金浦空港からホテルまで案内してくれたガイドさんに、
「私は韓流スターや買い物には興味ないけれど、
歴史的な建物はみてみたいんですよ。
景福宮なんてどうですか?」と尋ねてみた。

「昌徳宮は世界遺産でお勧めですが、
この時期は寒すぎてとても見る気になれません。
やめたほうがいいですよ。」

といわれた


友人は、「え~そんなに寒いならやめようよ。」というのだが…
私はどうにも納得できない。

「汗蒸幕でお勧めの店ありますか?
私は、昌徳宮を見て、冷えた体を汗蒸幕であたためると
いいんじゃないかって考えてたんですが…」

すると、
「それはいですね!それでは、昌徳宮の正門前にお店の者を
迎えに行かせますよ。見学が終わったら温まるといいですね。」

ということで友人も行くことに同意してくれた


(友人が)心配していた天気。私は天気を心配したことがない。
だって、いつも私の行くところは最適な天気にしかならないのだから。

朝はホテル近くにある市場の屋台で豚のコースを次々に勧められ、
豪勢に食べてしまったけれど、
体温を保つには十分すぎるほどの栄養補給ができた。

昌徳宮は歩いて15分ほど

もちろん天気は快晴。気持ちがいい。
巨大すぎて入口がよくわからず、昌慶宮の入口へいってしまった。
そこからでも昌徳宮にいけるというので、入場。
すると、消防訓練をやっていた。

しっかり文化遺産をまもってくださいね~と思いつつ、
昌徳宮に入る。遠回りをしてしまったので、日本人ガイドの時間
に間に合わず…残念!!仕方ないので勝手に歩き回ることにした。

このひときわ美しい青い屋根の建物は宣政殿
いわゆる執務室があった場所だそうです。
青瓦はここだけですが、それだけ重要な場所だということなんですね。

韓国では国王自身が龍とされているそうです。
龍神さまにご縁のある私としては、
ここにこられたことそのものが感謝です。

そしてここが正殿の仁政殿
でっかいですねぇ。
階級を表す石柱がずらっとならんで、思わず
「おーーーー縦社会~っ」と唸ってしまいました。


巨大な建物を私なりに表現してみました!!

どこをみても鮮やかな赤と緑を基調とした建物。
おそらく日本の建物、特に神社などは、いまでこそ質素ですが、
もともとはこんな風だったんだろうなぁと思います。

やっぱり韓国と日本はつながってるなぁ
お互いにたくさん影響しあったんでしょうね。

街を歩いていても、顔はそっくりなのに一目で日本人とわかってしまう。
逆に言うと、日本にやってきた中国人や韓国人もわかるのと同じだ。
服装なのか、メイクなのか…佇まいが違う。
似て非なるもの…韓国と日本。

もう少しゆっくり回りたかったのですが、汗蒸幕のお迎えの時間です
身体の冷えもそろそろ限界…という絶妙のタイミングでした。

初体験の汗蒸幕。想像以上の熱さでした。
いきなり麻袋を頭に被せられて、窯に入れと促され、
入ってみると麻袋の必要性を痛感。
これがないと顔が焼けてしまいそうでした。
ひたすら、麻袋の中で熱さに耐え、汗だくになった体を流して、
アカスリヘ。
裸のままベッドに横たわると、全身ゴシゴシ。
まるでまな板の鯉。築地のマグロ???
もうこうなったら、なすがまま~。好きにやってくれ~。
火照った顔にはきゅうりパック。これがまた冷たい
あっためられたり、冷されたり…もうなにがなんだか…

全身オイルマッサージをしてもらって終了。
いい感じでだる~くなりました。

明洞にいってお昼を食べるために店に入った途端、
天気が急変し、吹雪に


ねっ私ほんとうに天気に恵まれてる

ソウル最後の夜は東大門へ。



がきれいだったなあ。


ジャンクな夕食、プテチゲ

へらへらしながら、鍋を見てたら、
店のおじさんやおばさんが、いろいろ世話をやいてくれました。
ちいーとは、甘え上手になったかな

翌朝、空港までの送迎車がやってきた。
ソウルでは自転車を見ないことに気づき、ガイドさんに質問した。
「ソウルは坂が多いので乗りません。
韓国人は見栄っ張りなので、自転車どころか軽自動車にも乗りません。
軽では道路変更するときに、馬鹿にされて割り込ませてもらえないんですよ」

「韓国の中高生は勉強のために3時間も寝られない
苦労してソウルの大学に入るとプライドばかりが高くて、
卒業しても使い物にならないので就職できない。
徴兵の22カ月もあるので、
一人前として認められるのが30才くらいです。」

「このハイウェイの40キロ先は北朝鮮なんですよ。
道路上にある看板の中には爆薬が入っていて、いざというときは
爆破してこの道をふさぐんです。」

さまざまな側面をうかがい知ることができた。
日本以上に表面的なこだわりが強いのかもしれない。
だから美容整形がこれだけ浸透したのだろうか??

同じ民族でありながら、敵対するものがごく身近にあること。
軍服に身を包んだ青年が週末の街をガールフレンドと仲睦まじく歩く。
ここには徴兵制度があるのだ。 

あるがまま…を受け入れられたなら…
今の日本人もだが、自然体で楽になればいいのにな…

様々な思いが駆け巡った。

初めての韓国。ソウル。
何とも複雑な気持ちになった旅人でした。

コリアンレポート 終了