No.15 庭坂事件
1948年4月27日午前0時4分、
国鉄奥羽本線赤岩 - 庭坂間を走行していた、
青森発上野行402列車が
馬洞門トンネルを出て間もなく、
機関車と郵便車が脱線、
10メートル下の土堤下へ転落し岩石に激突、
連結されていた荷物車と客車1台も脱線した。
岩石の破片が直撃した
機関士と機関助士の2名が即死、
技師が重傷を負い後に死亡した。
現場検証によると、
事件発生の地点は庭坂駅から1.8kmに位置し、
下り勾配のR300のカーブで、
脱線地点付近の線路継目板2枚、
犬釘6本、ボルト4本が抜き取られていた。
誰が何のために行ったのか、
何者かによる謀略説、
保線作業後の線路継目板取付け
失念説などが疑われたが、
いずれも確証が得られずに現在に至り、
真相は不明。
手口は後に近くで発生した
松川事件と似通っている。