ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

今年も終わりですが、この1年は去年までと比べて、男性の性被害がネットやニュースで多く取り上げられました。

 

同棲する日本人ゲイ男性Tommyは、

Tommy「ジャニーズ問題がきっかけだろうけど、それ以外でも、部活指導者や習い事の指導者による男子中高生への性加害が報道されているよね」

 

僕「昔からあったんだろうけど、報道されなかったんだね。警察やマスコミからも『被害者は男の子?』『勘違いじゃないの?』『いたずら程度? スキンシップ?』と言われたり……」

 

Tommy「あと、『(少女と比べて)男の子は傷つかない。(精神面だけだから)自分で乗り越えられる』『より深刻な女の子を優先して扱う』として、後回しにされたりした」

 

僕「セクハラ被害の相談窓口に電話しても『女性からの相談のみ受け付けてます』と断られたり……」

 

Tommy「僕らゲイからすると、未成年男子も性被害者になるって、昔から知ってたけど……」

 

僕「世の中が『異性愛が当たり前』『同性愛は病気または例外的で特殊なもの』という考えだったから。実際は、左利きの人と同じくらいの割合で同性愛者は存在するのに……」

 

Tommy「同性愛者は新宿二丁目のゲイバーでひっそりと生きている人達で、一般の世界には無縁という風に思われていたんだよね」

 

僕「普通に結婚して子ども育てている父親の中にも相当数のゲイがいるんだけど……隠れていて、みんな気づかないから……同性愛そのものがないものとされていた……」

 

Tommy「同性愛者は病気で、変態だ、普通じゃないって思われたら……隠したくなるのは当然」

 

僕「だけど、性欲は本能だから、一生抑え込むのは大変。つい、ポロっと出てしまう時がある」

 

Tommy「それが成人同士、独身の同性愛者同士で、合意の上なら問題ないけど……」

 

僕「ごく若い男の子が好きな少年愛のゲイは、身近に魅力的な男の子がいて、彼らを服従させる権力を持ってしまうと……」

 

Tommy「魔が差すというか……性加害してしまう人もいるんだね……(自制できる人もいる)」

 

僕「女性や少女も同じというか、頻度で言うと少年以上に危険が存在するんだけど……」

 

Tommy「少女の場合は、世間の目がうるさいというか、警戒するよね? たとえば、他人のおじさん宅に少女がひとりで泊まりに行くって聞いたら……たいていの大人は『大丈夫か?』『やめなさい』となる」

 

僕「それが、おじさんと男の子の場合、世間の警戒がほぼないから……性加害者にとってはやり放題だったんだよね……」

 

Tommy「被害に遭った少年が傷ついても、訴えにくい。信じてもらえなかったり……軽く扱われたり……。訴えようとする気が失せるよね」

 

僕「ジャニーズ事務所のスタッフに、ジャニーズjr.が性被害を訴えた時も、ジャニー喜多川に確認したら、ジャニー喜多川の『子どもが嘘を言っている』という言い分が通ってしまった……」

 

Tommy「決死の覚悟で訴えたのに、嘘つき扱いされたら『どうせ誰も真剣に取り合ってくれない』と思うよね」

 

僕「普段、社会の矛盾などを厳しく追及しているジャーナリストたちも、ジャニーズ問題を聞いていながら取り上げなかったのは『男性の被害がピンとこなかった』って言っている」

 

Tommy「ノンケ(異性愛)男性は、そういう感覚なんだろうね。男性は性被害に遭わない……と、周囲も本人も信じている……」

 

僕「多感な時期は誰にでもあったが、その頃は同性愛そのものが認知されてなかったから、そのような心配とは無縁の状態で10代を過ごしたんだろうね」

 

Tommy「ある意味、気楽に成長してきて、幸せだったんだろうけど……」

 

僕「その陰で、少数の少年たちは、被害に遭っても誰にも言えず、苦しみ続けたんだよ」

 

Tommy「ジャニーズ問題で言うと、男女とも年齢が高いほど被害者に厳しく、加害者(ジャニー喜多川)に甘い発言をする人が多い」

 

僕「同性愛とか少年の被害とか、軽く考える風潮の時代に大人になって、価値観がそのままなんだね」

 

Tommy「ノンケ(異性愛)の人達だけじゃないけどね」

 

僕「そう。ゲイ界隈にいると、ごく一部だけど『中学生の頃におじさんにイタズラされて……ゲイに目覚めた』という人達がいるね」

 

Tommy「告発する……って感じじゃなくてね。懐かしい昔話みたいな感覚で……」

 

僕「ゲイ要素がある人だから、その時は驚いたけど、性の喜びを知った面もあって、悪い思い出になってないんだよ」

 

Tommy「ゲイ要素のないノンケ(異性愛)少年だったら、『おぞましい体験だった』『忘れたいが、何かの拍子に甦ってくる』って思うんだろうけど……昔は人に言えなかったから……」

 

僕「まさに、ジャニーズ問題だよ。元ジャニーズjr.の男性の証言と同じ。トラウマだよ。生理現象で肉体は反応するから、よけいにプライドが傷つけられる」

 

Tommy「断ったらデビューできないと考えて、ズルズルと関係が続くから……メンタルやられる」

 

僕「少年の性被害が報道されて『世も末だ』って思う人がいたら、それは間違いです。少年被害者は昔からいたが、みんな泣き寝入りだったのです。被害者が訴えられない世の中こそ『世も末』だったのです」

 

Tommy「訴えることができるようになって……多くの人が真剣に取り上げてくれるようになって……よかった。日本は少しずつ進歩しているね」

 

僕「来年は、もっと進歩して、性被害自体の実数が減るといいね、少女の被害も少年の被害も……」

 

Tommy「誰だって、どんな時でも、望まない性行動はしたくない、されたくないからね」

 

さて、今日のチャイニーズタロットです。

↑「カップの7」正位置。

うたた寝している男性が夢を見ています。宝物などの夢で、眠りながら微笑んでいます。

 

あなたは、ある意味、都合のいい解釈をしています。あなたが見ていない(知らない)面には、見るに堪えない部分もあるのです。

 

↑「恋人」正位置。

2人の子どもが楽し気に笑っています。背後には大きな牡丹の花が咲いています。見るからに幸せそうな光景です。

 

片方の子どもの籠から、コウモリのような物が飛び出しています。しかし、子ども達は気にしていません。

幸せで満ち足りた者は寛容で、多少のことに慌てたり、怒ったりしないのです。

 

2枚を合わせ読むと、

あなたが現実をすべて知る必要はありません。知らなくて済むことはそのままでいいのです。

楽しいことや人の善意だけ見て、心豊かに暮らしましょう。それが幸せの秘訣です。

 

↓ 占いの師である、霊観占 大幸 峰ゆり子先生。 

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)

 

それでは、皆様、良いお年を。