ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

先日観たドキュメンタリー「ETV特集 二風谷に生まれて~アイヌ家族100年の物語~」

 

北海道には先住民であるアイヌ民族がいることは誰でも知っているだろう。

現在、北海道に1万数千人以上のアイヌ民族が存在していると言われるが、「アイヌ民族であるかどうか」の定義が専門家の間でも定まっておらず、「1万数千」という数字にも疑問を持つ人がいる。

*関東にも数千人が存在すると言われている。移転や引っ越しの自由があるのだから、当然の話である。

 

まったくの一般人でド素人の僕だが、両親や祖父母のいずれかにアイヌ民族をもつ「日本国民」は「1万数千人」よりはるかに多くいるのではないかと、個人的に想像している。

 

根拠は、今回や過去のドキュメンタリーなどでのアイヌ民族自身の証言。

「アイヌ民族であることでひどい差別を受け、進学や就職で引っ越した際に言わずに隠した」

「自分がひどい差別を受けたので、子どもには『普通の日本人』として生きて欲しいと願った」

「アイヌ語やアイヌ文化は、禁止された時期もあったし、子どもには敢えて伝えなかった」など。

 

つまり、アイヌ民族にルーツを持つが、公表しないという人々が膨大に存在するのではないかと考えるからだ。

 

およそ10年前、同棲する日本人ゲイ男性Tommyと北海道旅行した際、白老コタンと阿寒湖コタンに行った。そこでアイヌ民族の方から聞いた言葉「アイヌ民芸店をやっているが、子どもは東京で働いていて、まったく帰ってこない」。

 

東京で暮らしてアイヌ民族と関わらないで暮らしている人もいる一方で、アイヌ文化を継承する人の中には「本州や九州出身の(アイヌ民族の)配偶者もいる。いわゆる「和人(大和民族)」である。当然、アイヌ民族と和人の両方のルーツを持つ人もたくさんいる。

 

僕は東北地方で生まれ育った。小学校高学年の時、社会科クラブに属し、郷土の歴史を調べに同級生と市役所を訪ねた。

 

そこで知ったのは、僕の故郷の歴史の始まりは「坂上田村麻呂の蝦夷征伐」だということ。つまり、もともとは「蝦夷」と呼ばれる人たちが住んでいて、京都の朝廷の支配の外だった。それを坂上田村麻呂率いる朝廷軍が武力で征服し、「日本」に組み込んだのだ。

 

更に驚いたのは、今も残る故郷の市名はアイヌ語起源だということ。ただし、「蝦夷」と「アイヌ民族」が同一でないと、最近の遺伝子研究でも言われている(はっきりとは解明されてない)。縄文時代に東北地方で「蝦夷」と呼ばれた人々が土器(縄文式土器)を使っていたのに対し、北海道アイヌ民族は石器や鉄器を使用し、土器を用いた形跡はない。

 

しかし、僕の故郷だけでなく、東北地方には数多くのアイヌ語由来の地名が存在する。つまり、アイヌ語を使う人々が一定数以上、一定期間以上、東北地方に住んでいたのだ。

 

僕自身のルーツは……わからない。僕の先祖のことは、祖父母(明治時代)以後のことしか知らないからだ。しかし、母方は「蝦夷」ではなく、おそらく渡来系(弥生人)だろう。母の実家は地元で有数の地主だったからだ。平安時代などに、西日本から来た人々が耕作地に適した土地に入植して豊かになり、「蝦夷」は谷や荒れ地の耕作不適地に追いやられ、貧しい人が多かったというからだ。

 

とはいえ、平安時代どころか、江戸時代の僕の先祖のことすら不明なのだから、やはり「僕のルーツはわからない」。

 

ということで、アイヌ語地名の残る地域で生まれ育ったものの、僕自身のアイヌ民族との関係は不明だが……よく考えると、縁というか偶然はある。

 

僕の占いの師である峰ゆり子先生が北海道苫小牧市に住んでいるのだ。苫小牧市のある胆振支庁は、隣の日高支庁と並んで、アイヌ民族が最も多く暮らす土地。*峰ゆり子先生のご先祖も、そのご主人のご実家も本州です。

 

アイヌ語を母語とする人は、もはやほとんどいないと言われている。一時期、アイヌ語が禁止されていたからだ。アイヌ文化も一時期衰退した。しかし、近年、アイヌ民族を中心にアイヌ語やアイヌ文化の復権が始まっている。

 

僕自身は、やはり、かなりの確率で「和人(大和民族)」でしょう。が、アイヌ語で「和人」を「シサム(良き隣人)」というのです。今後もアイヌ民族の「良き隣人」でいることを心がけます。

 

さて、今日のゲイタロットです。

↑「カップの賢人」正位置。

2人のボクサーが目につきますが、「賢人」はレフェリーを指します。

 

あなたは先頭切って戦うファイターではなく、地味だけれども大切な調停役です。

 

↑「運命の輪」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

正位置なら「今がタイミング」という意味ですが、リバース(逆さま)ですから、タイミングは今ではありません。

 

2枚を合わせ読むと、

あなたは調停役です。骨が折れるわりに目立たない存在でしょう。しかし、なくてはならないのです。

そして、あなたが最も活躍するのは今ではなく、もっと先です。今後も持続的に役目を果たすのです。

 

↓ 占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)