練習試合までの期間は毎日気が滅入っていた。
カレンダーに×をつけた。
数ヶ月振りに会えるから。
会いたくないはずで、会うべきじゃないのは分かってた。
でも、会いたかった。
そんな葛藤が毎日続いた。
練習試合当日、場所は先輩の高校。
行くまでの間、動揺してた。
高校が近づくにつれて緊張が増し、心臓の鼓動は早くなった。
体育館に入って、更衣室に案内された。
そこに彼女がいた。
見た瞬間、自分の心臓の音がうるさかった。
お互い言葉は交わさなかった。
着替えるとき、手が震えてなかなか制服のボタンがはずせなかった。
これまでにないくらいの動揺だった。
練習試合中も一度も言葉は交わさず、目すら見れなかった。
彼女がチームの仲間と楽しそうにしてるのを見て無性に寂しくなった。
あんなに笑って楽しそうな彼女を自分は知らなかったから。
試合後の片付けで彼女が近づいて来た。
彼女が何か言ったけど、何も答えずその場を立ち去った。
自分には彼女と関わる勇気はなかった。
帰りの電車の中で疲労困憊していた。
試合の疲れと、彼女に対する動揺で。
電車の中で外国人に大丈夫かと聞かれるほどに自分の気持ちは沈んでいた。
試合後の数日間、自分と葛藤していた。
彼女と再び連絡をとろうか。
見事に自分に負けた。
全てを知る友達にアドレスを聞いて、彼女にメールした。
彼女からの返信は、
もうメール出来ないかと思った。
試合にも来ないと思ってた。
彼女はその気がない。
分かってた。
でも、自分のことを少しでも考えてくれていたことが嬉しかった。
自分は単純過ぎた。
その後もやっぱりメールは続いた。
どんなメールをしていたかは覚えてない。
彼女からの返事が来ないと不安になった。
嫌われたんじゃないかと。
メールアドレスを変えたとき、彼女に変えたと伝えたのが遅かった。
その時、彼女は怒った。
拒否されたかと思ったって。
何かがきっかけでメールを3日間返信しなかった。
すると彼女はまた、もうメール出来ないのかと思ったと言った。
そんな彼女の言動にいつも深読みしてしまう自分が嫌だった。
あくまでも自分は後輩としてしか見られてない。
そんな風には思えなかった。
少しでも彼女にとって自分が必要な存在なんだと思いたかった。