新しめのアメリカティーンホラー「呪い襲い殺す」。
日本ではだいぶやりつくされた感がある、こっくりさんをモチーフにした映画。





友人の不審死をきっかけに、降霊会をしてしまう主人公。
しかし、この友人の家はそもそもいわくつきの家であり、前の住人の悪霊が彼らに付きまとって殺し始める……というお話であります。
配役はいかにもティーンズ向けホラーですが、恋人とのイチャこきラブラブ映画ではなく、姉妹がちょっと結束する話という感じ。姉妹>友情>恋人って感じで、彼氏の影が薄すぎです。



この話はどんでん返しがあり、
・彼女たちが降霊してしまった幽霊の正体は結局何なのか?
・殺人鬼とされ、死んだ人物はなぜ殺されたのか?
というポイントに裏切りを盛り込んでいるため、目が離せないポイントもかなりあります。



とはいえ、物足りない部分もいろいろあるのであります。



面白かったところ
・タイトルセンスが抜群に好き。
・幽霊の造形は(口を縫い合わされた女の幽霊や、ヒステリックな母幽霊など)素晴らしい。
・幽霊に連れていかれそうになっている妹を救うために、こっくりさんのボードを利用するアイデアは想像がついたとしてもユニーク。



う~ん??なところ
・友達に会えなくて寂しい!そうだ、降霊しよう!なんて女子高生がいるのだろうか
・幽霊が怒って主人公の手をねじりあげるシーンがあるのですが、幽霊のわりに力技だなとは思いました



・主人公の友人や彼氏の死に方がすっごく雑。ホラー映画で頭をぶつけて死ぬ人を久しぶりに見た気がする。
・幽霊が現れる時に「HI FRIEND」と書いているのがどうしてもETを思い出してしまう……。




ちょっと変わったオカルトなので、フツーのオカルト映画(幽霊が出てきてギャーギャー騒いで怯えるだけの映画)に飽きた方にはいいと思います!
それにしても、主人公の妹のサラが悪ぶっていて、かなり年上のおっさんと付き合っているという謎設定はなんだったんだろうか。犯罪の香りがして、おっさんのほうが気になってしまいました。



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