ワンドの5」正位置。
アイスホッケーで5人が入り乱れる。
ワンナイトなら、短期間に多くの人と性行為ができます。
そこも魅力に感じているのです。
↑「金貨の10」正位置。
いろいろな男性との出会い。
タイスケさんは、都会でいろいろな男性と出会ってきました。
その楽しさが忘れられないのです。
③他に男がいて、二股を続けたいのか?
↑「カップの9」正位置。
孤独を楽しむ宇宙飛行士。
タイスケさんは、気ままなひとり暮らしが好きなので、誰かと暮らしていることはないでしょう。
暮らしても長続きしないのです。
↑「剣の5」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
テニスの試合に勝ち、敗者から奪ったラケットを合わせて、2本手にしている男性。
時々会う他の男性はいるでしょう。
リョウヘイ「タイスケさんは、既婚とか、同棲の相手がいるとかは、ないのですね?」
僕「それは、いません。ひとり暮らしが好きなのです」
リョウヘイ「タイスケさんは、僕の家で2人暮らすのは、嫌なのですね?」
僕「今はそうです」
リョウヘイ「その理由は?」
僕「都会で暮らしたいのです。便利でにぎやかな面もあるし、ワンナイトの浮気もまだしたいのです」
リョウヘイ「ワンナイトだけですか? 何度も会う関係の相手は?」
僕「それもあるでしょう。ただ、長続きしてないでしょう」
リョウヘイ「そうなんですね?」
僕「都会では、恋人に毎週会うのが一般的です。ゲイタウン等でワンナイトの出会いを繰り返してると、相手にバレます。それを許さない相手が多いので、破綻するでしょう」
リョウヘイ「僕は、タイスケさんの気が変わって、僕のところに来てくれるのを待ってもいいのでしょうか? それともあきらめた方がいいのでしょうか?」
僕「最終アドバイスカードを引きましょう」
↑「ワンドの8」正位置。
鳥が同じ方向に飛んでいきます。
物事は、やがていい方に進むでしょう。
リョウヘイ「いい方に進むというのは?」
僕「タイスケさんは、年齢を重ねて、心境が変わってきます」
リョウヘイ「ほんとですか?」
僕「タイスケさんは、四捨五入すれば60歳ですよね? いつまでも遊び続けることはないでしょう」
リョウヘイ「それは、いつ頃ですか?」
僕「タロット占いは短期間向きの占いです。今年の後半には、タイスケさんの気持ちが変わってくるはずです。ただし……」
リョウヘイ「ただし?」
僕「気持ちが変わっても、関東でのお仕事があるうちは、リョウヘイさん宅に住むのは難しいでしょう」
リョウヘイ「……そうですよね。でも、定年まで待てば、僕と同棲してくれるのでしょうか?」
僕「その可能性大です。リョウヘイさんが待っていれば……」
リョウヘイ「待ちます。他にいませんから……」
僕「では、そうしてください」
リョウヘイ「わかりました。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の易タロットです。
↑「雷沢帰妹(らいたくきまい)」
若い女性が、しどけない姿で寝台に腰掛け、男性を誘うかのようです。
恋愛の場合は、道ならぬ恋や、情欲ばかりが先行する状態です。
恋愛以外では、自身の欲や希望を最優先しても、障害が多くなり、うまくいかないということです。
突っ走りたくなる時もありますが、周囲を見渡し、先のことを考える方が賢明です。
↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。