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今年で最後のあきたこまちその2

5月はめちゃくちゃ忙しい月でした。稲の育苗管理だけでなく、まずは田んぼの畦塗作業があります。ネズミやモグラの穴をつぶして畦塗するのですが昔は人力でクワひとつで削って塗ってなでて形を整えるのですがえらい時間がかかりました。今は機械でやります。それが終わるとトラクターで田んぼを耕し土をバラバラにして、水を入れてどろどろになるように代かきします。しっかりしないと水を保てないのでしっかり丁寧に行います。これは雑草を埋め込む役目もあります。それが終わると田植えが始まります。稲の管理だけでなく野菜も栽培しているので、畑も耕し畝を作り種まきから育てた野菜苗も適期に植えないといけません。ジャガイモ、ヤーコン、かぼちゃ、ゆうがお、トマト、キュウリ、ゴマ、枝豆、えんどうまめなどなど。春は山菜も出てきますが旬の時期は短くて、これも適期にとらないといけません。ゼンマイ、フキノトウ、ワラビ、ミズ、ウリ、タラの芽、コシアブラなどなど。田植えが終わると畦の草刈りなどで最近ようやく余裕の時間ができました。

 あきたこまちからあきたこまちRに来年から変わるので、消費者庁に問い合わせました。『「あきたこまちR」を「あきたこまち」の名称で販売していいのか?」。「それはダメです。あきたこまちRは、あきたこまちRと表示して販売しないといけない」。「秋田県はあきたこまちの種を販売しないと言っていますが、自家採取の種であきたこまちを販売していいのか?」「周辺に他の品種が栽培されてなく、栽培記録をとって管理していればよい」

 先日農協の総代会が開かれました。そこで今までどおりにあきたこまちの種を農協から買えるのか質問するともう買えないとの返答でした。来年度、秋田県は「あきたこまちR」を「あきたこまち」表示で販売しようとしていますが、消費者庁の見解はダメだといわれたことを話したら、農協も困惑して県に問い合わせると言っていました。県の見解より、国の機関のほうが優勢だと思うのですがどうなるのでしょう。せっかくブランド化した人気品種の秋田県産あきたこまちを今年で最後にするのは私としてはとても残念です。秋田県の方にも多くの消費者から今まで通りのあきたこまちを作り続けて欲しいとの要望があったようですが、秋田県はあきたこまちRに変えることに決めたままです。ではなぜ、あきたこまちRに変えるのだろうか?

次回に続く。

今年で最後の秋田県産あきたこまち?

今日はあきたこまちの種蒔き初日でした。

稲の種まきは、いきなり田んぼに蒔くのではありません。

農協にあきたこまちの種を予約して、届いた種を種蒔きの10日前ぐらいに水に漬けます。

そして種蒔きの前日か前々日にお風呂に入れます。

4キロづつ小分けに袋に入れた種もみを、40度のお風呂に入れます。順番に入れるので、初めは40度でも徐々に温度は下がっていき、お風呂いっぱいになるころは30度ほどになります。あきたこまちに、春だよ芽を出してと促します。すると一晩で胚芽の部分が膨らんで一部の種からは芽が出てきます。それをビニールハウスの中の箱の中に種蒔きをしていきます。

4月はまだ霜が降りる時もある時期なので、保温のためビニールハウスの中に種蒔きします。ビニールハウスがない昔は、油紙と言う保温資材でやっていました。それを知っているのは70歳以上の世代でしょう。今日は天気予報で明日霜注意報が出たので、今日作業ができない種もみは風呂場に保管して凍結予防しています。

秋田県産あきたこまちは、今年が最後になりそうです。

秋田県の佐竹知事は、あきたこまちを来年からやめるとしたからです。

「あきたとまち」から、「あきたこまちR」に全面的に変えると決断しました。

今までの「あきたこまち」を栽培したい人は、自分で種もみを自家採取しなさいと、地元の秋田魁新聞に2月に掲載されました。一般の農家は農協に買い取ってもらい代金も農協から支給されるので従わざるを得ないでしょう。

私は農協に委託販売していないので、今まで通りの「あきたこまち」を自家採取して栽培を続けるつもりです。

秋田の農業試験場が、1970年代まではコシヒカリとササニシキの2強品種時代に、コシヒカリを超える食味の「あきたこまち」を開発し、秋田県産あきたこまちが全国的に人気品種になったのになぜこれをやめて新品種の「あきたこまちR」に変えようとするのだろうか。

(次回に続く)

秋田犬のアメはきょうも元気です。今日は種蒔きでめちゃくちゃ忙しいのですが、散歩に行きたいと「アオーーン。」と鳴いて困らせます。気持ちは行きたいけど、種蒔きで忙しくて連れていけないんだ。夕方5時半を過ぎて、まだ種蒔きを続けたい妻を押しとどめて、明日の種まきのために体力をこれ以上消耗させずに止めて、アメと短い距離を散歩してきました。今日は疲れたのでまたね。

 

禁断の笑いとイジリー岡田

秋田犬のアメが来てもうすぐ一月がたとうとしている。ベビーベッドの底をとって檻としているのだが、来た頃はまだ2か月未満でベッドの枠の隙間から顔を出して体もすり抜けそうだったのが、やがて顔を抜くときはひねらないと抜けなくなり、今では顔を出そうとしないぐらい大きくなった。

春休み中の息子の髪も伸びて普段なら床屋に行くのだが「ママ髪切って」と言っていた。妻はマエケン並みに絵がへたくそなのが、うまく息子の髪型を整えることができるのだろうか?床に新聞紙を敷き、息子の首周りにも新聞紙が張り付けられていた。私は用事でしばらくいなかったのだが、帰ってきたら息子の目がはれていた。あまりの出来栄えのひどさに、息子は目をはらすほど泣き続けていたのだ。息子の髪型は、妻が末端を切り、もみあげは切りすぎていてバナナマンの日村か、眼鏡をかけないイジリー岡田に似ていた。たっぷり泣きはらした息子の前で、私は笑いをこらえるので必死で息子には背中を向けて笑いをこらえて肩だけが震えていた。私が笑いをこらえている姿を察知した妻は声を上げて笑い出した。それはシンクロして笑いのエネルギーは増幅してやまず、私は息をするのも苦しく無言で肩を震わせて笑い、妻は声を出して笑い続けるのであった。悲しみに沈む息子の前で一番やってはいけない行動だが、この笑いはどうにも止まらないのであった。しばらく、笑ってはいけないけど笑いがこらえきれない禁断の地獄の時間をやり過ごしたあと、冷静になった私は息子に「お父さんは前飼っていたサンタ(ポメラニアンとチワワのあいの子)の毛を切っていてうまいから手直しして切ってあげるよ」と言ったが断わられた。じゃあ、床屋に行って手直ししてもらおうと言っても恥ずかしくてどこにも行きたくないと言ってきかない。始業式まで少し髪が伸びて不自然さが薄まるのを期待しているようだ。私は息子の顔を見るたびに笑いたい衝動に耐え忍んでいる。

 

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