評価
最近はどこの会社でも、何らかの評価制度がある。
みんなで頑張って何かを作り上げて、その利益を分配しようなんてのはそうそうなくなって来た。
評価されるようになると必ず不満が出てくる。
そりゃあそうだ。評価する側は結局ただの人間で。それも自分より僅かながら経験が多いだけの人なんだから。
全社員が同じ人から同じ距離感で同じように見られていて、同じように評価されているのなら不満は少ないのかもしれない。
分かりやすいのは学生時代のテストだ。
みんな同じ問題に取り組んで、その結果を決まった物差しで評価される。
自分が学校でどの位置かもわかるし、全国でどの位置かもわかる。
会社に入ってからは決まった物差しで測れるはずもないので、上位の幹部の評価となるわけだ。
評価のポイントってなんだろう。
会社という営利組織である以上、利益に結びつく物を忘れることは出来ないだろう。
ただ、直接お金に結びつくものが全てではなく、関節的に結びつくものも評価対象だろう。
評価される人の立場や役割によっても当然内容は変わってくる。
ただ、実績が及ぼす影響の多いものこそが評価の対象になるのだろう。
仕事をとって来たから評価が良い
プロジェクトを成功させたから評価が良い
資格をとったから評価が良い
組織のプロセスを改善させたから評価が良い
いろいろあるだろう。
良く評価されないというひとがいる。
頑張っているのに!というわけだ。
そう思う時は、頑張りによって何をもたらしたのかを考えて見てはどうだろう?
頑張った=忙しかった
ではない。
であれば、忙しいプロジェクトにいる人の方が評価が良くなる。そんなバカな話はない。
頑張った=成果に貢献した
これは正しいだろう。
仕事をやりながら、もっと効率的にやる方法を考え付きそれを広めたとなると、当然評価はもらえるだろう。
頑張った。それによって自分自身が成長した。
これは評価の対象だろうか?
3年め4年目くらいまでは、これが評価対象でもいいかもしれない。
個人が頑張ってスキルアップしてくればそれが、利益につながるのだから。
ただ、5年目以降の中堅クラスになってくるとそうではない気もする。
何年も立っている社員がいつまでも自己のスキルアップのことだけを考えていても会社にとっての利益には繋がらない。
一人前になるまではとにかくスキルアップに磨きをかけるべきだろう。ただ、その後はいかに自分を取り巻く組織環境にとって有益なことをもたらすことができるか。これが評価されるべきポイントだと思う。
目の前の仕事だけをいくら頑張ってこなしたところで、そういう観点で見れなければいつまでたっても評価されることはないのかもしれない。
とにかく広い視野で、影響度の高い仕事をしてしっかりと評価されたいものだ。