フレモニ火曜日9時台前半は、
救急課 平川勝浩さんに話を伺いました。
平川さんは、この春まで15年間、岡山市西消防署で「救急救命士」 として救急車で出動していました。
「救急救命士」は、厚生労働大臣が認定する国家資格で、「病院到着までの救急医療を担う」のスペシャリストと言われています。
この救急救命士の経験を活かして、この春から「救急管理」に務めています。
どんなお仕事かというと・・・救急に関する広報活動、資機材や設備の調達、システム作りなど多岐にわたっています。
救急に関する広報活動というのは、これからの季節だと「熱中症にならないようにしましょう、熱中症に気を付けましょう」と様々な形で広報をしたり、「救急車の適正利用」などを年間を通じてお願いしているんですって。
資機材や設備の調達というのは、「今度こんな最新機器が新しく発売されたから救急車に車載するかどうか?」を検討し、「搭載するならこのくらいコストがかかるよね」など、考える事が仕事です。
絶対、必要な業務だけど、これまでこんな仕事があるということに気が付きませんでした。
そんな平川さんは、消防音楽隊の隊員です。
「救命士になりたいです」と、上司に相談したら、「じゃ、音楽隊には救急救命士がたくさんいるから、音楽隊に入ったら」と言われて、「音楽も楽しそうだし、救命士になれるんだったらいいか」みたいな感じで、救命士を夢に見ながら、音楽隊に入隊したそうですよ。
岡山ジュニアオーケストラに入っていたわけでも、中高時代吹奏楽部に入っていたわけでもなく、大人になってトロンボーンからのホルン!!
人生、何を経験するかわかりません。
24時間365日、いつ出動するかわからない消防局のお仕事の合間をぬって、週に1回と全体で月に1回「訓練」があるそうです。
練習ではなく「訓練」です!消防局らしい!!
毎年1月に消防の年始め行事の出初式や、消防関連の記念行事、地域のイベントなどでも演奏しています。
曲の間に、消防の話、防災や救急の話、火事を起こさないためにはどうしたらよいか、みたいな話を必ずしているそうですよ。
そんな平川さんから、あなたへのメッセージです。
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これからの季節はとにかく熱中症にならないようにするのが予防救急です。
今年の夏は厳しい暑さになると予想されています。
熱中症への対策をしっかりとっていれば、防ぐことができるので意識して欲しいです。
前回の放送でもお伝えしましたが「暑熱順化」を行うのも熱中症に対する予防救急です。
夏場になると熱中症対応などで救急車の出動が増える時期でもあります。
自動車やバイクを運転していると救急車に遭遇する機会が多く感じるかもしれません。
サイレンを鳴らした救急車が近づいてきたら、急がなくていいので、ゆっくり落ち着いて救急車に道を譲ってくださいね。お願いします。
私達 消防職員は常に「助けられる命は助ける」と肝に銘じて「心は熱く、頭は冷静に」と行動をしています。
頼りになる存在である事を目指していますが、まずは皆さんがご自身で出来る事をして、安全で安心な毎日を過ごして欲しいと願います。
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平川さんの驚きのお話はまだまだありますので、radikoのタイムフリーで聴いてください(9時〜、放送日から1週間限定)。