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第11回 ジャパンカップダート 

世界へと繋がるダートホースの頂上決戦 第11回 ジャパンカップダート 
今年で11回目の開催となるジャパンカップダートは、国内初のダート国際招待競走として、
東京ダート2100mを舞台に創設されたGI レースである。
海外のビッグレースを経てジャパンカップダートに参戦してくる馬や、
ジャパンカップダートでの好走をきっかけに海外のビッグレースへ駒を進める馬も多い。
2008年から阪神ダート1800mに舞台を移し、
ジャパンオータムインターナショナルを締めくくる一戦として行われている。
今回は、過去10年のレース結果から好走馬に共通する傾向を探ってみよう。


1番人気馬は堅実

過去10年の単勝人気別成績を見ると、単勝 1番人気 に推された馬が 4 3 2 1
(3着内率90.0%)と大変優秀な成績を収めていた。しかし、単勝「2番人気」だった馬の
好走例はなく、単勝「3番人気」で3着以内に入ったのも、2001年のウイングアロー(2着)
だけである。上位人気馬の中でも、単勝1番人気の馬はかなり信頼できるが、
2番人気 3番人気の馬は大苦戦を強いられているようだ。表1
2000~2001年、2003~2007年は東京ダート2100mで開催
2002年は中山ダート1800mで開催
2008年以降は阪神ダート1800mで開催
表1 単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-3-2-1 40.0% 70.0% 90.0%
2番人気 0-0-0-10 0% 0% 0%
3番人気 0-1-0-9 0% 10.0% 10.0%
4番人気以下 6-6-8-107 4.7% 9.4% 15.7%

なお、単勝3番人気以内で3着以内に好走した10頭は、前走で武蔵野S JBCクラシック 
マイルチャンピオンシップ南部杯」のいずれかに出走していた。前評判が高くても、
前哨戦にこの3レース以外を選んだ馬は割り引きが必要かもしれない。表2
表2 単勝3番人気以内だった馬の、前走のレース別成績(過去10年)

前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
武蔵野S 2-0-0-3 40.0% 40.0% 40.0%
JBCクラシック 1-3-2-5 9.1% 36.4% 54.5%
マイルチャンピオンシップ南部杯 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
その他のレース 0-0-0-11 0% 0% 0%
計 4-4-2-20 13.3% 26.7% 33.3%

前走の末脚をチェック

前走がJRAのレースだった馬について、前走の上がり3ハロンタイム順位(推定)
別成績を集計したところ、
前走で出走メンバー中1位の上がり3ハロンタイムをマークしていた馬が、
3着内率53.3%と大変優秀な成績を収めていた。
一方、前走がJRAのレース、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位(推定)が2位以下だった馬は、
3着内率6.5%と低調な成績に終わっている。前走がJRAのレースだった馬を比較する際は、
前走のレース終盤で見せた
末脚にも注目してみよう。表3
表3 前走がJRAのレースだった馬の、そのレースでの上がり3ハロンタイム順位(推定)
別成績(過去10年)


前走の上がり3ハロンタイム順位(推定) 成績 勝率 連対率 3着内率
1位 3- 3- 2- 7 20.0% 40.0% 53.3%
2位以下 1- 0- 2-43 2.2% 2.2% 6.5%
計 4- 3- 4-50 6.6% 11.5% 18.0%

JRAのダート重賞に実績がある馬を狙え

阪神ダート1800mで開催されるようになった2008年以降の3着以内馬6頭中、
2009年3着のゴールデンチケットを除く5頭は、
JRAのダート重賞で優勝経験がある馬だった。該当馬は3着内率33.3%と好走率の面でも優秀だ。
以前はJRAのダート重賞で優勝経験のない馬もそれなりに健闘していたが、
近年のジャパンカップダートは
JRAのダート重賞で優勝実績を持つ馬が上位争いの中心となっている。表4
表4 JRAのダート重賞における優勝経験の有無別成績(過去2年)

JRAのダート重賞における優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-2-1-10 13.3% 26.7% 33.3%
なし 0-0-1-15 0% 0% 6.3%

内外極端な枠は割り引き

阪神ダート1800mで開催されるようになった2008年以降の馬番別成績を見ると、
13番~16番枠に入った7頭は、すべて4着以下に敗れていた。また、1番~4番枠に入った8頭中、
2009年1着のエスポワールシチー(馬番1番)
を除く7頭も、すべて4着以下に敗れていた。馬群の外を回ることになる外枠、
そして馬群に包まれる可能性が高い内枠は、
いずれも不振を強いられているようだ。表5


表5 馬番別成績(過去2年)

馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1番~4番 1-0-0-7 12.5% 12.5% 12.5%
5番~12番 1-2-2-11 6.3% 18.8% 31.3%
13番~16番 0-0-0-7 0% 0% 0%

ジャパンカップダートの出走馬です。

今年は外国馬の出走がなく、日本馬のみによる戦いとなったのは残念だが、

日本の競馬ファンにとっては出走するすべての馬になじみがある状況となった。
ブリーダーズカップクラシックに出走した今春のダート王・エスポワールシチーこそ参戦しないものの、

それ以外の強豪はしっかりとエントリーしてきている。
例年どおり、仁川にダート巧者が集結し、手に汗握る熱い1戦になるはずだ。

ダートグレード競走のGI・JpnI で9勝を挙げているヴァーミリアン(牡8・石坂正)は、

2007年のこのレースの勝ち馬だ。
2006年から毎年参戦(4着、1着、3着、8着)しており、今回で5年連続でのエントリーとなる。
今年は過去3年ステップレースに選んだJBCクラシックに出走せず、

6月の帝王賞(大井・ダート2000m、9着)
以来の実戦というのが最大のポイントで、仕上がり具合になにより注目したい。

偉大なる兄に挑戦する格好でGI の大舞台に初参戦するのがヴァーミリアンの半弟キングスエンブレム

(牡5・石坂正)。
前々走のシリウスSでメンバー中最速タイの上がり3ハロン36秒6(推定)の末脚を発揮し、

重賞初制覇を果たした。
続く前走のみやこSは2着に敗れたが、逃げ切ったトランセンドを中団待機から0秒2差まで追い詰めており、

内容は悪くなかった。
上がり3ハロン36秒台(推定)の末脚を武器に、一気に頂点へと駆け上がる可能性は十分だ。

トランセンド(牡4・安田隆行)は、前走のみやこSを逃げ切り勝ち。1分49秒8という速い勝ち時計は、

この馬の高い能力を示すもの。
昨年のレパードSに次ぐ、重賞2勝目をゲットした。今回も自分の競馬に徹するのみという思い切った

競馬をしてくるはずだ。レースの鍵を握るのはこの馬だろう。
全6勝中5勝を挙げている得意のダート1800mで、GI 初制覇に挑む。

前走のJBCクラシック(船橋・ダート1800m)こそ見せ場のない4着に敗れたシルクメビウス

(牡4・領家政蔵)だが、ハイペースで飛ばしたスマートファルコンが7馬身差の圧勝を飾り、

2着も2番手追走のフリオーソが粘りこむという展開で、
中団待機のこの馬は能力を発揮できなかった可能性が高い。昨年のジャパンカップダートでは

エスポワールシチーの2着と、3歳馬の中で最先着を果たしている。
阪神ダートは〔1・2・0・0〕とコース適性は十分で、巻き返しも大いに期待できそうだ。

今春はクラシック路線に参戦し、皐月賞5着、日本ダービー13着。

今秋は毎日王冠で重賞2勝目を挙げたあと天皇賞(秋)に挑戦して14着と、
この馬の距離適性に合わせたカテゴリーで走ってきたアリゼオ(牡3・堀宣行)が、

今回からダート路線に矛先を向けてきた。越えるべきハードルはかなり高そうだが、
強豪メンバー相手にスプリングS・毎日王冠を制した実力馬だ。ここで好勝負をするようなら、

今後がかなり楽しみになる。

オーロマイスター(牡5・大久保洋吉)は、前々走のマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600m)で、
ダートGI・JpnI を5連勝中だったエスポワールシチーを撃破し、JpnI 初制覇を成し遂げた。
前走のJBCクラシックは折り合いを欠いて勝ち馬のスマートファルコンから大きく離された10着と

凡走しているが、ここで一気に巻き返してもおかしくない能力の持ち主だ。

グロリアスノア(牡4・矢作芳人)は、約4か月の休養明けだった前走の武蔵野Sを快勝し、

今年1月の根岸Sに次ぐ2つ目の重賞タイトルを手に入れた。
今春はドバイに遠征し、ゴドルフィンマイル(国際G2・オールウェザー1600m)で4着と健闘した経験は

この馬にとって大きな糧になっている。
地力強化著しい現在なら、コーナー4回の1800mも上手にこなす可能性は大きいだろう。

スマートファルコン(牡5・小崎憲)は、前々走のJBCクラシックで2着馬のフリオーソを

7馬身ちぎる圧勝劇を演じたあと、
11月24日(水)に行われた浦和記念(浦和・ダート2000m)でも6馬身差の楽勝を飾っている。

今回は中10日での参戦となるため、
状態面にまず注目したいところ。ダート重賞の勝ち鞍では、ヴァーミリアンと並ぶ12勝を挙げている強豪だけに、マイペースで走ることができれば、
かなりしぶとい馬だ。

アドマイヤスバル(牡7・中尾秀正)は、オープンクラスで実戦を積みながら力をつけてきた。

最後に掲示板を外したのは昨年2月のフェブラリーS7着が最後で、
そのあと本格化を果たし、同年の白山大賞典(金沢・ダート2100m)で重賞初制覇を達成。

どんな状況でも大きく崩れない安定性は、
GI の大舞台でも大きな強みになるはずだ。

世界に通用する強い馬づくりを目指して

ところが、レースは審議に。結果確定までに24分も要した。最後の直線で豪脚を発揮したブエナビスタが残り約100メートル地点で内側に斜行して2着入線の