ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前の対面鑑定です。

ユウタロウさん(仮名・50代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

ユウタロウ「還暦近くなっても、性欲がおさまるどころか、ますます盛んになってきて困っています」

 

僕「お若くて、お元気で、結構なことじゃないですか?」

 

ユウタロウ「肉欲だけならまだいいのですが、精神的な渇望がひどいのです」

 

僕「今、お1人暮らしですか?」

 

ユウタロウ「両親と3人で暮らしてます。姉と妹はいますが、遠くに嫁いでいるので」

 

僕「地方で、ご両親と同居だと……ゲイとしては何かと制限されますね?」

 

ユウタロウ「父親の会社を継いだので、仕事でも家でも親がいるし、何かあれば何でも父に知らせる部下がいるので、恋愛はできません。都会に出張した晩にひと晩だけの出会いを求めたり……」

 

僕「そうなりますよね?」

 

ユウタロウ「1度だけ……部下にイケメン青年がいて……女っけがない子だったので、ゲイかなと思って……」

 

僕「誘いをかけたのですか?」

 

ユウタロウ「出張のお供に指名して……夜にホテルで……」

 

僕「え? 部下のイケメンはユウタロウさんの誘いに乗ったのですか?」

 

ユウタロウ「その夜は乗ってくれて……朝まで何度もしたのですが……」

 

僕「その夜は……ということは……」

 

ユウタロウ「会社に戻ると豹変して、セクハラを受けたと言い出すようになり……」

 

僕「2人燃え上がって、朝まで何度も……だったのに、後で訴えると言い出したのですか?」

 

ユウタロウ「会長である父親に直訴すると言い出したので……とても困りました」

 

僕「合意のセックスだったのですよね?」

 

ユウタロウ「出張の夜は、拒否されなかったんです。まあ、私から迫ったので、最初は驚いて、戸惑っていましたが……」

 

僕「その夜は合意のように見えたのに、あとで本当は嫌だったと言うようになった?」

 

ユウタロウ「そうです。社長と部下だったから断れなかったと……」

 

僕「そう言われれば何も言えませんが……」

 

ユウタロウ「でも、あの夜は、部下の方が興奮してたんです。朝まで何度もと言いましたが、私のフィニッシュは1度だけで、部下が3度フィニッシュしたんです」

 

僕「それも……部下の方からすれば、フィニッシュさせられた……ということなのでしょうね」

 

ユウタロウ「そうなんです。ジャニーズ問題とは違って成人同士ですよ? 嫌なら断ればいいじゃないですか?」

 

僕「仕事の上下関係があるから断りづらかった……ということでしょうか?」

 

ユウタロウ「後になって、会長に訴えるというなら、ホテルの夜に『これ以上迫るなら会長に言います。それが嫌なら、もう1部屋とって、別々の部屋で寝ましょう』って言えばいいじゃありませんか?」

 

僕「まあ、そうですが……。で、どうなさったのですか?」

 

ユウタロウ「100万払って、会社を辞めてもらいました」

 

僕「会長のお父様への訴えもやめてもらったのですね?」

 

ユウタロウ「父の耳には入りませんでした」

 

僕「他の方の耳には入ったのですか?」

 

ユウタロウ「少しだけ……秘書に知られてしまって……。『社長は、スキンシップ激しいから、誤解されたんですよ』って言われました」

 

僕「秘書さんは、スキンシップによる誤解だと思ったのですね?」

 

ユウタロウ「秘書に話合わせて『昭和の体育会は、男同士ならどこ触っても問題なかったんだが……令和の今は何かとうるさいね』って言っておきました」

 

僕「それで……一件落着ですか?」

 

ユウタロウ「いえ……その後も、元部下が脅迫してきて……2度目に、もう50万払いました」

 

僕「ひと夜の関係にしては高くつきましたね」

 

ユウタロウ「去年、人づてに元部下が結婚したと聞いて……ほっとしました」

 

僕「なるほど。既婚者になったのなら『ゲイ関係で訴える』のはやりにくいですからね」

 

ユウタロウ「私が一方的に襲ったのではなく、お互いに愛し合ったんです。それを私に言われたら、既婚者としては困るでしょう? これでお相子です」

 

僕「それなら、もう安心ですね? 高い勉強代でしたが……」

 

ユウタロウ「勉強しすぎて……誰も信用できなくなりました」

 

僕「そうなのですね?」

 

ユウタロウ「ゲイ関係の人と会うときは、身元の分かるものは一切持っていきません。もちろん、偽名ですし」

 

僕「後で、相手から訴えられないように? スマホもですか?」

 

ユウタロウ「はい、基本的に現金のみ持っていきます」

 

僕「既婚ゲイ並みの制約ですね?」

 

ユウタロウ「私はカミングアウトしてませんが、自分に正直に独身を貫いています。ただ、家業を継いで、老いた両親を見捨てずに暮らしているだけなんです」

 

僕「ご両親にカミングアウトは……」

 

ユウタロウ「そんなことしたら、親は卒倒して死んでしまいます。今も、LGBTは外国の何かで、日本は関係ないと思い込んでいますから……」

 

僕「ご両親は70代? 80代? そうでしょうね」

 

ユウタロウ「父が80代前半。母が70代後半です。カミングアウトしない方がお互いのためだと思っています」

 

僕「そうですね……。で、精神的な渇望が激しいのですよね?」

 

ユウタロウ「結局、恋人と呼べる人が、この年になるまで、1人もいなかったのです。1人だけ、例の元部下のイケメンに一目ぼれして出張に同行させたら……恐喝されましたから……」

 

僕「……」

 

ユウタロウ「誰とも親密な関係を築けないまま、人生を終えるのが寂しくて悲しくて仕方ないのです」

 

僕「そうですね」

 

ユウタロウ「新人の部下にかわいい青年が入ってきたり、街でイケメンを見かけたりすると、こういう子と特別な関係になれたらいいなと……期待してしまいます。過去の教訓を思い出して、すぐに考え直しますが……」

 

僕「地元で社長さんをしているうちは、難しいのですね?」

 

ユウタロウ「コロナの時期は、特につらかったです。出張も接待も会合もなくなり、オンライン会議でしたから……」

 

僕「独身ゲイには、コロナの自粛は制限だらけでしたね」

 

ユウタロウ「やっと自粛しなくてよくなり……誰かと繋がりたくて……」

 

僕「でも、地元では難しいのですよね?」

 

ユウタロウ「私は知らなくても、部下の部下とか、部下の家族とか、取引先の家族とか……一方的に私の顔を知っている人がたくさんいるのです。どこで誰に見られているかわからなくて……怖くて何もできません」

 

僕「離れた土地に愛人を囲うとか……ですか?」

 

ユウタロウ「私も、それを考えて、わざと違う土地のサポート希望の若者にメッセージを出して、今、数人とやりとりしているんです」

 

僕「いいじゃないですか?」

 

ユウタロウ「ただ、以前のトラウマというか……離れた土地であっても、逢瀬を重ねれば、だんだんとお互いのことを知っていくし……」

 

僕「お金だけ渡してセックスして……じゃ、心のつながりは得られないですからね」

 

ユウタロウ「そうなんです。心許せる男の子が欲しいのです。何年か付き合って、両親亡き後は、会社を畳んで、同棲とか、養子縁組とかしたいんです」

 

僕「いいですね?」

 

ユウタロウ「で、東京の子・大阪の子・名古屋の子……誰がいいでしょうか?」

 

僕「え? もう、候補者がいるのですね? 住んでいる所以外に、何か教えていただけますか?」

 

ユウタロウ「東京の子はバードくん(仮名)24歳。大阪の子はチワワくん(仮名)25歳。名古屋の子はスカイくん(仮名)22歳です」

 

僕「1人に絞るのですね? タロットカードの3者択一占いをしましょう」

 

ユウタロウ「お願いします」

 

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ユウタロウさんの現状を表すカード↓

↑「金貨の6」正位置。

若者が年長男性からお金を受け取ろうとしています。お金を介した関係です。そこを忘れてはなりません。

 

①東京のバードくん(24歳)

↑「金貨の10」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

たくさんのいろんな男性が描かれたカードです。

いろいろなゲイ男性が多数いるので、お互いにライバルがいるとともに、目移りしがちです。

 

↑「剣の9」正位置。

ベッドに座っているのに、爆撃機が飛んでいます。この男性の思い込みです。

思い込みが、あなたを悩ませます。

 

②大阪のチワワくん(25歳)

↑「カップの3」正位置。

飲食や会話を楽しめる相手です。愛人というより、年の離れた友人になるでしょう。

 

↑「ワンドの3」正位置。

相手の成長を見守り、やがて送り出すことになるでしょう。

 

③名古屋のスカイくん(22歳)

↑「剣の5」正位置。

力関係で上に立とうとしていませんか? 相手は傷つきますよ。立場は違っても平等を心がけましょう。

 

↑「ワンドの8」正位置。

お互いの希望が一致し、うまくいくでしょう。

 

僕「将来の同棲や養子縁組への可能性が高いのは、名古屋のスカイくんです」

 

ユウタロウ「そうですか! 写真や文面だけですが、1番素朴で、気が合いそうだと思ってました」

 

僕「最後に、最終アドバイスカードを引きますね」

↑「魔術師」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

 

お金を出すからと言って、なんでも思い通りになるとは限りません。

その都度、相手との意思・希望・都合の調整を図る必要があります。

 

僕「お金を出すからと言って、えらいわけではありません。立場は違えど対等ということを忘れないようにしましょう」

 

ユウタロウ「そうですね。脅迫してきた元部下の場合も、出張同伴させる前に、相手の意向を確かめるべきだったかもしれません……。私が社長という立場を使って誘ったので、相手は逆らえないと思って服従したり……後で誰かの差し金で脅してきたりしたのでしょう」

 

僕「今度は、うまく、紳士的にアプローチしてください」

 

ユウタロウ「わかりました。心がけます。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそ、ありがとうございました」

 

さて、今日の千一夜タロットです。

↑「ワンドの4」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

正位置なら休息という意味ですが、リバース(逆さま)なので、そろそろ休息は終わりということです。

 

↑「ワンドの5」正位置。

女性ダンサーが踊っています。その姿を見つめる男性たち。

リスクがないわけではありませんが、注目され、(踊りを)評価されることはいいことです。

 

頑張って、踊り続けるべきです。

 

2枚を合わせ読むと、

充電期間は終わりました。活動しましょう。

忙しくなりますが、リスクに気を付けて、全力で取り組みましょう。

あなたの能力が評価されているのですから。

 

↓ 占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)