ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前の対面鑑定です。
タイキさん(仮名・40代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
タイキ「もう40代後半なんですけど……お付き合いらしいことをしたことがありません」
僕「男性とも女性とも?」
タイキ「小学生の時からゲイを自覚しています。女性にはまったく興味ありません」
僕「男性とのお付き合いもない? 出会いを求めても、その場限りの体の関係で終わることが多いですからね」
タイキ「そうなんです。アプリや何やらで出会っても、ホテル行ってことが終わるとそれっきりなんです」
僕「ちゃんとしたお付き合いを求めるゲイ男性も少なくないですが……そういう人は相手ができると出会いの場から身を引くので……ワンナイトを求める人ばかりが残ってしまうんですよね」
タイキ「僕は、セックスそのものよりも、その周辺に興味があるんです」
僕「添い寝とかですか?」
タイキ「そうです。あと、目が覚めたら、2人でコーヒー飲んで……手をつないで散歩に行って……途中のお洒落なカフェでブランチしたり……憧れます」
僕「いいですね」
タイキ「いいですよね? 先日会ったゲイ友に話したら、笑われました。『くだらない妄想してないで相手探しなさい』って」
僕「私はいいと思いますよ。妄想って、誰にも迷惑かけないし、いつでもどこでもできるし、お金もかからない……。最高の趣味と言えますよ」
タイキ「ですよね? 僕はどんどん妄想が膨らんで……妄想彼氏に名前までつけてしまいました」
僕「なんて名前なんですか?」
タイキ「『レン』です。年は僕より1個下なんですが、いつも少し背伸びしていて、時々亭主づらしてきて、イケメンってほどではないけど、笑顔がかわいくて……。あ、ひきました?」
僕「いえいえ。妄想して、楽しい気分になるっていいことですよ」
タイキ「ですよね? でも、こういう話を他の人にすると馬鹿にされるんです」
僕「馬鹿にしない人にだけ話せばいいですよ」
タイキ「さっき言った朝の散歩コースも、お洒落なカフェも、僕の家の近くにあるんです」
僕「いつでも行けますね?」
タイキ「10年前に、部屋を探していた時に両方見つけて……」
僕「その散歩コースとカフェが近いから、そのお部屋にしたんですね?」
タイキ「そうなんです。その散歩コースは時々歩くんですけど……カフェには1度も入ったことがありません」
僕「彼氏ができたら入りたい店なんですね?」
タイキ「そうなんです。1人で先に入ったら、レンに悪い気がして……」
僕「……」
タイキ「今、笑いました?」
僕「いえ、馬鹿にして笑ったのではなく、微笑ましいって思ったんです」
タイキ「失礼しました。僕って、ひがみっぽいですね」
僕「好きな人とあれしよう、これしようって考える時が1番幸せですよ」
タイキ「え? 実際に行動に移した時の方が幸せでしょう?」
僕「その通りに行動出来たら幸せですが……現実はそうならないことの方が多いですから」
タイキ「そうなんですか?」
僕「たとえば、2人でBL原作のゲイ恋愛映画を観たいと思っていたら……彼氏が『BLは嫌いなんだ。モノクロの古いコメディ映画が見たい』って言ったら?」
タイキ「昔のコメディですか? 興味ないですね」
僕「友人と映画に行くのだったら、共通の観たい映画があれば行く……なければ行かない……それで済みますが……」
タイキ「彼氏と好みが合わなければ……一緒に行けなくて寂しいですね」
僕「だから、妄想してる方が、そういう現実のハードルが一切なくて、楽しめますよ」
タイキ「でも……僕はこのままでいいんでしょうか? この前……と言ってもコロナの前なんですが……アプリでやり取りした1歳下のゲイの人に幻滅したんです。レンならこんなこと書いてこないって……」
僕「妄想彼氏レンくんの存在が、現実の彼氏探しの邪魔になっている?」
タイキ「レンのことは考えない方がいいかもって……何度も思ったんです。でも、ふと気が付くとレンのことを妄想している……」
僕「アドバイスカードを引いてみましょう? ここに裏返しのゲイタロットカード78枚があります。気になる1~2枚をめくってください」
タイキ「では……これと……これ」
↑「カップの若者」正位置。
若者が巻貝に耳を付け「海の音」を聞いています。
「海の音」はロマンティックですが、意味はありません。
でも、それでいいのです。
想像を膨らませることができるのは人間だけです。
「想像」「妄想」は、ある意味、人間ならではの趣味なのです。
誰にも迷惑かけないのですから、恥じる必要はありません。
↑「カップの10」正位置。
ゲイカップルが子育てするという、日本ではなかなかない事例です。
が、妄想ならいくらでも可能です。
タイキ「妄想して……これからもレンとともに生きて……いいのですか?」
僕「いいんですよ。誰かを恨んだり、ねたんだりして、眉間に皺寄せて生きるより、妄想彼氏とラブラブルンルンしてニコニコ生きる方がずっといいじゃありませんか?」
タイキ「でも……誰かに話すと笑われたり……変人扱いされたりします」
僕「話す必要ないですよ。言いたかったら、SNSなどに書けばいいですよ」
タイキ「妄想小説を?」
僕「正直でいたければ、妄想という断り書きを入れればいいし、そういうことにこだわりがなければ、そのまま書いてもいいでしょう」
タイキ「現実には、ますます縁遠くなりますね? レンと比べてしまって……」
僕「では、妥協して、レンくんとかけ離れた男性と付き合いますか?」
タイキ「それは……その気にならないです」
僕「じゃあ、仕方ないじゃないですか? 無理しても続きませんよ」
タイキ「……そうですね」
僕「幸せになる近道は、自分を受け入れることです」
タイキ「自分の妄想好きを受け入れる?」
僕「自分を否定すると、相当つらいですよ。妄想彼氏って、つらい思いまでして否定しなければいけませんか?」
タイキ「レンを否定し、レンがいなくなったら、僕には誰もいなくて……寂しいです」
僕「だから、誰かと出会うまで、レンくんと楽しめばいいじゃないですか?」
タイキ「さっき話した……笑っていた友人は『そのうちに妄想と現実の区別がつかなくなるわよ』って……」
僕「その可能性ありますか?」
タイキ「いえ……区別はできています。区別した上での妄想です」
僕「なら、いいじゃないですか?」
タイキ「家の近くに心療内科クリニックができたんです。もし、レンが実在するかどうかわからなくなったら、そこ行こうって思ってます」
僕「準備万端じゃないですか」
タイキ「……よかったです。『そんな妄想やめて、現実に向き合いなさい』って言われるかと思ってました」
僕「1人の時間をどう過ごすかって大事ですよ。妄想は誰でもできるとは限らない。無害で幸せな妄想ができるなら、大いに楽しめばいいですよ」
タイキ「……ありがとうございました。僕はダメ人間じゃないかと思ったので……」
僕「複雑な妄想を楽しめるって、知的な証拠ですよ。恥じる必要はありません」
タイキ「ありがとうございました。何かあったら、またお願いします」
僕「レンくんほどではないが、まあまあの男性と出会って、レンくんとどっちにしようかと迷ったら、喜んで占いますよ」
タイキ「ありがとうございます。そんなことが起きたら、是非お願いします」
僕「その時は、こちらこそお願いします」
タイキ「ありがとうございました」
僕「ありがとうございました」
さて、今日のゲイタロットです。
↑「剣の2」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。
男性が座っています。傍らには電話。電話を待っているのでしょう。
リバース(逆さま)ですから、電話(連絡)は来ません。
↑「ワンドの10」正位置。
男性が犬を連れて歩き出しています。向こうには何も見えません。
あなたに今、必要なのは自分から行くことです。
目標設定とか、ゴールを決めてからとか、考えなくていいのです。
前に進みましょう。進む方向は決まっているのですから。
↓ 占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。





