ディス・イズ・ユア・ライフ:ノーマン・コナーズ | かえるの音楽堂

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70年~80年のCROSSOVER(FUSION)とJAZZを中心にAORか
らSOULまで、かえるのお勧めのGood Music Albumや音楽情報な
どを紹介いたします。

THIS IS YOUR LIFENORMAN CONNORS

(1977年)

 ノーマン・コナーズは大学でジャズを学び、ファラオ・サンダースのグループでドラマーを担当していたジャズ畑の人です。彼は70年代前半にはソウル~フュージョン寄りな作品を製作していました。そして70年代後半になると、自己のバンド“THE STARSHIP ORCHESTRA(スターシップ・オーケストラ)を率いてよりソウル寄りの作品を製作しました。今回紹介するアルバムはアリスタ移籍第一弾であり、プロデュースはノーマン・コナーズが行っています。スターシップ・オーケストラのメンバーは、日本人トランペッターの大野俊三、ラルフ・バジー・ジョーンズ(sax)、ビリー・マッコイ、リチャード・カミングス(keyb)、ペトロ・ベース(perc)、ジェームズ・ロビンソン(vo)6人です。メンバーにギタリストやベーシストがいないということもあり、多くのゲスト・ミュージシャンが参加しています。ギターだけでも、リー・リトナー、ワー・ワー・ワトソン、デヴィッド・T・ウォーカー、ジェイ・グレイドンといった人たち参加しています。この他リチャード・ティー、ボビー・ライル(keyb)、ジェイムズ・ギャッドソン(ds)、マイケル・ボディッカー(synth)、ゲイリー・バーツ、アーニー・ワッツ(sax)、ファラオ・サンダース(ts)他といった素晴らしいミュージシャン達が参加しています。曲は全9曲でオリジナルとカバーで構成されています。

 

1. STELLA(ステラ)

2. THIS IS YOUR LIFE(ディス・イズ・ユア・ライフ)

3. WOULDN’T YOU LIKE TO SEE(ウドゥント・ユー・ライク・トゥ・シー)

4. SAY YOU LOVE ME(セイ・ユー・ラブ・ミー)

5. SAY YOU LOVE ME(セイ・ユー・ラブ・ミー)

6. CAPTAIN CONNORS(キャプテン・コナーズ)

7. YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW(誓い)

8. BUTTERFLY(バタフライ)

9. THE CREATOR(ザ・クリエーター)

 

 1曲目「STELLA(ステラ)」は軽快なダンス・チューンです。ジェイムズ・ロビンソンのソウルフルなヴォーカルに続いて、リー・リトナーのいつもよりハードなギター・ソロが聴き所です。2曲目「THIS IS YOUR LIFE(ディス・イズ・ユア・ライフ)」はアルバム・タイトル曲です。繊細でソウルフルなリード・ヴォーカルはエレノア・ミルズです。3曲目「WOULDN’T YOU LIKE TO SEE(ウドゥント・ユー・ライク・トゥ・シー)」もエレノア・ミルズがリード・ヴォーカルを取るミディアム・ナンバーです。4曲目「LISTEN(リッスン)」ではジェイムズ・ロビンソンがソウルフルなリード・ヴォーカルを取るスロー・バラードです。5曲目「SAY YOU LOVE ME(セイ・ユー・ラブ・ミー)」ではノーマン・コナーズ自身がリード・ヴォーカルを取っています。6曲目「CAPTAIN CONNORS(キャプテン・コナーズ)」はノーマン・コナーズのオリジナルでこのアルバム唯一のインスト曲です。メンバーのビリー・マッコイのムーグ・シンセサイザーとゲストのボビー・ライルのエレピが活躍するファンク・チューンです。7曲目「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW(誓い)」は多くのミュージシャンにカバーされているフィリー・ソウルの名曲、スタイリスティックスのカバーです。リード・ヴォーカルはノーマン・コナーズとエレノア・ミルズです。8曲目「BUTTERFLY(バタフライ)」はハービー・ハンコックのカバーです。ちょっとミステリアスなヴォーカルはエレノア・ミルズです。9曲目「THE CREATOR(ザ・クリエーター)」はファラオ・サンダースの曲でテナー・サックスは師匠ファラオ・サンダース本人です。本アルバムは70年代の香りが漂うソウル・フュージョン作品です。