少し前のことですが、もみじが急激に体調を崩しました。
最初は胃腸炎かと思っていたら、胆のう炎という怖い症状で命の危険までありました。
この記事では、胆のう炎について知ってもらうために、症状や治療をお話します
回復してきたころのもみじ
犬の胆のう炎とは
胆のうとは、腸や肝臓の近くにある内臓で胆汁を貯めておく場所です。
この胆のうが細菌感染によって炎症を起こした状態が、胆のう炎と呼ばれる症状です。
もみじの場合はたまっている胆汁がドロドロになって流れにくくなり、増え続けていました。
胆汁が流れないまま時間が経過すると胆のうが破裂し、命を落とす可能性もあるそうです。
また、肝臓や膵臓などほかの臓器にも炎症が広がり、全身症状が出ます。
胆のう炎の分かりやすい症状
胆のう炎は発症してもすぐに症状がでるとは限りません。
もみじもいつもの食べムラかな?と思っていたら、じわじわ悪くなりました。
初期の症状は、食欲不振、なんとなく元気がないというだけでした。
次に嘔吐、発熱があり、ぐったりしてほとんど寝ている状態になりました。
ここで治療に入っため、実際には経験していませんが、さらに進行した場合は
肝臓や膵臓にも大きなダメージが発生し、黄疸や腹水が起きるそうです。
そして胆汁がたまり続ければ胆のうが破裂してしまいます。
病院では血液検査に加えて、お腹のエコー検査をして症状を調べます。
胆のう炎の場合は、胆のうに明らかな異常が見えるため、診断はすぐにされます。
もみじは最初元気があったため、エコー検査をせずに胃腸炎として治療しました。
もしも原因不明の食欲不振や元気のなさがある場合は、
一度獣医さんにエコー検査をお願いしてみると安心かもしれません。
胆のう炎の治療
胆のう炎の治療は、その時に起きている炎症を抑えながら胆汁を流すことが中心です。
基本的には飲み薬や点滴を使って治療をしていきます。
もみじも3日間入院して点滴とお薬で治療をしてもらいました。
この入院は通常は1週間ほどになるそうで、もみじの場合はとても短いです。
退院後もお薬だけは続けて、最初は3日、次は1週間、その次は2週間と
少しずつ間隔をあけて毎回血液検査をしてもらいました。
徐々に数値が改善してきましたが、入院から2ヵ月経過しても
まだお薬は少量ですが続けています。
症状が進んでいたり、お薬の効果が出ない場合は外科的な治療に入ります。
胆のうはなくても生命維持ができる内臓なので、手術で除去し、炎症の原因をなくします。
しかし、胆のうを取り除く手術は死亡率が20%という話もある非常に難しいものです。
薬の効果が表れない場合は、この手術を受けるか決断をしなくてはいけなくなります。
また、糖尿病を抱えている場合は、仮に手術に成功したとしても
血糖値のコントロールが非常に困難になり、また別の問題が発生するそうです。
胆のう炎の原因
胆のう炎の原因は細菌感染が中心だそうです。
そのため、気を付けることはなかなか難しいというお話でした。
しかし、胆汁がドロドロにならないように気を付けることはできます。
脂質が多いごはんやおやつを控えることが一番効果的だそうです。
また、内分泌系の病気を抱えている子はリスクが高いため、より一層気を付ける必要があります。
初期症状が軽症に見えるのが胆のう炎の怖いところです。
私も「いつもの胃腸炎かな」と思っていたら、一気に症状が重くなり驚きました。
大切な命を守るために、異変が起きたら病院へ行き、1回行くだけで安心せずに
経過を見ることがとても大事だと思います
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