ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前の対面鑑定です。トシカズさん(仮名・40代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
トシカズ「恋愛運を見て欲しいです」
僕「お聞きしている生年月日・生誕時刻・生誕地によりますと、性欲が強い相手に振り回されたり、苦労させられたりします。結婚は……同性愛者の場合は同棲(事実婚)のことですが……総合的な判断で相手を決めるでしょう」
トシカズ「僕は同棲できるのでしょうか?」
僕「西洋占星術で見る限り、特に恋愛運を阻害する星はないです。ただ……」
トシカズ「ただ? 何かあるんですか?」
僕「感情のコントロールができなくて、損をする場面があるかもしれません。これは恋愛だけには限りませんが……」
トシカズ「僕が情緒不安定ってことですか?」
僕「情緒不安定って、もっとすごい状態です。トシカズさんの場合は、ちょっと怒ったり、嫉妬したり……というのがアダになるということです」
トシカズ「確かに、彼氏に怒ったり、嫉妬したりして別れたことはあります。でも、浮気されて、怒ったり、嫉妬したりは普通ですよね?」
僕「私自身はそう思います。が、彼氏がいても浮気するゲイ男性は、現実に少なくありません」
トシカズ「浮気されても、我慢しなければならないのですか?」
僕「我慢する人もいるでしょう。『浮気しない人』を最優先条件にして相手を選ぶ人もいるでしょう。男女も含めて『浮気問題』には正解はないです」
トシカズ「僕は、浮気は許しません。されたのがわかったら、別れます」
僕「トシカズさんがそれでよければ、いいのです。ただ、そこを我慢するとか、他の方法で乗り越えて、長く付き合う人もいます」
トシカズ「10年以上通っているゲイバーがあるんです。コロナの時も、細々と営業していて、僕は、最低でも月1回は通ってます」
僕「ゲイバーで、いい出会いはありましたか?」
トシカズ「なかったわけではありません。でも……続かないんです。最長で半年です」
僕「半年……ラブラブを楽しむなら十分ですが……パートナーになるには短すぎますね」
トシカズ「そうなんです。パートナーが欲しいのに、相手ができないんです」
僕「コロナの自粛も終わったし……他の店を開拓してもいいのではありませんか?」
トシカズ「僕ってモテるタイプに見えますか? それともモテないでしょうか?」
僕「え? モテないってことは……ないでしょう?」
トシカズ「ですよね? 今まで、何人も『イケメン』『かわいい』って言われましたから……外見は悪くないと思うんです。でも、新しい店に行っても、声がかからないんです」
僕「容姿の好みは、人それぞれですからね。(太った人が好きな)デブ専と、スリムな男性を好む人では、タイプが真逆ですから」
トシカズ「僕は、まだ需要ありますよね?」
僕「そうですね」
トシカズ「決して、高望みしてるわけではないんです。年上でも年下でもいいし、特別なイケメンでなくてもいいし、筋肉マッチョじゃ無ければ嫌だなんて、言いません。それなのに……」
僕「どんなイケメンでも、40過ぎると、20代30代ほどはモテなくなります……」
トシカズ「僕は、今でも『30代ですか?』って言われますよ」
僕「ゲイには若く見える人が多いですからね」
トシカズ「行きつけのゲイバーの常連客は、半分ぐらいは彼氏持ちなんです……」
僕「そのゲイバーで出会ったんでしょうかね?」
トシカズ「それは、人それぞれですけど……なんで、彼氏がいるのに、ゲイバーに来るんでしょうか?」
僕「え? 彼氏持ちでも、ゲイバーに行ってもいいでしょう? お酒を飲む場ですから……」
トシカズ「そうですけど……」
僕「彼氏と2人で、ラブラブで見せつけてくるのが嫌なのですか?」
トシカズ「そういうバカップルもいます。彼氏は放って、1人で来る男もいます」
僕「その店は、お酒と会話を楽しむ店でしょう? ハッテン行為(性行為)の店ではないでしょう?」
トシカズ「カラオケはありますが、ハッテン行為は無いですね」
僕「じゃあ、別に構わないじゃないですか?」
トシカズ「彼氏持ちの人たちのせいで、僕はモテない気がします……」
僕「どういう意味ですか?」
トシカズ「最近、コロナが明けて、お店に新規のお客さんが来るんです。新しい人が来ると、常連客の方も『どんな男か』と観察するし、新しい客の方も、周りを見て好みのタイプを探すじゃないですか?」
僕「新しいお客さんが、彼氏持ちの男性に目を奪われて、トシカズさんに目が行かないってことですか?」
トシカズ「まあ、そういうことです」
僕「新しいお客さんが、彼氏持ちの人を誘おうとしたら、『彼は先約済みですよ』って教えてあげればいいじゃないですか?」
トシカズ「それを言うと、『お節介』『自分で断るから、放っておけばいい』って言われちゃうんです」
僕「そうなんですね」
トシカズ「で、正論を言った僕の方が『モテる人を妬んでる』って言われて……悪役になるんです」
僕「言い方にもよるんでしょうね」
トシカズ「普通に言ってるつもりなんですけどね……。『僻みババア』って言われるんです……」
僕「え? そんなこと言われちゃうんですか?」
トシカズ「そうなんです。イケメンじゃない男が彼氏と長続きして……僕には男ができないのは理不尽で、世の中は不公平だって愚痴ったら……『僻みババア』ってあだ名にされたんです」
僕「ずいぶん口が悪いですね?」
トシカズ「おまけに、そんな僻んでばかりだから男ができないんだって、言われました……」
僕「……」
トシカズ「そんなこと言う方が僻んでますよね?」
僕「というと?」
トシカズ「僕がイケメンだから僻んでるんですよね?」
僕「イケメンって、人によって基準が違うんですよね」
トシカズ「そうですか?」
僕「誰が見てもイケメンって……存在はします。でも、イケメンじゃない男を選ぶ、ブサイク専もいます」
トシカズ「でも、ブサイク専は少数じゃないですか?」
僕「一般的な、俳優のようなイケメンを選ばないゲイは結構いますよ。ブサイク専・デブ専・(中高年好きな)フケ専・(老人好きな)オケ専……。ひげ面で強面でガッチリ体型の中年男性なんて、世間でいうイケメンではありませんが、ゲイの世界では人気ですよね?」
トシカズ「でも、実際に、僕を『イケメン』と呼ぶ人がいるんです」
僕「ゲイバーでそう言われたのですね?」
トシカズ「そうです」
僕「その時、お店にはお客と従業員、合わせて何人いましたか? その中の何人がトシカズさんを『イケメン』と褒めたのですか?」
トシカズ「全部で10人ぐらい居て、お客の1人が僕を『イケメンくん』と呼んで、ママ(男性)と店子の2人も同じように呼んでくれました」
僕「ということは、残りの7人くらいは『イケメンくん』とは呼んでない?」
トシカズ「でも、否定しませんでしたよ」
僕「否定しませんよ。悪口に受け取られてしまいますから……」
トシカズ「……残り7人は、心の中では否定していたんですか?」
僕「先ほど言ったように、イケメンの基準は人それぞれですから……」
トシカズ「でも……3割は、僕をイケメンと思った……」
僕「2人はお店の人でしょう?」
トシカズ「お世辞だって言うんですか?」
僕「真実はわかりません。でも、社交辞令だと思った方がいいですよ。謙虚な人の方がモテます」
トシカズ「……」
僕「イケメンと言われたら、嬉しいのはわかります。でも、信じちゃダメです。社交辞令かもしれない……。たとえ本心であったとしても、その人に彼氏がいたら、せいぜい浮気相手にされるだけです」
トシカズ「浮気相手はいやです」
僕「だったら、スルーした方がいいです」
トシカズ「疑い深くなれってことですね?」
僕「人を褒めて有頂天にさせる人がいます。その人に悪気がないにしても……。簡単にその気にならない方がいいでしょう」
トシカズ「……」
僕「その方が、人に振り回されません」
トシカズ「……今まで、何人も、振り回されてきました」
僕「人がいいんですね、トシカズさんは……」
トシカズ「イケメンとかなんとか言ってきたから……幸せになれるのかと思っていたら、すぐに浮気されたり、二股かけられてたり……」
僕「気が多いゲイ男性って、いっぱいいますからね」
トシカズ「だまされないように……見抜かなければならないんですね?」
僕「タロットでアドバイスカードを引いてみませんか?」
トシカズ「やってみます」
僕「裏返しのゲイタロットカード78枚があります。気になる1~2枚をめくってください」
トシカズ「では……これと……これを」
↑「ワンドの9」正位置。
不機嫌な顔でパブを去る若者。嫌な思いをしたのでしょう。
自分にとってマイナスが大きいと思うなら、距離をとってもいいでしょう。
↑「ワンドの若者」正位置。
舞台の照明を取り付ける若者。演劇を成功させるためには地道な準備が必要です。
「通信」という象意もありますから、SNS等を利用して、新たな出会いのための準備がいいでしょう。
トシカズ「ゲイバーに行くのはやめて……SNSですか?」
僕「アプリでもいいですよ」
トシカズ「顔写真を載せて?」
僕「いいですよ。ただし、『イケメン』と言ってくる人をよく見極めましょう」
トシカズ「わかりました。騙されないようにします。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日のゴーストタロットです。
↑「剣のエース」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
剣は仕事の象徴。リバース(逆さま)ですから、新しい仕事は始まりません。
タイミングを見計らいましょう。
↑「金貨の10」正位置。
海辺に来た男女に子どもの霊が抱きついてます。
子どもの霊は、男女にとって、亡くしたばかりの子ども達かもしれない……。
そうだとしても、ゴーストタロットですから、悪い意味ではありません。
家族の心の結びつきが大事だと言っているのです。
2枚を合わせ読むと、
仕事が停滞しています。しかし、焦る必要はありません。
今は、家族のために心と時間を使いましょう。そういう時期なのです。
↓占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。