ごはんを食べてくれないのは、糖尿病を持つ犬にとって大きな問題です。
そんなときの我が家流の対処法をご紹介します
糖尿病の犬がごはんを食べないとどうなるの?
糖尿病は血糖値が上がることで、さまざまな合併症を起こす病気です。
血糖値は、ごはんやおやつを食べると上昇します。
ということは、1回くらいならごはんを食べなくても大丈夫じゃないの?と思いますよね。
だって食べなければ血糖値が上がらないわけですから。
でも糖尿病を持っている場合、ごはんを1回抜いただけで、低血糖と糖尿病ケトアシドーシスのリスクが高くなるんです。
とくにインスリン注射をしている場合は、低血糖が怖いです。
低血糖になる理由
ごはんを食べない状態でインスリン注射を打つと、血糖値が下がりすぎて低血糖になる可能性が高くなります。
必ずしも低血糖になるわけではありません。
でも、インスリンの効き目はインスリンの種類・打つ量・その日の体調など、いろいろな要素で変化するものです。
そのため、前回は大丈夫でも次は低血糖になる可能性があります。
糖尿病ケトアシドーシスになる理由
糖尿病ケトアシドーシスは、糖分が足りなくなって発生する合併症の1つです。
前日までしっかり食べて、血糖値も適正に抑えられており、必要な糖分が供給されている場合はすぐに発症することはありません。
しかし、数日間食べていなかったり、食べていても血糖値が高くて吸収できていなかったりすると、ケトアシドーシスを発症しやすくなります。
糖尿病ケトアシドーシスについては【犬の糖尿病】治療方法と治療費で解説しています。
ごはんを食べなかったときの対処法
インスリン注射をしているもみじがごはんを食べなかったとき、我が家ではこんな対処をしています。
ごはんを全く食べなかったとき
ひと口もごはんを食べなかったときは、サツマイモ作戦です🍠
1㎝角くらいに切ったサツマイモをレンチンして、冷ましてから与えます。
食べてくれた場合いつも通りインスリン注射をする
ただし、インスリンの効果が強くなる時間帯に様子を見れない場合は打たない。
食べてくれない場合インスリン注射をせず病院へ
もみじの場合、サツマイモすら食べないのはかなり具合が悪いサインです。
低血糖を起こすリスクも高くなるので、インスリンは打たずに病院に連れていきます。
サツマイモだけを食べてくれたときは、時間をあけてごはんやサツマイモをちょっとずつあげます。
どこかでごはんをしっかり食べてくれたら、いつも通りのリズムに戻します。
ごはんを食べずに2日目に入ったり、サツマイモまで拒否し始めたら病院です🚑
サツマイモは糖質が多いので、ごはんを食べなかったときの低血糖予防にはとてもよいです。でもあげすぎには気を付けてくださいね
サツマイモを食べない子の場合は、カボチャや人参、レンコンなんかも糖質が多めなのでおすすめです。
サツマイモ作戦のお話はマンガにもしています。
よかったら見てみてください【犬マンガ】ごはん拒否の理由を知る方法
ごはんを残したとき
ごはんを残したときは、ヤギミルク作戦です🐐
残っているフードにヤギミルクをふりかけて、様子見。
全部食べてくれた場合いつも通りインスリン注射をする
ちょっと残った場合いつも通りインスリン注射をする
半分以上残った場合サツマイモ作戦食べたらインスリン注射
ただし、インスリンの効果が強くなる時間帯に様子を見れない場合は打たない。
半分以上残してサツマイモも食べないパターンは今までないのですが、その場合はずっと監視できるなら注射をして、できない場合は打たない予定です。
もしも低血糖の兆候がみられたら
どんなに気を付けていても、低血糖になってしまうことはあるそうです。
低血糖の症状で代表的なものは
- ぐったりして元気がない
- 脈が異常に早い
- 体が冷たい
- 足を引きずったり痙攣させる
- 震える
- 嘔吐や下痢
- おもらし
こんな症状です。
ほかの不調でも出る症状なので、ちょっと判断が難しいところ
インスリン注射をしていて、ごはんを食べなかった日にこうした症状が出た場合は、疑った方がいいのかなと思います。
もしもこうした症状が出たときに役立つのがガムシロップ
ガムシロップを舐めさせるか、歯茎に塗ると低血糖の応急処置になります。
あくまでも応急処置なので、できるだけ早く病院に連れて行ってください。
ガムシロップがない場合は、砂糖水・ブドウ糖でも大丈夫だそうです。
優先するのは低血糖を起こさせないこと
犬の糖尿病でとても大事だと思っているのは
血糖値が高すぎてもすぐに危険な状態にはならない。
血糖値が低すぎると短時間で命に関わる。
この2つです。
ごはんを食べないと低血糖になりやすいので、そんな日は注射を控える判断も必要だと思います。
心配な時はかかりつけの獣医さんにつれていくのが1番なので、少しでも不安があるときは自己判断せずに相談してみてください
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