ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前の対面鑑定です。

 

ヒデヤさん(仮名・40代ゲイ男性・関東在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ヒデヤ「数年前に母親と弟にカミングアウトしたのですが……後悔しています」

 

僕「差し支えない範囲で、経緯を教えていただけますか?」

 

ヒデヤ「7年前に父親が病死し、母が一人暮らしになってしまいました。以前から僕に対して『嫁もらえ。見合いしろ』と言っていた母が『結婚して同居してほしい』と、実家を二世帯住宅に建て替えたんです」

 

僕「地方にあるご実家でご高齢のお母さまは、一人暮らしが心細くなったのですね?」

 

ヒデヤ「それはわかりますが、女性との結婚は僕には無理なので『ゲイだから』と母と弟に説明したんです」

 

僕「お母さまと弟さんの反応は?」

 

ヒデヤ「母は気丈にしてましたが……後で泣いていたと、弟が知らせてきました」

 

僕「子どもが同性愛者だと知ると、自分の責任だと思い込むお母さまがいますよね? 遺伝や育て方の問題ではないのですが……」

 

ヒデヤ「そうなんです。弟は母を慰め、『俺が嫁と一緒に同居する』と言ってくれたんです」

 

僕「よかったですよね? お母さまも寂しくないし……ヒデヤさんもひと安心ですよね?」

 

ヒデヤ「当初はそう考えていたのですが……」

 

僕「事情が変わってきたのですね?」

 

ヒデヤ「コロナが明けたので、先日、久しぶりに実家に帰ったら……弟の嫁さんが僕に『お義兄さんに、独身の友人女性を紹介する』って言うんです」

 

僕「カミングアウトしたのに? 弟さんはお嫁さんに伝えてない?」

 

ヒデヤ「伝えてなかったんです。後で弟に『俺がゲイだって、嫁さんに伝えて』って言ったんですが……『言えない』っていう返事でした」

 

僕「弟さんにとって、ゲイの兄は恥ずかしいってことですか?」

 

ヒデヤ「そうです。恥ずかしいを通り越して『白い目で見られる』って弟は言うんです……」

 

僕「地方とはいえ……まだそうなのですね?」

 

ヒデヤ「『嫁だけならまだしも、嫁実家に知られたら大変だ。嫁の父親がゲイ嫌いだから』って……僕の前で弟は言うんです」

 

僕「それが事実だとしても、ヒデヤさんには言ってほしくないですね?」

 

ヒデヤ「弟は『なんでカミングアウトしたんだ? 一生隠す人もいるだろ? カミングアウトされたら、今度はその人が防波堤になるんだ』って言うんですよ……」

 

僕「兄弟にそう言われたら……悲しいですね」

 

ヒデヤ「弟は『母さんの面倒は見るから、兄さんは東京にずっと居て、あんまり帰ってこないでくれ』って言うんです」

 

僕「帰ってくるなって言うんですか?」

 

ヒデヤ「弟は『嫁はいろいろ我慢して母さんと同居して、二世帯住宅で暮らしてる。それなのに、母さんに何かあった時に兄さんが遺産相続を請求してきたら困る』って……」

 

僕「ヒデヤさんに相続放棄しろって言うのですか?」

 

ヒデヤ「母と同居して世話してくれているんですから、いざとなったら、僕は長男だけど、相続放棄してもいいと思っています。でも……面と向かって言われると……」

 

僕「つらいですね」

 

ヒデヤ「ドラマみたいに『ひとりで(ゲイの悩みを)抱えてつらかったね?』って言われることをどこかで期待してました。それなのに……まさか……」

 

僕「ヒデヤさんにとって、お母さまと弟さんが家族なのに……」

 

ヒデヤ「映画やドラマのカミングアウトは、大体、同性のパートナーが居て……カップルとして承認して祝福してもらえますよね? 僕の場合は、彼氏もいない……カミングアウトする必要なかったのかな?」

 

僕「済んだことを言っても仕方ありません。弟さんやお嫁さんにはそれぞれ事情や考えがありますので、ここでとやかく言っても仕方ありません。ヒデヤさんが今後どうするか? を考えましょう」

 

ヒデヤ「……そうですね。でも……人生折り返して、これから親孝行とか、家族と向き合ってとか思っていたのに……」

 

僕「ここに裏返しのゲイタロットカード78枚が並べられています。気になった1~2枚をめくってください。ヒデヤさんへのアドバイスになります」

 

ヒデヤ「はい……では……これと……これ」

 

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↑「剣の10」正位置。

10本の剣が刺さっている無残な人間です。

しかし、パソコン画像ですから、電源を抜けば消えます。

気にしないことで、乗り越えていけるのです。

 

↑「カップの9」正位置。

宇宙飛行で孤独を楽しむ男性。

 

孤独には自由という良さがあります。何にも縛られないという利点を生かして楽しみましょう。

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ヒデヤ「気の持ちようってことですか?」

 

僕「そうです。都会で自由にゲイとして暮らしたいのに、高齢の親の面倒を見るために仕事も彼氏も捨てて、実家に戻るゲイ男性は少なくありません。田舎での親との暮らしでは恋人探しもままになりません」

 

ヒデヤ「……それはわかります」

 

僕「弟さんはお母さまのことを考え『長男のお兄さんがいるのに、どうして次男夫婦の私たちが同居するのか?』というお嫁さんを説き伏せて、いろいろ我慢させているのです」

 

ヒデヤ「……」

 

僕「ここはひとまず、弟さんとお嫁さんに感謝しましょう」

 

ヒデヤ「……僕に『帰ってくるな』という弟に感謝ですか?」

 

僕「弟さんからしたら、『兄は東京で忙しいから、実家に戻れないんだ』とお嫁さんを説得しているのでしょう」

 

ヒデヤ「……というより、僕が帰省したら、何も知らない弟の嫁が『なぜ義兄は結婚しないの?』とか聞いてきて、弟は面倒くさいんでしょう?」

 

僕「ヒデヤさんに対するお嫁さんの疑問や要求を、代わりに弟さんが受け止めているとは考えられませんか?」

 

ヒデヤ「……」

 

僕「『カミングアウトされた人が、今度は防波堤になる』というのは、当たっている場合もあると思います」

 

ヒデヤ「やっぱり……カミングアウトしない方がよかったですね」

 

僕「今はそうお思いでしょうが、いつかカミングアウトしてよかったと考える日が来ますよ」

 

ヒデヤ「……そうでしょうか?」

 

僕「カミングアウトされて、ゲイ差別の防波堤になった弟さんは……いずれゲイ差別の理不尽さに気づきます。そして、当事者のヒデヤさんの生きづらさを理解してくれます」

 

ヒデヤ「いつか……ってことですね?」

 

僕「ゲイ当事者だって、自覚した当初は、自分でなかなか受け入れられない場合があるじゃないですか? カミングアウトされた人も同じなんですよ」

 

ヒデヤ「今更、カミングアウトは嘘でしたとも言えないので……いい方に考えるしかないですね?」

 

僕「弟のお嫁さんに贈り物をしたらどうですか?」

 

ヒデヤ「え?」

 

僕「お母さまの面倒を見てくださっているお礼に……」

 

ヒデヤ「お中元とかお歳暮とか?」

 

僕「そうです。誕生日プレゼントでもいいし……お子さんがいるなら、正月にお年玉とか……」

 

ヒデヤ「感謝のしるし……ってことですよね?」

 

僕「そうです。『お返しは不要だから』って添えて。ヒデヤさんとご実家の縁も保たれますよ」

 

ヒデヤ「……数千円で、お嫁さんが母に優しくしてくれるなら……」

 

僕「そうですよ。ちょっとした心遣いが人の心に届くんですよ」

 

ヒデヤ「……ありがとうございました。カミングアウトへの後悔は変わりませんが、ちょっと気持ちが軽くなりました」

 

僕「縁を切られたって考えるのではなく、お母さまの世話を肩代わりしてもらったと考えると、ヒデヤさん自身も都会で幸せに暮らせますよ」

 

ヒデヤ「僕自身が幸せに?」

 

僕「ポジティブな人の方が魅力的です。恨み・妬み・僻みの人とは関わりたくないですよね?」

 

ヒデヤ「それは……そうです」

 

僕「『人を呪わば穴二つ』恨んでもいいことはありません。いい方に解釈しましょう」

 

ヒデヤ「……」

 

僕「『笑う門には福来る』とも言います。昔の人はいいこと言いますよね?」

 

ヒデヤ「……うまく、気持ちを切り替えられるでしょうか?」

 

僕「人の心や行動は変えられません。唯一変えられるのは自分自身だけです」

 

ヒデヤ「……わかりました。弟を恨まないようにします。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそ、ありがとうございました」

 

さて、今日のゲイタロットです。

↑「瞑想」正位置。

「月」は、占いでは「深層心理」の象徴。

あなたの本当の願いは何なのか? ということです。

自分の内面の声に耳を傾けましょう。

 

↑「月」正位置。

これも「月」で「深層心理」ですが、月光の下、男性同士の睦事が描かれてます。

 

2枚を合わせ読むと、

男性同性愛について、あなたは本当はどうしたいのか?

人に相談するのではなく、自身の真の希望を探るべきです。

 

誰かの価値観や世間体に添うのではなく、あなた自身の願望と向き合うべきです。

 

↓ 占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)