最近、むちゃくちゃ忙しかった。

あと、PS4で「DETROIT BECOME HUMAN」をやり始めたせいで、ものすごくゲームに没入してしまった。「アンティル・ドーン」(まあ、これは黒塗りシーンがなければもう少し評価高かったんでしょうね)「HEAVY RAIN」も面白かったのですが、こちらは圧倒的にボリュームが多い。途中で2回くらい寝かけましたけど。

 

そんな間にも、ホラー映画をしこしことみております。

 

 

おすすめの映画

・マザー!

途中までは何だこの映画?と思っていたけど、ものすごく不快で、気持ちが悪くなる映画。

作家の夫と、彼女を支えようとしている妻。だが、一度焼け落ちた家を自力で修復している妻の気持ちを踏みにじるように、知らない一家が彼らの家に侵入し、揉め事を起こしていく。

だが、その出来事が彼女に赤ん坊をもたらした。さらに、夫が文壇で評価され、夫婦は幸福の絶頂に達する。だがその夜、夫の本に感激した出版社の編集者や取材陣、ファンが家に詰めかけ、彼女の幸福の象徴である“家”と“子供”をめちゃくちゃにしていく……。

途中まではサスペンスかと思いきや、途中からは完全にホラー。

男性と女性のディスコミュニケーション(夫は何でも他人に分け与えてしまう。妻の気持ちを踏みにじってでも)を描いているようにも思いますが、もっと壮大で、おそろしい「時空の裂け目」を垣間見たような気持ちになる。

それにしても、グロ描写もないのにこんなに不愉快になる映画は久しぶりです。必見です。

 

 

・エクリプス

この映画、「フェノミナ」「サスペリア」系といいますか、思春期の女の子が集団ヒステリー起こしながらキーキー苦しめられる、ちょっと耽美でエッチで、でもオカルト。みたいな話かと思いきや(昔の映画ならまだしも、今の映画でそれをやられると、安っぽく見えてしまう…)、実話をベースにしてあるらしく、とにかく怖くて怖くて…。

「REC」の製作陣が作ったというのも納得。

夜、暗闇の中でこちらを見ている、死んだはずの父親も、なぜか全裸なのがさらに怖い。全盲のシスターが主人公に助言をする場面も、助けてもらっているはずなのに、スリリングで悪意に満ちています。

思春期の女の子の不安な感じをベースにしているという点ではホラー映画らしいといえばらしいですが、孤独な少女とその妹弟を包んでいく、得体のしれない恐ろしいものの描き方は秀逸であります。

 

 

・デス・ライナーズ

ティーン向けのホラーという感じだけど、意外と楽しめた。

治験のアルバイトをする若者たちだが、その薬は未来予知ができるようになるというものだった。その未来予知で、死を予見した主人公。彼らは恐怖のあまり、施設の脱出を試みるが…?

「未来を変えることはできる?」というテーマで話が進んでいきますが、シリアルキラーの正体が謎すぎて、その点は腑に落ちません。映像が全体的にキレイ。

 

 

・スリープレス

マギーQ主演のオカルト。夢遊病の家族は、なぜ夢に操られているのか?一家の息子を救うため、弟を失った過去を持つ主人公の女医が頑張るというお話。

お父さんは死んだ息子を追い求めて頭を壁に打ちつけ、お義母さんは自分の歯並びが気になるとそれを引っこ抜こうとし、長女は犬を殺すという地獄絵図が待っております。

女医ホラーって、本人はキチキャラじゃないと面白くないように思っていたのですが(偏見)、この映画に関しては面白かったですね。

 

 

・フォロイング

「イット・フォローズ」のパクリ邦題なのがもったいない気がする。あと、どっちかというと「スペル」感が強い気もしました。

タイの幽霊観をもとに、神に対して無礼なことをした西洋人たちがしっぺ返しをくらうお話。仏像を触ったせいだったかな??

日本をベースにしたトンデモホラーのように、タイの人から見るととんでもない内容だったりするのだろうか。ちなみに、主人公に憑依する幽霊は日本人の女性で、タイにお嫁に来たものの、いろいろあって変死してしまったというかわいそうすぎるプロフィールの持ち主です。

しかし、なぜ日本人なのか…??

 

 

・フラットライナーズ

研修医たちが、わざと臨死体験をして、自分の脳の隠れた力を引き出そうとするお話。途中まではうまくいったものの、彼らは次々と幻覚に悩まされるようになり…

「研修医が寄り集まって○○してみたら痛い目にあった」映画もやまほどありますが、演出もポップで見やすく、キャスティングもハマっているので、ホラーが苦手な人でも見られるでしょう。そういわれて、じゃあホラー映画苦手だけど見るわって人がいるかはわからないけど。

とにかく、研修医たちのほとんどがまあまあクズだったので、ひどいなあと思う。マジメに働く人をゲスく描くのはやめたほうがいいんじゃないかしら。とはいえ、そのクズ感がホラー映画らしくていいともいえるのですが。

あと、途中まで主人公だと思っていた人がそうじゃなくて驚きました。

こういうことを書くと、「ウソだ~」と思われるかもしれませんが、ホントだよ。冒頭、モブだと思っていた人が主人公だったよ。

 

 

ここからはう~ん??な映画。

 

 

・モンスタープロジェクト

POV映画。モンスターを自称する人たちを集めて映画を作るつもりが、本物のモンスターたちが集まっちゃった!という、コメディのような話。ですが、いたってキャストは大まじめです。

悪魔憑きの日本人(なんでだ?)、吸血鬼、スキンウォーカーの3人に襲われる映画製作者たちの顛末を描くのですが、とにかく見にくい!暗闇で襲われ続けるうえ、カメラはガクガクだし、ストーリーは起承転結の4ポイントくらいしかないので、単純な恐怖しか得られません。あと、廃屋で撮影しているのですが、あまり魅力的な建物ではなかったですね。

 

 

・リング リバース

なぜか制作された、ハリウッドリメイクのさらにリメイクにあたる「リング」です。

現代要素を入れているのですが、まあまあ中途半端。西洋の貞子はけっこうガニ股なので笑ってしまった。あと、飛行機の機長室にあるモニター(車輪が出てくるかチェックする画面なのか?入ったことないから知らないけど)から出てくる貞子にも笑った。その飛行機、墜落してるんですけど。墜落中に何しにきたんだ、貞子。

 

 

「マザー!」、未見の方はぜひ。私のように、「家に人をいれたくない」というテリトリー意識が強いタイプの人は、特にイライラすると思う。でも素晴らしいんだよなあ。

※誤字なおしました。「家に人をいれなくない」ってなんだよ。大変失礼しました。