もうすぐ「敬老の日」ですね。

 

私の母は、80歳ぐらいから認知症気味になりまして、97歳の現在、医師からは年齢相応のボケ具合と言われています。

 

どのような感じかというと、「見当識障害」っていうのでしょうか、季節とか時間とか、自分がいる場所とかわからないみたいです。が、家族の顔とか繋がりとかははっきりわかります。私を見れば「〇〇子」、妹を見れば「〇〇子」とわかっています。

 

だいぶ認知症が進んできていましたが、2年前まで家で介護していました。

約15年の介護生活でしたが、本人が嫌がるためデイサービス等は一切利用していませんでした。それが、92歳の時に家で転倒、股関節骨折→人工関節置換手術→リハビリとなって、とうとうデイサービスやショートステイを利用するようになりました。

 

それでもウォーカーを使って歩く母は強かった!手術直後は寝たきりになるのかと心配しましたが。

そしてちょうど2年前から町内にある特養に入所させていただきました。施設ではなるべくウォーカーで歩かせて下さっているのですが、本人は面倒がって、他の入所者さんみたいに車椅子に乗りたい、とわがままを言っているらしいです。

 

英国のエリザベス女王が急に亡くなられましたね。

96歳だったとのことで、つくづく私の母もいつ何があってもおかしくないんだと覚悟致しました。夫のこと、自分のこと、そして娘のことでいっぱいいっぱいの2年でしたから、母のことを忘れていました。まだまだ生きてくれると思っていましたので、女王陛下が亡くなったこと、数日前まで公務をこなしていたということを聞いて、今さらながら母の明日を思った次第です。

 

母は終戦の年に20歳だったそうです。いつも「私の青春時代はほとんど戦争中だった」と言っていました。貧しい建具職人の家に生まれ、苦労したそうです。警察官と結婚して、質素ではあるものの安定した暮らしをしていましたが、母40歳で父が亡くなりました。父は47歳でした。その後、中2(私)と小6の娘二人を一人で育てたわけですが、愚痴も聞いたことがないし、いつも明るくて家をきれいに整え料理もちゃんと作って、私だったらできなかったなあと思います。今娘が40歳ですが、どう考えても娘にもそんなことはできそうもありません。

 

エリザベス女王陛下のご冥福をお祈り申し上げます。ほんとうにお疲れ様でした。