ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前の対面鑑定です。

 

タツヤさん(仮名・30代前半ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

タツヤ「去年から同棲している彼氏と、けんかばかりで……どうしていいかわかりません」

 

僕「彼氏さんのことを、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

タツヤ「ヤスヒロ・40代前半です。アプリで知り合いました」

 

僕「けんかの原因は、たとえば、どういうことですか?」

 

タツヤ「料理の味付けとか……掃除の際に家具をどかすとか、どかさないとか……洗濯物の干し方とか……」

 

僕「家事に対することですね? 家事の分担は……?」

 

タツヤ「ほぼ、僕がしてます」

 

僕「ヤスヒロさんは、ご自分は家事をしないで、タツヤさんの家事に文句を言うのですか?」

 

タツヤ「住んでいるのはヤスヒロが買ったマンションで……食費や光熱費も、ヤスヒロが払っているので……」

 

僕「タツヤさんは……言わば主夫なんでしょうか?」

 

タツヤ「時々、バイトはしてます……スマホ代や洋服を買う金が必要なので……」

 

僕「たとえば、料理の味付けは、お2人の妥協点を見出すとか……」

 

タツヤ「ヤスヒロが言った通りに作ってます。掃除も洗濯も、ヤスヒロが言ったことは、次から守るようにしてます」

 

僕「……それでも、ヤスヒロさんは褒めてくれない?」

 

タツヤ「ヤスヒロは僕と別れたいんです。だから、小さなことでも文句を言って……僕をキレさせようとしているんです」

 

僕「ヤスヒロさんが別れたいという1番の理由は……?」

 

タツヤ「……偏見なんです」

 

僕「偏見? ヤスヒロさんがタツヤさんに対して、偏見を持っているのですか? でも、同棲しているんですよね?」

 

タツヤ「ヤスヒロは……僕の過去に対して、偏見というか、嫉妬しているんです」

 

僕「偏見と嫉妬って、違う感情と思うのですが……」

 

タツヤ「僕は……20代前半の頃、ウリ専ボーイ(男性版風俗)してたんです。そのことに関して、ヤスヒロには偏見があるとともに、僕が過去に相手したお客たちに嫉妬しているんです」

 

僕「ボーイをしていた過去を、ヤスヒロさんに話したら……ヤスヒロさんの態度が変わったのですか? それとも……ヤスヒロさんがもともとお客さんだった……?」

 

タツヤ「いえ、ヤスヒロはお客じゃありません。ボーイをしていたことも、話すつもりなかったです。でも、前に書いた履歴書を見られてしまい、『この空白期間は何していたの?』って言われて……」

 

僕「ボーイをしていたことは履歴書に書きにくいので、空白にしていたんですね?」

 

タツヤ「ヤスヒロに『まさか、金持ち男に養われていたの?』って言われたから……『自分で稼いでいた』『その辺のサラリーマンより収入多かった』って言い返して……つい……ボーイの経験を言ってしまった……」

 

僕「ヤスヒロさんの反応は?」

 

タツヤ「ヤスヒロの顔色が変わるのが、わかりました……どんな思いで僕がカラダ売っていたのか……そんなこと、ヤスヒロにはどうでもよくって……ただ……売春した汚れた人間って思ったんです……きっと」

 

僕「ボーイを何年ぐらいしていたんですか?」

 

タツヤ「3年半です」

 

僕「学校を卒業して……就職してから……ですか?」

 

タツヤ「高校卒業後、専門学校行ったんですが……その分野は自分に合わないとわかったんです。それで、半年で辞めたんですが……家が貧乏で……他の専門学校に入り直すには自分で学費を稼がねばならず……ボーイをしたんです」

 

僕「3年半もしたということは、売れたんですね?」

 

タツヤ「最初は、かなり売れました。だんだん売れなくなってからは、何でもやりました」

 

僕「他のバイトとか?」

 

タツヤ「売れなくなってくると、ゲイAVのモデルとか、紹介されるんです」

 

僕「そういう……リスクある仕事もして……」

 

タツヤ「はい、10代から自力で稼いで、生きてきました。体を売ることに関して偏見を持っている人がいるのは知ってます。でも、パートナーにそれを言われると……(つらい)」

 

僕「話戻りますが、3年半ボーイをして……他の専門学校に入り直したんですか?」

 

タツヤ「いえ……結局、専門学校には行かず……就職もできず……でした」

 

僕「それからは、アルバイト……ですか?」

 

タツヤ「そうですね。……サポートもしましたけど……」

 

僕「サポートって……個人的な愛人契約みたいなものですよね? 3年半のウリ専ボーイの他に……ですか?」

 

タツヤ「そうです。ボーイを辞めてから……5年ぐらいしてました」

 

僕「ウリ専ボーイとサポートを合わせると……8年半、カラダを売ってきたのですね?」

 

タツヤ「僕は学歴ないし、手先も不器用ですが、年上男性には受けがよかったんです。ボーイって、カラダを提供するだけって思われがちですが……会話や表情でお客さんにいい印象持ってもらわないと、リピーターになってもらえません。究極の接客業で、僕に向いていたんです」

 

僕「ヤスヒロさんにも、そう説明されたのですか?」

 

タツヤ「はい。ヤスヒロだって、ゲイデビューして20年以上、たくさんの男と出会って、寝てきたはずです。ベッドですることは、ウリ専ボーイもシロウトも同じ。なぜ、ボーイの経験があるだけで、汚れてるように見られてしまうのか……」

 

僕「後だしで言われると、不信感を抱きやすいですね」

 

タツヤ「後だし? 最初にボーイだったことを言わなかったのがよくないんですか? 過去の元カレの話を、初めからする人はいないでしょう?」

 

僕「元カレについては、聞かれなければ言わなくても良いでしょう」

 

タツヤ「ですよね?」

 

僕「でも、お客さんは元カレではないですよね?」

 

タツヤ「それはそうです。仕事でカラダを売るのと、プライベートのセックスと、区別つけてます」

 

僕「でも、やることは同じなのですよね? 相手からすると、違いがわからないのです」

 

タツヤ「ヤスヒロは……僕がサポート目的で同棲していると……思っているのですか?」

 

僕「そこを話し合ってみてはいかがですか?」

 

タツヤ「僕は、ヤスヒロのこと、好きですよ。お客だなんて、思ったことありません。僕の中で、恋人とお客さんは明確に違うんです」

 

僕「ヤスヒロさんも、タツヤさんを好きだと思いますよ。好きだからこそ、タツヤさんの過去にこだわり、愛し愛される仲になりたいんです。愛すると、嫉妬のあまり、疑い深くなるんですよ」

 

タツヤ「ヤスヒロは……『引っ越し代だけ出してやる。早く出ていけ』って言うんです」

 

僕「タツヤさんが、ヤスヒロさんを愛し、大事に思っているということを伝えるしかないでしょう」

 

タツヤ「なぜ? 半年以上一緒に住んでいるのに……なぜ、ヤスヒロに伝わらないのですか?」

 

僕「多くの人は、好きな人でないと、セックスしたくないものです。最初は好きでも『なんか違うな』と思ったら、次は会わない……。でも、カラダを売る人は、お金を払ってくれるなら、まったく好きでない人とも、セックスし続ける……そうでしょう?」

 

タツヤ「お客の99%は、好みのタイプではありませんでした。セックス=苦痛で、料金=我慢料でした」

 

僕「よく、3年半……耐えましたね」

 

タツヤ「ヤスヒロからも……そういたわってほしいです。嫌いなタイプの男にカラダを差し出すとともに、そいつを愛撫しなければならなくて……。本音では、突き飛ばして逃げたかったのに、喜んでいる演技をしなければならなくて……頭おかしくなりそうでした」

 

僕「ウリ専ボーイが、そこまでする仕事だと知っているから……『自分は騙されているのではないか?』という疑念が湧くのです」

 

タツヤ「僕は、どうすればいいでしょうか?」

 

僕「ここに裏返しのゲイタロット78枚があります。気になる1~2枚をめくってください。アドバイスカードになります」

 

タツヤ「では、これと……これ」

 

↑「剣の若者」正位置。

パソコンに向かう青年です。

 

↑「金貨の男」正位置。

肉体労働の男性です。

 

2枚とも、労働を表しています。働きましょう。

 

タツヤ「働く……? 家事じゃダメですか?」

 

僕「女性の主婦の場合、子育てがあったり、家や庭が広くて、手入れが大変だったり……家事だけでも大変な場合があります。でも……」

 

タツヤ「男の主夫はダメなんですか?」

 

僕「ヤスヒロさんが、タツヤさんに主夫を望んでいるなら、OKです。でも、違いますよね?」

 

タツヤ「ヤスヒロは、僕に『金目当てのやつは要らない』って、ひどい言葉を言うんです」

 

僕「ひどい言葉に対して、言葉だけで言い返しても、ヤスヒロさんは納得しないのでしょう? だったら、行動で示すしかありません」

 

タツヤ「でも……履歴書が空白だらけの僕が面接に行くと、いろいろ聞かれて……結局、不採用なんです」

 

僕「アルバイトでも、パートでもいいじゃないですか? 毎日せっせと働いて、ヤスヒロさんといるのは『楽したいから』『養ってもらうため』ではないことを証明しましょう」

 

タツヤ「バイトやパートって、きつい割に給料少ないんですよ」

 

僕「気持ちはわからなくもないですが……『楽をしたい=好きでもないヤスヒロさんと暮らす』って、誤解されたくないですよね?」

 

タツヤ「それはそうです」

 

僕「だったら、ちょっとがんばりましょう。タツヤさんが『食費は入れるから』ってなれば、ヤスヒロさんの態度も変わってきますよ……」

 

タツヤ「でも……毎日朝から夕方まで働いて……家事もしてってなると……きつくて大変です」

 

僕「たくさんの人が、そうしてますよ。タツヤさんにもできますよ。ヤスヒロさんの信頼を得るためですよ」

 

タツヤ「……わかりました。毎日働けるバイトを探してみます」

 

僕「うまく行くことを願っています」

 

タツヤ「ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日の観音オラクルカードです。

↑3「空の踊り子の開花」

 

観音様が、創造的なエネルギーや光を、空で踊らせています。あなたは、それを受け取り、ともに踊りましょう。

 

観音様は神聖な女性の力の存在です。「陰」や「受け身」の象徴です。

 

今、あなたが自分から行動する必要はありません。「流れ」に身を任せるべきです。

お導きに感謝し、喜びをかみしめましょう。

 

あなたには、まるで磁石のように、必要なものが引き付けられてくるからです。あなたは受け取るだけでいいのです。

 

↓ 占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)