欧州大学事情通

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昔、中学校ではUniversityは総合大学、Collegeは単科大学と習った。ロンドン大学(University of London)はカレッジの集合体であり、現在18のカレッジと10のインスティチュートが属している。この場合のカレッジは、王立音楽院(Royal College of Music)や王立獣医大学(Royal Veterinary College)のような単科大学もあるが、UCL、キングスカレッジ、ロイヤルホロウェイなどのような総合大学もある。カレッジとインスティチュートの違いは、カレッジには自治権があるがインスティチュートには無く、ユニバーシティの直轄組織になっているということである。しかし、癌研究所(Institute of Cancer Research)はカレッジである、などと、かなりややこしい。

さて、「ユニバーシティ・カレッジ」という名前が不可解であるが、これを紐解くにはロンドン大学の歴史を振り返る必要がある。UCLは1826年にUniversity of Londonとしてロンドンに最初に出来た大学であり、イギリスではオックスフォード、ケンブリッジに次いで3番目の大学となる。もっとも、オックスフォードとケンブリッジ(二つ合わせてオックスブリッジと呼ばれる)は設立が1213世紀、日本で言えば鎌倉時代であるから、ずいぶん間は空いている。オックスブリッジには貴族で英国国教会に属する男性しか行けなかったのを、UCLはそういう差別を撤廃し、万人が行ける大学として設立された。ロンドンでは次にキングスカレッジが1829年に設立され、この二大学が合併して1836年にUniversity of Londonという組織を作ることになった。単一だと学位を授与できる組織として認められなかったというポリティカルな事情がある。このとき、それぞれのユニバーシティはカレッジとなり、それまでのユニバーシティ・オブ・ロンドンは、名前をユニバーシティ・カレッジ・ロンドンと変えた。UCLはいわば「元祖」ロンドン大学として名乗っているのである。

UCL設立時の「万人に開かれた大学」と言う思想は校風として今も根付いている。自らを"London's Global University”と位置づけてグローバル化に力を入れており、現在150以上の国から学生を集めていて外国人にとっては非常に居心地の良い大学である。また、ロンドンの中心に位置しているということから世界の研究者が立ち寄りやすい場所にあり、研究者の国際交流も盛んである。様々な研究グループで毎日のように世界の一流研究者のプレゼンテーションが聴けるというのもUCLの魅力となっている。

こういった、コスモポリタンな環境でアカデミックライフを送ってみるのも魅力的ではないだろうか。



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University College London