マスター・ジャム:ルーファス・フューチャリング・チャカ・カーン | かえるの音楽堂

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70年~80年のCROSSOVER(FUSION)とJAZZを中心にAORか
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どを紹介いたします。

MASTERJAMRUFUS&CHAKA KHAN

(1979年)

 シカゴのソウル・ファンク・グループ、ルーファスが79年にクインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え製作したアルバムを紹介します。クインシーと言えば70年代から80年代にかけて多くのヒット作品のプロデュースをしていました。今回紹介するルーファスのアルバム「MASTERJAM(マスタージャム)」は、クレジットもRUFUS&CHAKA KHANと表記されています。これは78年にルーファスのヴォーカリスト、チャカ・カーンがソロ・デビューしておりソロ作とグループ作と交互に製作されていたためです。ところで彼女の名前ですが本来は「シャカ」と発音するのが正しいようですが、日本では「チャカ」で通っています。メンバーはチャカ・カーン(vo)、トニー・メイデン(g、vo)、ケヴィン・マーフィー(keyb)、ジョン・ロビンソン(dsperc)、ボビー・ワトソン(b)、デヴィッド・ウォリンスキー(keybsynthvo)です。ジョン・ロビンソンと言えばクインシーの秘蔵子でこの当時のクインシーのプロデュース作には必ず呼ばれていましたね。またゲストにはシー・ウィンドのジェリー・ヘイや、やはり秘蔵子ルイス・ジョンソン、ジョージ・ジョンソン兄弟が参加しています。ルイス・ジョンソンはベースではなくアディショナル・パーカションやハンドクラップスで参加しています。ジェリー・ヘイは切れのよいブラスを聴かしてくれます。

 

1. DO YOU LOVE WHAT YOU FEEL(愛のてごたえ)

2. ANY LOVEエニー・ラブ)

3. HEAVEN BOUND(ヘヴン・バウンド)

4. WALK THE ROCKWAY(ウォーク・ザ・ロックウェイ)

5. LIVE IN ME(リヴ・イン・ミー)

6. BODY HEAT(ボディ・ヒート)

7. I’M DANCING FOR YOUR LOVE(愛に踊って)

8. WHAT AM I MISSING? (ホワット・アム・アイ・ミッシング)

9. MASTERJAM(マスタージャム)

 

 1曲目「DO YOU LOVE WHAT YOU FEEL(愛のてごたえ)」が始まった途端にジョン・ロビンソンのタイトなリズムに乗ってチャカが歌います。この曲はR&Bチャートを制覇しました。2曲目「ANY LOVE(エニー・ラブ)」もタイトなリズムでスタートします。この曲は2枚目のシングルで、チャート24位を獲得しました。5曲目「LIVE IN ME(リヴ・イン・ミー)」はロッド・テンパートンの曲です。ミュートの効いたギター・リフに乗ってチャカが歌います。6曲目「BODY HEAT(ボディ・ヒート)」はクインシーの同名アルバムのタイトル曲のカバーです。オリジナルはスローな曲でしたが、こちらは見事ダンス・チューンとなっています。7曲目「I’M DANCING FOR YOUR LOVE」は3枚目のシングル曲でチャート43位を獲得しました。9曲目アルバム・タイトル曲「MASTERJAM(マスタージャム)」もロッド・テンパートンの曲です。マイケル・ジャクソンに提供した曲と同じような雰囲気の曲ですね。クインシーのヒット・アルバムや彼のプロデュースしたマイケル・ジャクソンのアルバムなどと比べると地味ですが、それでもゴージャスな音作りは相変わらずで、ルーファスの代表アルバムであることは確かです。70年代後半から80年代に活躍するジョン・ロビンソンのファンク・ビートと、ホーン・セクションの流れを変えたジェリー・ヘイのホーン・アレンジに乗ってチャカが思いっ切り歌います