この記事では、犬の糖尿病の兆候と症状についてお話します。
ちょっと堅苦しい記事になってしまいますが、病気の早期発見のお手伝いができれば幸いです。
治療内容と治療費については「【犬の糖尿病】治療方法と治療費」でお話していますので、よかったらお読みください
犬が糖尿病かもしれない兆候
糖尿病は比較的兆候が分かりやすい病気の1つです。
- 水をガブ飲みするようになる(多飲)
- おしっこの量が増える(多尿)
- 粗相をするようになる
- 食欲が増す
犬の糖尿病の症状
犬の糖尿病の症状は、初期から少しずつ進むほどにじわじわと変化します。
すべての症状が現れるわけではありません。
犬の糖尿病の初期症状
犬が糖尿病になった場合に見られる初期症状は
- 多飲多尿
- おしっこが透明になる
- おしっこがベタベタする
- 粗相をするようになる
- 食欲が増す
これらが多く、おしっこの異常が特に目立ちます。
多飲の基準は、体重1kgあたり100ml以上を飲む場合だそうです。
4kgくらいのもみじの場合は、400ml以上1日で飲んだら多飲になるそうです…が、多頭飼いだとどれくらい飲んだか正確に測るのは難しいですね
なので、やっぱりおしっこのチェックが重要だと思います。たくさん飲んだらたくさん出るので、分かりやすいです。
糖尿病が進むと出てくる症状
糖尿病が進んでくると、以下のような症状が現れることが多いです。
- 食べているのに痩せてくる
- 目が白く濁り始める(白内障)
- 肝臓や腎臓に異常が現れる
こうした症状は、人間の糖尿病でもよく見られる合併症です。
肝臓と腎臓の異常は、血糖値が上がることで負担が増えて発生します。
食欲不振や元気がない、だるそうにしているなど、目に見えた異常が現れることもありますが、目立った変化がないことも多いそうです。
人間だと、些細な異常を自覚症状で気づきやすいですが、犬の場合はいつも通り元気にしていることが多いです。
「なんかおしっこ多いなぁ。でもそれ以外は元気だし…」
とついついなってしまうことも。
体が飢え始めているせいでよく食べる子が多く、病気だと思わないのも糖尿病が進行してしまう落とし穴かもしれません。
こんな症状がでたら危険信号!
糖尿病は血糖値が上がる病気で、それが原因で危険な状態になることは稀です。
しかし、合併症に怖いものがあり、命に関わることがあります。
その中でもとくに気を付けないといけないのが「糖尿病性ケトアシドーシス」です。
糖尿病性ケトアシドーシスとは、血糖値が高い状態が続くことで糖を吸収できず、体が飢えた状態になり、体に異常が出始める症状です。
飢え状態が続くとケトンという物質が生成され、それが酸化して血中に有害物質として広がることが原因です。
- 嘔吐する
- 下痢をする
- 急に元気がなくなる
- 食べ物も水も受け付けない
- 昏睡状態になる
- 呼吸困難になる
こうした症状が糖尿病性ケトアシドーシスの代表的なものです。
ケトアシドーシスは急激に進むのが大きな特徴で、短いと1日で命を落としてしまうこともあるほどです。
糖尿病の子にこうした症状が現れたら、可能な限り早く病院に連れて行ってください。
犬の糖尿病はコントロールできる
症状が進み、合併症が発生し始めると命に関わることもある糖尿病。
でも、血糖値をコントロールしていれば、すぐに危険なことになることはありません。寿命を全うする子も多いそうです。
あと、血糖値が適正値に抑えられれば、本人はすこぶる元気!
大切な家族が毎日を楽しく過ごせるように、できる限りのことをしてあげられればと思います
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