サタディ・ナイト・フィーヴァー:コーネル・デュプリー | かえるの音楽堂

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SATURDAY NIGHT FEVER : CORNELL DUPREE

(1977年) 

 私の大好きなバンドSTUFFのギタリストのひとり、コーネル・デュプリーのソロ・セカンド・アルバムを紹介します。コーネル・デュプリーは1942年にテキサス州で生ました。そして地元でミュージシャンとして活動をしている時に、クラブでキング・カーティスに見出され、20歳で「ザ・キングピンズ」に参加しました。またセッション・ギタリストとしてポール・サイモン、バーバラ・ストレイサンド、ジョー・コッカーをはじめとして多くのミュージシャンのセッションに参加していました。デビュー・アルバム「Teasin'」 を1974年にリリースした後、ゴードン・エドワーズのバンド「エンサイクロペディア・オブ・ソウル」に参加しました。このバンドが母体となり、伝説のバンドSTUFFを結成しスイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルに出演、同年にアルバム「STUFF」をリリースしました。何と言ってもこのSTUFFに参加したことで、コーネル・デュプリーの名前が広く知られるようになりました。STUFFのメンバーとして活動するともに、ソロ活動を行い自身のアルバムをリリースしていました。STUFFのメンバーは皆忙しいこともあり、1980年にバンドは自然解散しました。その後、スティーブ・ガッド、リチャード・ティーらと「ガッド・ギャング」を結成し3枚のアルバムを発表しています。また1988年発表の「Coast to Coast」はグラミー賞にノミネートされています。さて今回紹介するアルバム「SATURDAY NIGHT FEVER」は、全7曲ですが当時流行っていた曲をいち早く取り上げており、内容としてはかなりポップなものとなっていますが、ひとたびコーネルのギター・プレイになるとファンキーなギターを聴くことができます。

 

1.Stayin' Alive

2.Boogie Nights

3.Shake It Well

4.How Deep Is Your Love

5.Lovely Day

6.Slip, Slidin' Away

7.It's So Easy

 

 アルバム・タイトル「SATURDAY NIGHT FEVER」から想像できると思いますが、ジョン・トラボルタ主演の映画のサントラからビージーズの曲を2曲取り上げています。まず1曲目がお馴染みの「Stayin' Alive」です。そして4曲目の「How Deep Is Your Lov」です。ここではアレックス・フォスターの泣きのサックスをメインに後半のデュプリーのソロまでしっとりと聴けます。2曲目「Boogie Nights」はロッド・テンパートン作曲で、彼が当時所属したヒートウェイヴのカバーです。5曲目はビル・ウィザースの曲「Lovely Day」です。6曲目はポール・サイモンの「SLIP SLIDIN’AWAY」です。そう言えばポール・サイモンはSTUFFのメンバーを好んでバックに採用していました。7曲目「IT’S SO EASY」なんかは後の「ガッド・ギャング」に通じるような感じの曲です。デュプリーはその後も1年~2年ごとにソロ・アルバムを発表しています。私が把握しているだけで全11枚出していると思います。まだ持っていないものもあり色々と探しているところです。それにしてもSTUFFのメンバーも半分となってしまいました。きっと今では天国でリチャードやエリックと再会してセッションをしているのではないでしょうか。