2014年のカナダ映画「絶叫のオペラ座へようこそ」を見た。



どうでもいいけど、「オペラ座の怪人」って全然見たことがないんだよなあ。

ということを思い出した。不勉強ですね。すみません。





この映画は殺人鬼のホラーコメディであり、ホラーミュージカルでもあるという不思議な作品。

しかし、それ以上に「オペラ座の怪人」を歌舞伎風にアレンジしてみたぞ☆という工夫がキラリと光る妙な作品です。

岡田あーみんさんが作った話と言われても信じられる。

一生懸命ムチャクチャをしている感じが好感持てる気もするけど、わかんねぇなコレ!



ただ、ホラーとしていい場面もいろいろあるので、忙しいです。頭が。

笑っていいのかこわがりゃいいのかわからない。




おすすめポイント

・意外と皆が歌がうまい。ミュージカル映画としてはくだらなくていいですね

・「間違った日本」を堪能する映画

・ヒロインはかわいいよ



う~ん?

・殺人鬼が「そうだよなあ、こいつだよな」という感じの犯人なのですが、そもそもそうなったきっかけがよくわからない。

・ヒロインのお母さんが浮気しすぎで殺されたって言うのがどうも……

・やっぱり、歌舞伎メイクが「KISS」メイクなのはいかんともしがたい。

あと、中国と日本が混ざりすぎててわかんないや。

まあ、日本人もカナダとアメリカの文化の違いなんて細かくわからないだろうから、そんなもんでしょうね。




ネタバレはこちら



個人的には、殺人鬼がメタラー?っぽい感じでギターをかきならしながら地下室で殺し宣言をしたり、包丁をギターの弦のところに挟んで演奏したりというのもユニークで気に入ってます。

個人的にはベースを指で弾く殺人鬼も見たいですけど。

指弾きのベーシストってかっこいいよね。すき。



日本のアイドルホラーも、ホラーミュージカル風にするのはおすすめですけどね。

バカバカしくもあり、感動させることもでき、ホラー演出ともマッチする。

ホラーは「演劇」とか「舞台」とか、「ミュージカル」と相性がいいものですが、なぜか「アイドル歌手」と組み合わせると陳腐になるのが難しい。

※別に、アイドルがホラーを演じるとダメよねということでは絶対になく、「アイドル歌手が脅かされる」という映画が多すぎて辟易するのであります。



途中までは普通に面白いのですが、途中からはいろんな意味で面白くなります。

この面白さがホラーを凌駕する瞬間があるので、それが邪魔にならなければいい作品だと思う。