ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

 

ユキヒトさん(仮名・20代男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ユキヒト「僕はゲイではないんですけど……好奇心で男友達と性行為みたいなことにハマってしまってます」

 

僕「そのお友達との関係を、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

ユキヒト「ノリト(仮名・20代男性)です。今、僕は生まれ育った県を離れて、ある職業の訓練をしているんですが……そこで一緒になり、今年からルームシェアしてます」

 

僕「20代男性同士でルームシェアするのは珍しくないですよね。ただ、あくまでもルームメイトで、性行為をする関係になるのは、何らかの意志やきっかけがないと……(ならない)」

 

ユキヒト「僕たちがしている職業訓練は、男ばかりですが、年齢が幅広くて……ノリトとは同い年なので、すぐに仲良くなりました」

 

僕「仲良くなって、ルームシェアすることになったんですね?」

 

ユキヒト「その職業訓練って、けっこうハードで、朝から夜までなんです。家には寝に帰るだけなので……だったらルームシェアして家賃浮かせようって、なったんです」

 

僕「それで……性行為に?」

 

ユキヒト「2人で1Kに住んだんです。布団2つ並べて……」

 

僕「お互いのプライバシーはないですね」

 

ユキヒト「寝に帰るだけだから……いいかと。で、寝る前にストレス解消でスマホでAV見てて、『これ、すごいぞ』と教え合うようになって……」

 

僕「寮などで個室がない時は、よくトイレに籠って1人になってマスターベーションするとか聞きますが……」

 

ユキヒト「ノリトとは仲いいので、同じ動画見ながらオナニーするようになって……抜き合いもするようになって……」

 

僕「思春期の男子ではよくあることでしょうが……同性愛の要素がない人は、すぐに飽きたり……」

 

ユキヒト「僕もノリトもゲイではないです。でも……なぜかハマって……最近は動画なしでも……」

 

僕「AVを見なくても、お互いの肉体だけで興奮して……ってことですよね?」

 

ユキヒト「まあ、そうです。男は刺激されれば、反応しますよね?」

 

僕「性行為と言っても、いろいろですが……。ノンケ(異性愛)同士だと、抜き合いはしてもキスは嫌だとか……」

 

ユキヒト「僕たちは……キスもしますね。お互い全裸になって重なっていると、盛り上がってきて……何でもできちゃうんですよ」

 

僕「何回ぐらいしたか……聞いていいですか?」

 

ユキヒト「僕たちの性行為の回数ですか? ほぼ毎晩です。ルームシェアして半年ですから、100回は超えてます」

 

僕「好奇心とかのレベルではないと思いますが……」

 

ユキヒト「そうですね。最初は好奇心でしたけど……今は違いますね」

 

僕「今も、単なる友情ですか?」

 

ユキヒト「ノリトって、明るく素直ないい奴なんです。訓練の先生や先輩たちに可愛がられて、頭撫でられたり、肩抱かれたりしてていて……。正直言って、僕は怒りを抑えるのが大変です」

 

僕「嫉妬ですね?」

 

ユキヒト「自覚してます。その夜は、ノリトを3回いかせるまで寝させません」

 

僕「ユキヒトさんが明らかに嫉妬した時の……ノリトさんの反応は?」

 

ユキヒト「ノリトは無抵抗です。僕がちょっと痛くしても……耐えてます」

 

僕「既に、お2人ともノンケ(異性愛)とは言えないのでは?」

 

ユキヒト「でも、まだ……セックスはしてません」

 

僕「アナルセックスのことですか?」

 

ユキヒト「はい。でも……実はノリトを犯して、自分のモノにしたくなってきています」

 

僕「ノリトさんは何て?」

 

ユキヒト「ノンケ(異性愛)に戻れなくなるから、やめようって言ってます」

 

僕「もう、戻れないのではないですか?」

 

ユキヒト「2人とも故郷に彼女がいるんです」

 

僕「そうなんですか?」

 

ユキヒト「ノリトなんか、彼女と同棲中ですから……」

 

僕「ノリトさんは、彼女との同棲を中断して、職業訓練に来てるんですね?」

 

ユキヒト「そうです。来年春には2人とも故郷に戻ります。ノリトは彼女と結婚すると言ってます」

 

僕「ユキヒトさんも?」

 

ユキヒト「僕は、今の彼女と結婚するかはわかりません。その前に、自分がノンケ(異性愛)に戻れるか……」

 

僕「ユキヒトさんとノリトさんの故郷は……?」

 

ユキヒト「違う県です。離れていて、日帰りは無理です」

 

僕「来年には別れてしまうってことですね?」

 

ユキヒト「僕は……別れたくありません」

 

僕「そうなりますよね。ノリトさんは何て?」

 

ユキヒト「ノリトは『俺もユキヒトと離れたくないが……彼女と結婚の約束してるから』って……」

 

僕「……」

 

ユキヒト「どうしたらいいか……わかりません。占ってもらえませんか?」

 

僕「3者択一占いをしましょう。①来年春、2人とも故郷に帰り、それぞれの彼女とつきあう。②来年春、2人で都会に出て同棲を続ける。③来年春、2人とも故郷に帰るが、時々、泊りがけで会う。 どうですか?」

 

ユキヒト「②は『駆け落ち』ですね? 男同士の駆け落ちなんて、ドキドキします。禁断の愛って、それだけで燃えますよね?」

 

僕「何年も一緒にいると、禁断の愛などという感覚はなくなりますよ。ドキドキもしないですし……」

 

ユキヒト「僕たちって、結局、スリルや刺激を求めているだけなのでしょうか?」

 

僕「……タロット占いしましょう」

 

ユキヒトさんの現状を表すカード↓

↑「月」正位置。

男性同士の行為に夢中です。「セックス」するようになるのも時間の問題です。

ただし、カミングアウトなど、周囲との関係性が問題になります。

 

①来年春、2人とも故郷に帰り、それぞれの彼女とつきあう。

↑「正義」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

収監された同士が求めあっています。別れて離れるほど、思いは募るでしょう。

 

↑「死」正位置。

どちらかが死亡するわけではなく、それほどの喪失感ということです。

失ってはじめて、いかに愛していたかわかるのです。

 

②来年春、2人で都会に出て同棲を続ける。

↑「金貨の5」正位置。

「困難」を表します。絵の男性はケガしています。しかし、恋人が支えてくれます。

困難があっても、助け合っていける……ということです。

 

↑「金貨の10」

いろいろな男性との出会いを表します。

都会にはゲイ男性が多く暮らしてます。たくさんの仲間と知り合うことになるでしょう。

 

③来年春、2人とも故郷に帰るが、時々、泊りがけで会う。

↑「剣の2」正位置。

電話を待つ男性。連絡を待つ焦りを何とかして鎮めようとしています。待つ間がつらいでしょう。

 

↑「金貨の2」正位置。

太極拳をしています。心と体の調和が大事です。

慎重に行動し、沈着冷静を忘れないことです。

 

ユキヒト「僕とノリトとは、既に離れられない関係で……恋人同士ってことですか?」

 

僕「ご自分でも、そう思いませんか? どうしてもゲイにはなりたくないですか?」

 

ユキヒト「ノリトと一緒なら、ゲイでもなんでもいいです」

 

僕「ですよね? それほどの関係に既になっています。だから『①来年春、2人とも故郷に帰り、それぞれの彼女とつきあう』は、やめた方がいいでしょう」

 

ユキヒト「『②来年春、2人で都会に出て同棲を続ける』と『③来年春、2人とも故郷に帰るが、時々、泊りがけで会う』では、どちらがいいのですか?」

 

僕「結論を言うと、どちらもアリです。ただし、どちらもリスクはあります」

 

ユキヒト「リスク? ②の『いろいろな男性と出会う』というのは、別れて他の男と付き合うのか? それともどちらかが男と浮気するのか?」

 

僕「都会で、いろいろなゲイ男性と知り合うことは間違いないでしょう。ただの知人・仲間で終わるか? 浮気相手になってしまうか? 2人は別れて、他の男と付き合うか? それは、お2人次第です」

 

ユキヒト「②の『困難』って、同性愛者として生きる困難ですね?」

 

僕「そうですね。今のところ結婚制度はないし……すべての人から認知されているとは言えません。家族はともかく、彼女が別れに同意するか、わからないですよね?」

 

ユキヒト「③の『待つのがつらい』とか『沈着冷静に』とか……女性と結婚して、ノリトとの関係を続けることの難しさ……ですか?」

 

僕「そうです。『ブロークバックマウンテン』という映画をご存じですか?」

 

ユキヒト「題名は聞いたことあるような……」

 

僕「2005年にアカデミー賞に輝いたアメリカゲイ映画の傑作です。1960年代、ゲイが認められなかった頃に、2人の男性が妻に隠れて逢瀬を重ねるという切ない恋愛映画です」

 

ユキヒト「妻に隠れて会っても……同性の友人なら、バレない気もします」

 

僕「女性の勘って鋭いですよ」

 

ユキヒト「③はダメってことですか?」

 

僕「タロット占いで言うと、先ほども言ったように、②も③もアリですが、両方にリスクがあります」

 

ユキヒト「完璧な道はないってことですね?」

 

僕「ノンケ(異性愛)の人にも、それぞれリスクはあります」

 

ユキヒト「ゲイ占い師さんに相談したら、『お前はゲイだ。自覚しろ』って言われるかと思ってました」

 

僕「女性も愛せるなら、バイセクシャルでしょう。自分を知り、自分に正直に生きることが、悔いのない人生につながると思います」

 

ユキヒト「僕自身は②にしたい……と思いました。でも、ノリトは……『③がいい』って言いそうです」

 

僕「どちらにせよ、お2人の意見が一致するといいですね」

 

ユキヒト「そうなんです。ノリトだけ彼女と結婚してノンケ(異性愛)に戻り……僕だけゲイになってしまうのが……1番怖いです」

 

僕「よく話し合ってください」

 

ユキヒト「わかりました。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のゴーストタロットです。

 

↑「カップの7」正位置。

窓の外のカップは、すべて幻想です。

夢や理想を思い描くのは悪いことではありません。

ただし、それを現実と混同してはいけません。

 

↑「カップのキング」正位置。

カップは心の象徴。トランプでいうハートです。

心優しく繊細な年長男性を表します。

 

2枚を合わせ読むと、

今日明日であなたが会う年長男性は、優しい「いい人」です。

非現実的なことを口走ったとしても、非難する必要はありません。

見守りましょう。

あなたが現実を把握していればいいのです。

 

↓ 占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)