フレモニ火曜日「音楽の扉」は、
元東京都交響楽団のホルン奏者で、元岡山県警音楽隊 指揮者の野村俊一さんに、アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団の演奏のラヴェル作曲の「ボレロ」と「亡き王女のためのパヴァーヌ」を解説していただきました。
ボレロは近代フランス音楽の巨匠「ラヴェル」の代表作で、3/4拍子のリズムのバレエ音楽です。
内容としては2種類のメロディーしか出てこない、またリズムは曲の最後を除き2小節のリズムの繰り返しのみという単純なものです。
同じメロディーが何度も繰り返されますが、管楽器のソロが入れ替わり担当するので全ての管楽器の音色が楽しめます。
管楽器奏者にとっては、腕の見せ所ですが、野村さん曰く、「多分この曲で超緊張するのはスネアドラムとトロンボーン奏者」。
スネアドラムは、曲の頭にピアニッシモで叩かなければならなくて、トロンボーンは、超高音域から始まるソロはミスする危険性が高いからです。
プロとして演奏していた野村さんですら、ボレロを失敗して肩を落とす楽団メンバーを何度も見たそうです。
でも、野村さんが持っててくれたアルバムのトロンボーンは素晴らしいので、安心して聴いてください。
あとは、ホルンの音色も今では聞けないそうですよ。ビブラートをかける演奏はある時から急になくなったそうです。
貴重なホルンの音色は、亡き王女のためのパヴァーヌで堪能してください。
ホルンのびっくりするような話も聴いています!
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