中札内村出身の漫画家、中川学さんの最新作、「すべりこみ母親孝行」(平凡社、税抜¥1,200)が届きました。

 

 

発売日から遅れること数日。

私が子どものころからお世話になっている地元書店に納品されるのを待ったのでした。

 

地元で手に入るものは、できる限り地元で、がモットー。

「村長なら当然!」と思われるかもしれませんが、村長や役場職員だけが意識すればよいのでしょうか?

 

便利な世の中だけど…

 

ネット通販のおかげで、地方に住む者でも不自由なくショッピングを楽しめるようになりました。

 

自宅にいながらにして、商品を選び放題。

購入したければ、ボタンを押すだけ。

本当に、便利な世の中です。

 

前述の通り、ネットでに頼らずとも地元で買える商品は結構あるのですが、手に入るのが少し遅れるとか、値段が若干高くなることもあるとか、不利益に見える部分はありますからね~。

 

それでは、便利さを追求して、田舎の小さなお店がなくなることの不利益って、ないのでしょうか?

 

まず、自治体の税収は下がります。

結果的に行政サービスが低下するかもしれません。

住民も減る可能性があります。

 

商工会が成り立たないような事態となれば、彼らに支えられているイベント(中札内村であれば夏まつりや盆踊りなど)の開催は難しくなるでしょう。

商売をされている方には消防団員として活躍されている人も多く、災害発生時に貴重な人材の喪失を痛感するかもしれません。

 

 

遠回りの道をゆく

 

もちろん、お店側の営業努力は必要です。

同時に、自分たちの故郷を活気づかせるための住民努力も必要なのじゃないか。

商店が残ることで利益を得るのは、私たちでもあるのです。

 

遠回りに見える道を行くこと、利己的にならないことが、社会全体が幸せになるためにとても大切なのです。

 

明日からも周囲への感謝と笑顔で。