この前の夏訪れた比叡山。

今、民衆に広がっているさまざまな宗派の開祖たちは
この比叡山で共に学び、気づきを得て、山を下り、民衆に伝えようとした。

彼らはみな同じことを、
それぞれの方法で広めようとしたにすぎないのだということを感じた。

「一隅を照らす」
あるがままのあなたが一生懸命生きて輝くことこそが国の宝だ

いまもなお不滅の法灯は灯され続けている。


あれから約半年、冬の比叡山は夏とは比べ物にならないくらいひっそりしていた。

私にたくさんの気づきを与えてくださった文殊菩薩様のある文殊楼

しばらく文殊菩薩様の前に座りながら、感謝の気持ちでいっぱいになった。

文殊楼


凍えるような寒さの中を歩いていると、
御坊様に「おさがりをどうぞ」とおいしい最中をいただいた。
なんだかほっこりした気持ちになりました


その日は、冷えた体を温めるのにぴったりの大原八瀬の釜風呂へ。
天武天皇が壬申の乱で矢で傷を受けた際、治療のために入ったという釜風呂。


窯の中は、苦にならないほどの熱さで莚が敷いてあり、横になります。
背中から熱が伝わり、じわじわ体の芯から温まってきます。
10分くらい入っていると、全身が真っ赤。
お風呂で汗を流します。

気持ちよかった♪


翌日は大原へ。

昨夜から降りだした雨も、三千院につくと止んでくれました。

三千院の往生極楽院に祀られている阿弥陀三尊のお姿は
阿弥陀如来の脇侍の観音菩薩と勢至菩薩が私たちを救うため、
前かがみになり自らお立ちになろうとしている珍しいお姿だそうです。

この菩薩様のお姿に深い愛を感じました。


三千院を出て、来迎院で薬師如来のお姿を拝見した後、
導かれるように音無の滝へ。

冬山。人っ子一人いない山道を歩く足取りが驚くほど軽い
誰かが私の背中を押してくれているようでした。
そしてたどり着いたのが、ここ。

たき


やさしく流れるこの滝の前で多くの高僧たちは声明を唱えていたそうです。
なので、私は私流でラフターヨガ風に大笑いしてみました。

「私は幸せだーーーーあははははははは、
つれてきてくれてありがとう!あははははは」


ちょっとちがったかもしれませんが、これが私流の声明です。笑

アー気持ちよかった

冬の京都は寒さが骨身にしみますが、
人も少なく、ゆっくりやさしい時間をすごすことができました。