久しぶりに映画の「彼岸島」を見返していますが、やっぱりメイクの出来が抜群にいい映画です。原作とはぜんぜん違うけど。

そして、「彼岸島」とはぜんぜん違う映画の話。

 


2016年に製作された「ソーセージ・パーティ」の話をしたい。アニメ映画なのですが、この作品は恐ろしい。「パフューム」よりもさらに上の衝撃に襲われました。

 

 

 

 

スーパーの食材たちは、人間に買われてスーパーを出ていくことを何よりも楽しみにしていた。だが彼らは知らなかった。スーパーから出ていったら、彼らは人間に食べられ、死んでしまうということを…そのことを知った主人公のフランクは、ガールフレンドのブレンダとともに仲間を守ろうと立ち上がるが…?

 

 

という話です。途中で人間たちに食べられるシーンも出てくるのですが、まあとにかくグロイことグロイこと。切り刻まれ、噛み潰されていく食材たちの阿鼻叫喚のさまはなんとも恐ろしいものがあります。まあ、肉じゃなくて草食っても、たとえ何を食っても食われてる側が苦痛なのは変わらないというテーマもあるのかな?

 

 

主人公の声の吹き替えだけでなく、製作や原案、脚本にも関わっているのはセス・ローゲン。相変わらずジョナ・ヒルやジェームズ・フランコ、マイケル・セラ、ダニー・マクブライド(俺たち○○シリーズによく出てるコメディアン俳優)あたりは出演しているんですね。なぜかアントマンのポール・ラッドも出てるけど…。あとエドワード・ノートン。何してるの!

 

 

しかし、この映画の最大の特徴は食材たちが殺されまくるホラーシーンでも、仲間たちと協力する心温まる?シーンでもなく、勝利を収めた食材たちの乱交パーティシーンにあります。

 

 

主人公カップルがソーセージとパンという時点で男女の関係を匂わせてはいるのですが、もう男女とか関係ないのよね。男同士とか女同士とかもあるのですが、もう、むせっかえるほどの下品とエロに、自分にまだ良識があったんだなあと思わせられる。

「パフューム」にニオイに固執する殺人鬼がラストで香水をまき、それを嗅いだ人たちがトチ狂って絡みまくるシーンがありますが、それを目当てに見た男性からはものすごく支持されていました(当社比)。が、そんなもんじゃないね。変態のレベルが違う。しかも、これ、劇場公開されてますし…。

 

 

私はネトフリでみたんですけど、普通のアニメだと思って子供に見せたママとかいそう。性の目覚めがこの映画だったら、間違いなく狂い咲きしそう。ただ、このあけっぴろげ感は嫌いではないし、あるべき世界だという気もしないでもない。

あと、普通にギャグセン高い。途中で声優を担当した俳優の顔が実写で出てくるのですが、そのシーンだけでもちょっと笑ってしまった。自虐ネタではあるのですが、「ポワ~ン」みたいな演出でセス・ローゲンがニッコニコで出てきたので、それだけで面白い。

久しぶりの感想がこんなんですいませんね。